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WHATSMAN@NNN
世界の中心で愛を叫ぶ、 という小説。 ボコ売れしたので、 御存知の通りだが、 元々のタイトルは、 「恋するソクラテス」 だったらしい。 それを編集担当者が、 これじゃ売れんやろ、 ってことで、 気合の入った駄目出しをして、 世界の中心で愛を叫ぶ、 になったらしい。 恋するソクラテス、 じゃ、売れんかった可能性が高いハズ。 こういう助言を素直に受け入れた 作者も立派といっていい。 それくらいタイトルは大事。 セカチューという略語も良かった。 これがセカイチューとかやったら、 まず売れん。 荒井注、しか思い浮かばん。 と、今更ながら、 セカチューのことを話題にしても 仕方ねえ。 今日のテーマは、 その原題に名前が出てきたソクラテス。 先日、本屋に行った折、 結構目立つポップとともに 陳列されていた本。 「大学生に大人気」 と仰々しくポップに書いてあった。 若者に人気ってことか、 では、俺にも人気かもしれん とは思わんが、 「若い奴らが欲しがるノリ」@ケーダボ ってのを知っとくのも悪いことじゃねえ と思い買ってみた。 「反・哲学入門」@木田元 反、とはいうものの、 哲学の本。 これ、本当に、大学生に人気なのか、 と思うしかねえ。 若い奴らが欲しがるノリ、じゃねえ。 とはいえ、 分かりやすい、をテーマに書いてるようで、 堅苦しい感じじゃない。 ただ、やっぱり、そこは哲学。 超越論的主観性、みたいな言葉が出てくるんで、 正直良く分からん。 よく分からんが、 どうやらニーチェはすげえらしい。 革命児やろうな。 哲学史は、 ニーチェ以前、とニーチェ以降 に区切られるレベル。 それはそうと、 ソクラテス。 無知の知、って言葉は知っていたが、 ソクラテスの無知の知がマジですげえ。 知らんこと知っとる、って話。 この人のやり口がマジですげえ。 俺も知らんけど、お前も知らんやろうがっ の完成形。 何を言っても否定される。 「キルケゴールは「イロニーの概念」において、 ソクラテスのアイロニーを通常の皮肉と異なり、 否定のための否定、 無限否定としてのアイロニーとしている。 通常のアイロニーは、 本心を隠して、 むしろそれとは正反対のことを表現することだが、 ソクラテスの場合には、 本心にあたるものがない。 ソクラテスの否定は、 なんでもかんでも目の前に出てくるものを 片端から否定する無限的なもの」@本中から抜粋 ここまで来ればあっぱれかもしれん。 何の解決策もない。 ひたすら否定する。 自分の意見を通すために 相手の意見を否定する、とかじゃない。 「触るものみな、傷つけた」 ギザギザハートスタイル同様、 目に入るものすべてを否定するスタイル。 たぶん嫌なヤツやったハズだろうが、 俺は嫌いじゃない。 おまえ、分かってねえくせに よくそんなことを言えるね、 ってシーンによく出くわす。 俺もいい大人なので、 クチには出さんが、 よく見るシーン。 お前より詳しい俺でさえ、 そこまで断言できんのに、 よくもまぁ、 いけシャーシャーと 自信満々でそんなことを言えるね。 こういう輩には マジで腹が立つ。 ソクラテスほどではないが、 俺も基本は、 自分がわかってねえ、 って思ってるわけで、 仕事でもなんでも、 常に どっちか言えば、こうしたほうがええやろ、 という感覚をもっとる。 カイジの一本橋みたいな感じで、 フラフラと安定はしてない。 山の山頂、尾根みたいなところを フラフラと歩きよる。 落ちるときのことを想定し、 どっちのほうが怪我が少ないか みたいなことも考えながら、 先を目指すイメージ。 まぁ時と場合により、 あえて断言することも必要なわけで、 そういうときはそうするが、 基本はいつも不安をいだきよる。 自分が知らないことを知るってのは 結構重要な話と思う。 だからこそ、知ろうと勉強する、 日々精進するわけ。 黒帯を目指すのみ。 HEY! WHO SHOT YA 誰が黒帯? T/E/N/J/I/N LEGEND 今も昔も精進 LIKE SHAOLYN 親不孝三十六房。 今日はこれで。 ピース。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年08月22日 21時47分25秒
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