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10:はだしのゲン

WHATSMAN 御打 PC。
YEAH。調子は?

久々のまんが道。
今日8月15日は、終戦記念日ってことで、
満を持してって奴だ。
文句なしの傑作。

はだしのゲン/中沢啓冶

俺的には、文庫タイプを買っているため、
オリジナルタイプを所有するAUにクソバカにされるが、
ジャケはどうでもいい。
重要なのは内容だ。
まあ、再発よりもオリジナルの方がいいけどね。

そんなことはどうでもいい。
さっそくとりかかるしかねえ。
1945年8月6日、
広島に原爆が投下された。
当時のことを、
作者の体験をもとに描いている。
原爆や戦争のむごさを
余すところなく歌っている。
主人公:中岡元=中沢啓冶とは
言い切れないだろうが、
俺的にはそんな印象だ。
唯一の被爆国として、
いいたいことは山ほどあるって感じだろう。
作者がかなり左よりなのはこの際どうでもいい。
その辺のイデオロギー云々を超越したスゲー漫画だから。
まあ、たいていの人が、
小学校などの図書館、もしくは学級文庫などで、
一度は目にした作品だろう。
B的には、次のフレーズがおなじみか。

「たくましさみならえ はだしのゲン」(@MC士郎)

まさしく。
とにかくゲンはクソTUFF。
内容を大まかに言えば、
原爆を落とされて、
めちゃくちゃになった広島で、
少年・ゲンがいかに生き抜いていくか、ってところ。
次々に襲いかかってくる不幸・不条理に
ゲンが真正面からぶつかり、
乗り越えていく姿に、涙をこらえきれない。
感動必死。

なお、
ゲンの親父、弟・進次、姉は
原爆でなくなる。

とりあえず印象に残っている部分を
適当にかいていこう。

まずはやはり、
被爆して、全身火傷で皮膚が垂れ下がった人、
全身にガラス片の刺さった人、
爆風で吹っ飛ばされて木に突き刺さった人、
家の下敷きとなり生きながら焼け死んだ人など、
さまざまな被害者の描写。
「痛々しい」
なんて生半可な言葉では表現できない。
また、直接被爆しなくても、
現場に残る放射能により、
さらに多くの人が亡くなっていく。
そして死体はもちろん、
まだ生きている被害者の傷口にもウジがわき、
それがハエとなって街中を覆い尽くす。
クソ恐ろしい。
あのシーンだけでも、
戦争、原爆の恐ろしさが十分に伝わる。
が、著者の自伝によると、
「かなり表現を甘くして描いた」とのこと。
まじで、戦争はやべえな。

あと、登場人物も濃いのばっか。
個人的に好きなのは、
死んだ弟・進次にそっくりの
戦争孤児・隆太。
見た目はかわいいが、めちゃくちゃな奴。
ヤクザをころしたりする。
あとAUがクソ好きなのが
隆太の仲間・ムスビ。
コイツは終盤、恐ろしいことになる。
激チェキだ。

それから、朴さん。
在日朝鮮人へのヒドイ仕打ち。
このころから、差別はなくなっていない。
SRなどは、朴さんのキャラにすげえ肩入れ。

YURAなどは
中森 aka クソ森
がクソ好き。
同じ「頭の渦が左巻き」仲間ってことらしい。
一言「しるかっ」ってところ。

にしても、なんといっても、
ゲンの親父。
自分の意志を貫く姿勢は、モノホンのB。
「麦のように踏まれて、たくましく育て」
は漫画史上に残る名言。
麦踏みのシーンはまじで印象的だ。

あと俺的に、台詞などもクソ好き。
ゲンが歌う
「さよなら三角、またきて四角、
四角は豆腐、豆腐は白い……」
などが、それ。
「そうしよう、そうしよう、と
太郎さんと花子さんがいいました」
もパンチラインだろう。

また、AUがいまだにおいしいものを食べたとき出す
必殺のパンチライン
「ギャーッ、オイチーッッ」
も、元ネタはこの漫画。
隆太がボコ出し。
AUが言うとくそうぜーがしょうがない。
そういえば、
「芸術に国境はない」(@ゲンの絵の師匠)
ってパンチラインを
NANOさんのHPのBBSにでっかく
上げてあったな。
これはマジの名言だ。
クーーゥゥッ LIKE ジエイ。

まあ、時代的なこともあり、
現在では差別的ともとれる言葉も随所にでてくるが、
それはそれで、当時のバイブスが伝わるってことで
ご容赦願いたいところ。

兎にも角にも、
読んでねえと話にならんクラシック。
スゲーぞ、まじで。
特に前半はまじでヤバイ。

一も二もなく、
四の五の言わずに読んでくれ。

そんなところ。
ピース。

追記
原爆と漫画。
こういうことなら、
はずすわけにはいかないのが、
ハローハリネズミ@ヒロカネ先生。
グレさんの親父の話。
広島原爆ドームがジャケの巻。
こっちのほうも激チェキで、
お願いします。
感涙必至。

追記2。
おもしれえ書き込みがあったので、
ここにも上げとこう。

(以下tomoco★さん)
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Re:はだしのゲン(08/15) tomoco★さん
お久しぶりです★お元気ですか。。。
私も8・6世界の平和を願いつつ読み返したばかり。泣きました。当然です。
『はだしのゲン』はマジでクラシック!!ですね。
いくつになって読んでも、パイプをくわえた黒目のないイジワル婆にはホント腹が立ちます。
パンチラインといえば「東京ブギウギ! ヤー!!!」も私がお気に入りのフレーズです。やりきれない悲しさを吹き飛ばす際には是非使いたいところ!
ちなみに中沢啓治先生の若いころの写真はAU兄にそっくりと言われとる。(@W)
ちなみにAUはハンチングをかぶったとたん平成の隆太と言われとる。(@W)
(2004.08.16 13:59)

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