WHATSMAN＠NNN

BRING YA 感動　LIKE 矢島正雄＠AU

のリリックでおなじみだが、
今日のテーマは人間交差点。

ふと思い出した。

実家においたままで、
手元にないため
何巻か確認できないが、

なれの果て

という回がある。

すごい簡単に言えば、
先のことばかり考えてる主人公と
今が楽しければそれでいいというかつての同級生。

前者は今の楽しみよりも、
将来を見据える。
先のために、今は我慢する。
後者は先のことはどうでもいい、
今が楽しいことが一番。

将来のため、
我慢して、辛抱して、
コツコツ頑張っていく。

日本人の一般的な価値観からすると、
このスタイルがマジでハマるハズ。
一方、後者は、まさに享楽的っヤツ。
特に、レールの上を走ってる連中に
冷ややかに見下されそう。

が、本当にそうなのか。

先のことばかり考える、
ってのは、
死ぬまで続きそうな気がする。
金を貯める、というのはいいことのような気がするが、
いつか使うときのために金を貯めるわけで、
先のことを考え続けると、
金を使う、ことができそうにない気がする。

俺もA型慎重スタイルな男なので
先のことを見るタイプに区分けされる。

金を貯める、ということを例に取ると、
金を貯めるため、いろんなことを我慢する。
貯めてきたお金は
将来、家を買うために貯金しておく、
みたいな場合を考えてみる。

生涯で稼げる金を一定とすると、
我慢して後にいい家を買う幸せ度と
我慢せずに好きなように
レコードを買ったり、
洋服を買ったりする。
そのかわり、いい家は買えないので、
それなりのボロな家を買う。

これを考えたときに、
俺は後者の方が幸せ度が高い気がした。
俺の主観でしかないので、
正解、ってわけじゃないが、
若いうちから我慢して、
金をためても仕方ない。
それよりも、
レコードを買ったりして、
好き勝手やる。

若いうちにしかできないこと、
若いうちにやらないと意味が無いこと、
ってのが確実存在すると思うわけで、
そんな時代に先を見据えても
あまり価値がない気がした。

たまにふと思うんだが、
俺がレコードやCDほか
HIPHOP関連につぎ込んだ金を
計算してみると、
結構な額になる。
結構な額を貢いできたレコードを
今はまったく触ることもない。
嫁さんから、処分してくれ、とまで言われる。
俺の思いとしても、
MP3があればそれで事足りるわけで、
時期が来たらいずれ全部処分することになるやろうと思う。

かといって、
このレコード等に費やしてきた金が
全部、無駄やったかといえば
そんなことはない。
十分楽しませてもらった。
あのレコードがあったから、
今の俺がある。

今を楽しむ、ってことに
厚く張ることはマジで悪くねえ。

たしかに、
さきのことも大切。
が、それだけを考えた人生は
楽しいのか疑問。

上記の通り、
先を見るタイプ、
先を見て積み重ねていくタイプなので、
意識して、
今を見た選択をするようにしとる。

漫画の中で今を楽しむ人生を歩んできた同級生、根岸が言う。

「おまえ、生きてて楽しいか？
　人生は面白いんだぞ。
　とてつもなく楽しいんだ。
　心からそう思ったことはあるか？」

余生を楽しむためだけに
我慢して積み重ねていく人生が
楽しいのか。

余生が来たときは確かに
ガッツポーズやろう。
が、それってどうなんか。

今を楽しむことを考えていくしかねえ。

「俺はいつもたった今のことしか考えられない馬鹿野郎で、
おまえは将来しか考えられない利口者だ。
だけど最後の帳尻は同じだ。
お互いにいつかはくたばる。
同じ”なれの果て”になるってわけだ。」＠根岸

ただし、
何事も
バランスってのが大切で、
明日食べるパンもない、
じゃさすがにムゲエ。
背負うものが増えていくと
先を見ざる得ないことになる。

ちょっとは先を見た方がいい
って思う奴もおる。

38歳、フリーターや、
38歳、パチプロの地元のマイメン。
ちょっとは先を見た方がいいのでは。

まぁそれででも、
皆、最後はくたばる。
同じ、なれの果て。

好きなように、
楽しくやるのが、
人生ってヤツ。

誰も他人の人生を褒めたりしてはくれん。

いかに自分が毎日を楽しめるか、

それを考えることが必要。

一瞬一瞬の積み重ねってのが
気がつけば、俺の人生になる

みたいな話。

今日はこれで。

ピース。