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カテゴリ:認知症 介護
さて、結局生き延びてる現在のかあさん。
久しぶりに施設にいるかあさんを訪ねると、元気そうに出て来た。 自販機でレモンティーを買って渡すと、ぐびぐびと350ミリリットル、 あー美味しい。あー美味しい。 と言いながら飲んだ。 いつもながら豪快な飲みっぷり。 私は冷たい飲み物やコーヒーを一気に飲むと、お腹がグルグル言ってトイレに駆け込んでしまうので、どんな飲み物もゆっくり飲む。 それに比べて… その日は温かいレモンティーにしたけど、冷たい飲み物だって一気飲みしちゃうかあさん。 元気だな〜 と思う。 そばにピンク色の大きなクリスマスツリーが飾られていた。 これ、誰かが作りはってんな〜 すごいな〜 とかあさん、感心したように言う。 そうだね〜 きれいだね〜 でも、すぐにまた、 このクリスマスツリー、誰かが作りはってんな〜 すごいな〜 と同じことを言う。 そうだね〜 きれいだね〜 それ、10回くらい繰り返したから、もうそろそろ帰ろう。 かあさん、私の名前を覚えていた。 1ヶ月以上来てなかったから忘れたかも。 と思っていたのだけど… 夫が、自分の名前は覚えてるか? と言ったら、 忘れるわけないやろ。 と言う。 だけど、その後、 上の名前は何やったかいな。 と言う。 忘れたんか。 と夫が言うと、 そやかて、結婚したら苗字が変わるやろ。 と言う。 結婚前の苗字も、結婚後の苗字も、かあさんの口からは出て来なかった。 ここには、かあさんと同じ苗字の入居者がもう1人いるらしい。 ずっと下の名前で呼ばれてるうちに忘れてしまったのかもしれない。 私の名前は覚えていてくれたのにね。 にほんブログ村 にほんブログ村 人気ブログランキングへ 認知症ランキング 認知症の人のつらい気持ちがわかる本 不思議な「心」のメカニズムが一目でわかる (こころライブラリーイラスト版) [ 杉山孝博 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.12.25 09:06:38
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