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12:逆境ナイン

WHATSMAN@NNN

●逆境ナイン
逆境
作者は島本和彦 aka 炎の漫画家。
クラシック中のクラシック。
「月刊少年キャプテン」(徳間書店)に
1989年~1991年にかけて連載された作品。
単行本全6巻、愛蔵版全4巻ともに絶版。
FRONTのB-BOY IZM@佐々木士郎でも紹介された。

テーマは高校野球。
所謂、全力学園3部作の一つ。
※3部作には柔道部の堀田戊傑を描いた「無謀キャプテン」、
サッカー部の赤井剣を描いた「男の一枚 レッドカード」がある。
どれも必読だが、やはり一番は逆境~だろう。

主人公の名前は、不屈闘志。
この時点で、相当「ヤル」のは分かるはず。
いきなり校長から野球部廃部を告げられたり、
9回までに109点差を付けられたり、
甲子園決勝を前にしたところで
主人公が記憶喪失になったりするなどモノスゲー話。
109点差の際、味方応援団からの野次が起こり、
そんときの不屈の台詞。

「勘違いするなッ!!
100点差をつけられただけで、まだ負けたわけじゃない!
その勘違いを正せぬ応援団なら出て行ってもらおう!!」

まだ負けてないってスゲーな。

甲子園予選のころから、
甲子園の決勝で、
相手高のフォークが打てない夢を見て、
次の日からフォークボールを
打つ練習をしようとしたりする。
また、付き合ってもない片思いの女の子に、
別れ話をしてみたり。
やはり圧巻なのが、
男の魂をボールに込めた「男球」だろう。
詳しく書いてもあれなので、
とにかく読んで欲しい。

それにしても恐ろしいパンチラインがボコ出。
監督、榊原ゴウがクソスゲー。
クソ王道なのが
「それはそれ。これはこれ」。
「背に腹はかえられん」。
気合いの屁理屈で押し切るのが
この作品のすごいところ。
最近では、「いい詭弁」と言われているらしい。

ニヤツキながらも、熱くなれる、
マジでB-BOYに最適なマンガ。
士郎氏が薦めるのも納得。

続編「ゲキトウ」が2004年イブニング17号で第1部終了、
との告知直後に月刊サンデーGX2004年11月号で
逆境ナインの続編が新連載との予告が載ったらしい。
まだこちらは詳細不明。

ってことで、映画化。
地獄甲子園の二番煎じ的な印象もあるが、
俺的には、
地獄~のようになって欲しくねえ。

クラシックを期待。

最後に、名シーンっていう名台詞を。

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「飛行機があれだけ高く飛べるのは、
凄まじいばかりの
空気の抵抗(逆境)があるからこそなのだ!!」(@不屈闘志)

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これはモノホンTHEパンチライン。
ほかにも、

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「井の中の蛙、大海を知らず…
確かに蛙は大海を知らなかったかもしれない。
だが、“通用しなかった”とは言ってない!!
大海を知らなかった蛙の中にも、
十分大海に通用したヤツはいたはずだ!!」

ゴクリ。

「そんな言葉のトリックにひっかかって、
どれだけの才能が潰されてきたことか!
歴史の白いページを俺たちが切り開いているのだ!
先人の腰の抜けた言動に惑わされるなっ!!」@不屈闘志

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熱い。

今日はこれで。ピース。



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