マザーテレサ 日本でのスピーチ
マザー・テレサが日本に来たときのスピーチです あなた方もわたしも、日本は裕福な国だと思っています。たしかにそうです。日本は富める国です。しかし、あなた方がご存じないことがあるはずです。親戚の方のなかにも、とても困っていらっしゃる方があるのを、ご存じないだけかもしれません。 一人きりで寂しい思いのお年を召したお母さん、身体に障害のあるお子さんなど・・・みんな、とても寂しいのです。それが貧しいということなのです。それなのに、もしかしたら、あなた方はちょっと微笑んであげる暇もないほどありさまかもしれません。五分でもいいから、ちょっと座って・・・それも、忙しくてだめなのではないでしょうか。 これは、たいへんな貧しさです。・・・・(途中略)、ちょうど、愛が家庭で始まるように、このようなこと、極端な貧しさはやはり家庭から始まるのです。 皆さんにとっても、わたしにとっても、大切で偉大なことがあります。愛、そして愛はどこから始まるのでしょう。家庭からです。愛は家庭から始まります。そしてわたしたちは、いったいどういうふうに愛しはじめるのでしょう。どういうふうに、なのでしょう。家族がそろって祈り、ずっといっしょに暮らしている家庭から愛は始まるのです。そして、いつもいっしょにいるならば、神がわたしたちを一人ひとり愛してくださっているように、お互いに愛し合えます。それはほんとうにすばらしいことです。とてもとても・・・ (愛-マザー・テレサ 日本人へのメッセージ 女子パウロ会刊) >家族それは基本的な所 これさえ崩壊しそうな日本。その「愛」の初歩的な所をしっかりしなさいと言っているように思えます。そして「愛」とは何なのかを学ぶように。子供が愛が不足したまま大人になれば、また愛を知らずに大人になれば、愛の代わりとして物質欲に捕らわれ、利己的な人間になっていく。それが結果病的な社会 戦争を生み出すのでしょう。はっきり この日本は 心の飢餓の国だと、世界でも有数の不幸を持った国だと「愛」をもって、言っているような気がします。そして私もそう感じます。愛に無関心な国、なのです。しかし愛とはなんなのか、ただ甘やかせばいいのか、子供に高価なオモチャを買ってあげることなのか、子供の為に! 将来苦労しない為に!このバビロンシステムに順応する事をただ強制していく。見栄や競争に子供を無理やり追い詰めていないだろうか。親のエゴを押し付けてはいないだろうか。その方法を、「親が」理解していないのでしょう。私たち自身が「愛」を理解していないからです。私達は「大切な事」を学ばずきました。それは、故意に進められてきた事ではないでしょうか。バビロンシステムの奴隷に愛は必要なかったからです。ただ死に物狂いで相手を蹴落とす事が必要なのです。ちょっといつもどうり極端な書き方になりましたが、こんな事を言いたいのだと思います。マザーは「世界の闇」を充分すぎるほど知っていたはずです。これがマザーの導き出した、闇に対しての最善の方法。矛盾した表現ですが、宣戦布告だったと思います。人は不合理、非理論、利己的です。 気にすることなく人を愛しなさい。 あなたが善を行うと利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。 気にすることなく善を行いなさい。 目的を達しようとする時、邪魔立てする人に出会うでしょう。 気にすることなくやりとげなさい。 善い行いをしてもおそらく次の日には忘れ去られるでしょう。 気にすることなくし続けなさい。 あなたの正直さと誠実さとがあなたを傷つけるでしょう。 気にすることなく正直で誠実であり続けなさい。 あなたの作り上げたものが壊されるでしょう。 気にすることなく作り続けなさい。 助けた相手から恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。 気にすることなく助け続けなさい。 あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。 蹴り落とされるかもしれません。 それでも気にすることなく最良のものを与え続けなさい。