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カテゴリ:認知症 介護
夫のおばあさんが昔、口癖のように言ってたと言う。 女はどうしようもない生き物や。 おだてりゃ調子に乗る。 怒れば泣く。 殺せば化けて出る。 ほんま女はどないしようもない。 へぇ そうなんや〜 おばあさんは、女はどないしようもない生き物やと思ってたんやね。 男はどうなん? 男はどないしようもない生き物だとは思わなかったのかな? 男のことはあまり何も言わなかった。 でも、おばあさんが妊娠してお腹が大きい時、じいさんが、遊びに行ってくるわと言って、女遊びに出かけたと言う。 それはばあさんすごく怒ってたで。 と夫は言う。 腹が立ってしようがなかった。 って言ってたらしい。 それはそうでしょ。 そんなじいさん、最悪やん。 それでも普段は、ダメなのは女だって、おばあさんは思っていたのかな。 夫によると、かあさんも、男の人には甘かった。 テレビでセクハラの話題、ニュースをやっていると… 例えば、セクハラ発言したり、お酒に酔って同僚や部下の女の人の胸やお尻を触ったとか… なんや、そんなことで一々騒いで。 男はそんなもんや。 酒飲んだら、胸ぐらい触るやろ。 そのくらいのことで怒ったらあかんで。 と、かあさんは怒った顔で言ってたと言う。 夫のおばあさんやかあさんの時代は、男の人に甘いのかな。 そんなものと思ってあきらめてたのかな。 離婚したら生活できなくなるから、我慢したのかな。 そのうち、男ってそんなもの。 ってあきらめの気持ちになり、全てを許してきたのかな? でもかあさんは、認知症になってから、嘆いていたけどね。 今まで生きてきて、何もいいことがなかった。 苦労ばっかり。 あんな人と結婚したせいで。 それはかあさんの頭の奥底にあった本音なのかな。 かあさんの夫は、かあさんが30代の時になくなった。 かあさんは、子供たちと一緒に田舎の家を捨てて自由になることなんか、考えもしなかったのかも。 確かに生活力もなかった。 だから、夫と死に別れてからも、夫の両親に仕えて、言われるまま畑に出て働いて… で、苦労したことは全部死んだ夫のせいになっちゃったんだね。 かあさんも、かあさんの夫も、なんだかかわいそうだね〜 にほんブログ村 にほんブログ村 人気ブログランキングへ 【新品】【本】認知症の人の歴史を学びませんか 宮崎和加子/著 田邊順一/写真・文 【新品】【本】認知症を堂々と生きる 終末期医療・介護の現場から 宮本礼子/著 武田純子/著 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.10 07:46:18
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