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カテゴリ:認知症 介護
![]() 私は、桜を見るためだけに生きられると思う。 生きてるのがつらくなったとしても、次の桜を見るために生きると思う。 こんな私からしたら、桜が咲いてるのに見に行けないなんて、ありえなかった。 かあさんが自力で花見に行けなくなってからは、かあさんを花見に連れて行こうとしない夫と毎年闘って、年1回は桜を見せに連れて行っていた。 でも、その必要もなくなった。 かあさんがいる特養では、毎年桜を見に連れて行ってくれるらしい。 昨日、夫と近所の公園に花見に行ったら、駐車場にかあさんが入所してる特養のクルマがとまってた。 入居者を連れて花見に来てるんだ。 かあさんも来てるのかな? でも、花見を終えたタイミングだったようで、クルマはすぐに出て行ってしまい、かあさんの姿を確認することはできなかった。 かあさん、花見を拒否したりしてないかな? ちょっと心配。 毎年そうだった。 花見に行くよと言っても、素直に一緒に行くって言わないのだ。 どないしよう。 寒いし、やめとこかな。 たくさん着ていけばいいでしょ。 足が腫れとるしなあ。 靴履けるやろか。 やめとくわ。 毎年、夫と喧嘩して泣きながら頼んでクルマを出してもらうと言うのに、素直に行こうとしないかあさん。 これが人生最後の桜になるかもなんて、思ってもみないんだろうな。 大丈夫だよ。 靴履いてごらん。 ちゃんと履けてなくてもいい。 クルマだし、歩けなかったらクルマの中から見ればいい。 って、やっと連れて行って桜を見せたら、 わぁ、見事な桜やなぁ! よう連れて来てくれたもんや。 って喜んだよね。 今年は桜を見たんだろうか。 きのうの桜は満開で、本当にきれいだった。 あの桜を、かあさんは見たのだろうか。 人生最後の桜かもしれないんだよ。 ![]() ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 人気ブログランキングへ ![]() ![]() 【新品】【本】わかりやすい家族への信託 認知症になる前に財産管理・相続の悩みをスッキリ解決! 酒井俊行/著 ![]() 【新品】【本】その「もの忘れ」はスマホ認知症だった 10万人の脳を診断した脳神経外科医が教える 奥村歩/著 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.04.13 15:04:55
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