カテゴリ:一枚のレコード
WHATSMAN@NNN
本日、H23.10.12、リリース。 Natural9Nationの斬り込み隊長にして おシャレ番長ことKAIMANENTと Natural9Nationのピーターアーツにして 二の腕DJことDJ Aが タッグを組んでアルバムをリリース。 昭和55年組。 54年組かと思いきや、 意地の早生まれSTYLE。 昔このコンビに どっかに消えたセイショウを加え、 初代ヒルクリムを結成していたが、 それをそっくりそのままNNNに取り込んだ経緯がある。 ヒルクライムの春夏秋冬がブームになったのを機に 解散したという噂もあるが、 二代目ヒルクリムってのもあった。 今年の春はどこ行こうかー、 と、どっかに行ってしまったセイショウの代わりに、 S61年式TIGERスタイルのcultが加わった。 もとはこのグループ、 二代目「激愛」だったわけだが、 初代「激愛」のアベ・ツールに反旗を翻し、 まさかの改名。 二代目ヒルクリムとなったわけだが、 個人的には2代目激愛でよかったとみとる。 が、実際のところとしては、 カルトは初代激愛のツール改めルーツを 尊敬しており、 ルーツが行った荒修行、 割り箸を口に突き刺してのRAP練習を敢行。 挙句は、修行のしすぎて、 顎関節症になる始末。 「割り箸を口に入れすぎました。 指が二本以上縦に入りません。 それ以上、口が開きません。 この修行を超えた来たルーツさんは もはや神の域です。」@カルト らしい。 DONTESTDAMASTER。 ちなみにカイマネントは ヒノキ(@スジカイ)を口に刺して 練習をしよるらしい。 それはさておき、今回のアルバム。 全体として、 成熟期を迎えたアルバムと言っていい。 年齢的にも2人とも30歳を超え、 年が明けたら即座に32歳。 完全に大人のアルバムに仕上がった。 FEATは割り箸を口にさしたカルトと エースの地元、ヤッチロから Japonica Bambaataa 81が参加してる程度。 アルバムとしての 統一感はなかなかのもの。 個人的には シングルクラスの青いデニムがお勧め。 カイマネントのRAPについては、 初代ヒルクリムのころから考えると、 スタイル的に紆余曲折があったが 一つの完成形(@YURAくん)といっていい。 しばらくはこのスタイルで行くんやねえか。 一曲一曲、というより 一ライン一ラインの濃さが格段に違う。 聞き逃せない、聞き逃せない(@大けが) っていわれとる。 韻に拘ると、 意味の通りづらいラインってのが どうしてもでてくるが、 そのあたりをきっぱりと斬ってきた。 かといって、 RAPとしての基本はしっかり押さえているので 韻が甘くなったとしても、 違和感はまるでないし、 当然ながら、詩の朗読とは程遠い。 詩の演奏レベルはかなり高い。 NNNでいえば、 アルバムを聴いてくれた人であれば分かるが、 俺とかAUとかルーツとか、 しいて言えばユラに関しても、 言葉の乗せ方っ部分においては 結構近いものがあるわけで、 まぁAUの影響ってのが結構あるわけだが、 カイマネントに関しては 以前から独特のものがあった。 そのあたりが非常に面白く前面に出てきたってかんじとる。 また、かなり作詞には拘ったはず。 その内情まで本人に確認したわけではないので、 実際のところは知らんが、 やはり32歳と年齢が大きく影響したものになっとる。 三十路ってのはなかなかの年齢。 企業によっては係長だったりするわけだし、 子どもがいてもおかしくない。 それなりに社会的な地位というか 責任を求められる場所に達しとる。 そういう回りからの目もあれば、 自分自身が考える部分、感じる部分ってのは 結構な大きいものなわけで、 そういう色が今回のリリックにも出とる。 カイマの場合も、 これまでの30余年の人生の中で いろいろな壁にぶつかりながら、 ボコボコになりながら、 生き抜いてきたわけで、 そいうい暗中模索の手探りの日々の中で、 自分なり回答を書きなぐってきたハズ。 そんな思いの一部が垣間見える。 HIPHOPは自分自身を表現するアートだと 俺は思ってて、 自分自身の経験、考え方が変わってくれば 歌う内容も当然変わってくる。 だから今回歌ってる内容も たぶん数年後には変わってると思うが それでいいし、そうじゃないとおかしい。 だからHIPHOPはFRESHって言葉に拘る。 いずれ色焦る。 だからこそ今を歌う。 真理なんてのは滅多にお目にかかれない。 逆に、その年齢、その環境においての真理 という考え方の方が馴染むのかもしれん。 エースの音作りに関しても、 そういう部分は確実に出て来とる。 昔は気取った音を作りよった 天神のピーターアーツも 確実に変わったきた。 ここには、奇を衒うだけの変則ビートなどはない。 芯のある音がここにある。 個人的には、 手探りから1歩、2歩先に行った感じがした。 スクラッチに関しては 相変わらずキレまくりで、 B=BOY的には腹の底の部分で テンションが上がるハズ。 まぁ俺的には、 もっとハメに拘ってもいいとは思うけどね。 DJエースの色ってのが徐々に 伝わって行くんやねえかと思った。 とにもかくにも、 このアルバムには カイマネントとDJエースの今がある。 身内シットで申し訳ないが、 ぜひ聞いてほしい一枚。 最後になったが、 DJエースの所属する COLORSのREMIXは必聴。 カラーズのリーダー、 DJ TAKAYA@沖縄は 今後も要チェックやー(@彦一)になるはず。 OYAFUKOレジェンドだが、 なかなかの人格者。 見た目に反して、腰が低い。 青いデニムPV@YOUTUBE 販売はこちら KAIMANENT + DJ A「stinkin' jazz arkestra」@TROOP RECORD 今日はこんなところで。 ピース。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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今回のアルバム(EP)は同世代二人が持つ、同じ時代に聴いて感じたHIPHOPが音に凝縮されてましたね~
本当、身内ながらにあっぱれです!! なんか僕のことまでありがとうございます!! 自分も頑張ってTRACKのストックを増やしていきやす!! (2011年10月13日 04時11分49秒) |
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