中村裕恵のナチュラルライフ

2010/12/16(木)22:11

「せっかち」に効くツリフネソウ - インパチェンス

フラワー&ネイチャーエッセンス(65)

フラワーエッセンスの創始者、バッチ博士が最初にエッセンスにした植物「インパチェンス」 ツリフネソウ科の植物で、別名ヒマラヤバルサムImpatiens glanduliferiaです。 この植物は、もともとヒマラヤが故郷ですが、1830年にイギリスに持ち込まれて ヨーロッパ中を席捲していったそうです。 夏至の前までは、植物の勢いもなく、他の植物に覆いつくされていますが、 夏至を過ぎた頃から、突然と勢いよく育ち始め、 枝分かれも派手にして、ライバルを打ち倒していくように育ちます。 成長中は、むさぼるように根から水を吸い上げ、 ガラスのような赤い茎は水分ではちきれそうになり、 余った水分は先の尖ったギザギザの葉の縁から滴るそうです。 嵐や動物に茎を折られても、たちまちに成長して伸び続け、 霜の降りる頃に、不意に生長の勢いが終焉を迎えます。 赤紫色の花はユラユラと茎から下がり、三角帽をかぶっているようで優雅です。 子房は紡錘形のカプセルに成熟して、かすかに触れただけで音が聞こえるほどにはじけ、 種子を何メートルも離れたところに吹き飛ばします。 古から伝わるインパチェンスの花言葉は「私の体から離れろ(私に触れないで)!」 「短気」が周囲に悪影響を与えることを意味しています ツリフネソウの仲間は、決して木質化せず、生長が早く、種を撒き散らし、その時、 瞬時に心皮を蛇のように巻き戻す姿から、 古い占星術の薬草学では、「マーキュリー(水星、水銀の)植物」といわれました。 エドワード・バッチ博士も、旅の途中で、この植物にめぐり合ったとき、 この植物のもつマーキュリーの性質を感じたそうです。 インパチェンスのレメディは、 焦燥、性急、短気といったネガティブな特性をポジティブに変容し、 すみやかな行動力、辛抱強さ、優しさ、柔和をもたらします 頭の回転がよく、要領もよく、上品で優雅な美しさを備えている人が、 周りの効率の悪さに苛立ち、人を寄せつけない雰囲気を出してしまったとき、 本来の「優美なリーダーを復活させるツリフネソウ」の話でした

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