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NNN@WWW~Natural9Nationの日々書き殴り~

35.無頼伝 涯

WHATSMAN@NNN

久しぶりに、まんが道。

今日は、いまさらこれを出す必要があるのか、
っていうのを紹介しよう。

なぜかといえば、昨日読んだから。

涯.jpg

無頼伝 涯。

全五巻。
作者は、いわずと知れた王道OF王道こと、
福本伸行大先生。
近年まれに見る天才。
この人の作品には、
路地裏の哲学がある。
市井のフィロソフィー。

それはそうと、この無頼伝 涯。
内容的には、全五巻と短いため、
オレが説明するより、
もう読んでもらった方が早い。

ってことで、
俺的には、
昨日読み直して、
頭に残った部分をざっと紹介する。

今回、これはすげえの、って部分。
得意の引用でバシーッとしめそう。

前後の話を軽く書いておくと、
孤児院で育った中学生:涯は
はやくそこから出て、
一人で生きていきたいと思っていたわけ。
とある事情で、
クソ汚いアパートで一人暮らしをすることになった。
望んでいた一人暮らしだが、
金もわずかしかないし、
アパートもクソボロ。
夜、電気のない部屋で
米と少量のおかずを食べる涯。
そんなワンシーンで、
繰り出されたト書きが以下の通りだ。

+++++++++++

押し寄せて来たっ……!
孤独……
貧窮……
不便
不都合
不合理……
そんな
ありとあらゆる
煩わしさと
心細さが
次々に
押し寄せてきた……!
しかし……
同時に
今までずーっと……
オレの体にまとわりつくようにあった空気……
空気が動き出したっ……!
この体を通り過ぎていく清新な気配……
感覚……
そうだっ……!
こんな風を感じたかった……!
オレは……
オレに依って立っているっ……!

自由……
そう…これが自由だ…!
自由は…何でも出来ることじゃないっ…!
自由とは自分に由ることだ・・・
となれば当然限られるっ…!
非力なオレなら尚更だ
限られるっ……!
やれない事だらけだ…!
圧倒的に限られていた
オートバイも海外旅行も…
こじゃれたシャツも…
贅沢な食事もない…
そんなものとは無縁だった…

その限られた中で…
やはり無限だったのだっ……!

++++++++++++

このシーン。
このト書きだけでも
クソクラシックなんだが、
最後の最後、
「やはり無限だったのだっ」
のところの絵。
それがマジでクソすごかった。
暗い部屋の中、
ランプの明かりだけで、
涯が、本を読んでる。
その本。

「三国志」

ここで完全に飛ばされた。
三国志をランプの明かりで読みながら、

「やはり無限だったっ」

って、マジでクソやべえ。

魂の自由。

涯はそれを求めた。
だからこそ、
ランプの明かりで三国志状態で、
無限を感じることが出来たわけだ。

話はちょっとずれるかもしれんが、
魂の自由、「自由」を
「幸せ」、に置き換えてもいい気がしとる

幸せは環境の貧しさとは別の場所にある。
他者からの視点とは、
次元の違う場所にある。
無限の喜びは、心の中にあるはずだ。

話を戻そう。
一応、つづきのも上げておこう。

+++++++++++++++

とはいえ…
楽しいってわけでもない…!
生活はギリギリ
最低限の暮らしだ…
楽しいわけがない…!
しかし…
それは俺の身の丈によって貧しいのだから
文句をいうのは筋違い…
甘んじるべきだと思った…!
どうしてもそれがイヤだと言うのなら
自分の力を伸ばせばいいのだ。
それを成せない以上…
不遇は当然…

そう…
納得した……!
そう納得した時…
また空気が変わった……っ!

そうだ……!
なんでこんな簡単なことに今まで気がつかなかったのか…
自分によって生活の全てが決まるから
現実なのだっ…!
リアルはこうして生まれるのだ

++++++++++++++

マジでクソやばい漫画よ、これは。

物理的には、
まったくもって金に縛られ、
不自由なように思われる。
しかし、魂は自由だったし、
それは自分の今の力を示しているだけ。
そんな風に、
自らを省みることができただろうか。

そんなリアルを意識したことがあるだろうか。

目を背けることなく、
見なければならん部分。

自分自身の力と現実。

ごまかさずそれを直視し、
そして、そこから、
どう成長していくか、
どう勝ち上がっていくか、
をひたすら考え、行動する。

REALという言葉は、
HIPHOPの定番OF定番だが、
STREETのREALだけじゃなく、
自分自身を省みた上のREALってのも、
クソ重要やねえかな。

これは名シーンとしかいいようがねえ。

漫画の内容については、
やっぱ、犬の部屋とか
「YOU ARE HUMAN」とか
二度焼きをする、
とか、マジでとんでもねえ終盤もあるが、
賛否はどうあれ、
こんな漫画はほかにねえ。
福本先生の漫画は、だいたいどれもそうやけど。
関係ないけど、

「平田のb」

ってメールは、当時、仲間内で流行った。
全五巻と読みやすいので、
漫画喫茶等で読むことをオススメする。
まぁ基本は所有するに限るけど。

漫画は手元においてナンボよ、マジで。

今日は、こんなもんで。

ピース。


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