さ・や・ん～sayang～

ピンクのおもしろい形のつぼみをつけるカルミア。
ツツジの仲間だけどアメリカ出身らしく（？）ハイカラな感じがする（笑）

小さな固いつぼみは、小さい頃食べたこんぺいとうを思い出させる。
白の中に少しだけ、緑や黄色やピンクのが入ってて
色つきのこんぺいとうは、特別なものに思えたっけ。
・・そのピンクのこんぺいとうみたいなつぼみ・・



少し膨らんでくると
ケーキの上に絞ったクリームみたいになって・・



（やっぱりおいしそう・・/笑）

先っちょから少しづつ開く。



で、開ききった花は・・



まぁるいお椀のような、パラソルのような・・
そういえば、真ん中のめしべが柄、１０本あるおしべが傘の骨にも見える（*^-^*）

でね、おしべをよーく見てほしいんだけど・・



真ん中に長く伸びためしべの周りに１０本のおしべがあって・・
あれれ・・？　おしべの先は花びらの中に埋まっちゃってない？
花粉をつける葯が、隠れてしまっては
せっかく花を訪れた昆虫達に花粉を運んでもらえないんじゃ？

けどね、これが、カルミアの作戦。
最初、おしべの葯は、こんぺいとう時代にトゲトゲに見えた部分に隠れてる。

で、蜜をもらいに昆虫がやってくると、その重みで
緩やかに曲がって花弁に先を突っ込んでたおしべが、ピン！とはねる。
そして、確実に、昆虫の体に花粉をくっつける。
「受け取って！！」とばかりに、投げつける（笑）

その瞬間の写真は撮れてないんだけど・・



上の写真、穴から出てきたおしべたち、見えるかな・・。
３時方向のおしべなんて、すっかり反対向きに曲がってるでしょ。

隠しておいた花粉を、花粉媒介者に確実に手渡そうとするカルミアのすごい策略。
驚いたり感心したり・・（*^-^*）


　　◆　カルミア　☆　豆知識　◆

　　　　　■　別　名：　アメリカシャクナゲ、ハナガサシャクナゲ（花笠石楠花）
　　　　　■　英　名：　Mountain laurel
　　　　　■　学　名：　Kalmia latifolia　
　　　　　■　分　類：　ツツジ目 ツツジ科 カルミア属
　　　　　■　原産地： 北アメリカ、キューバ
　　　　　■　タイプ：　常緑広葉中低木
　　　　　■　樹　高：　原産地では１０ｍ
　　　　　■　開花期：　４－６月
　　　　　■　花言葉：　優美な女性、大きな希望、野心、さわやかな笑顔


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