笑う門に福来る

2010/04/10(土)14:38

侵略する少女と嘘の庭/清水マリコ

書評(144)

懇意にしている方からお奨め頂いた本、第2弾。 『運命の人がいる』という話をしながら行った場所に たまたまいた少女と彼女を見つけた男の子のお話。 ジャンルの性格からして、また何らかのファンタジー系異空間の話が あるのかと思いきや、そんなことは特にない、普通のお話だったので、 個人的には助かった。 少女はとてもキレイな顔をしているのに、 相手の一番嫌なところを付いた悪口ばかり言ってしまうため、 クラスの中では浮いている。 でも、よくよく話してみると、 そんなに悪い子ではない。 どうやら、彼女が良いことをすると 逆に悪いことが起きる『呪い』がかけられているため、 意識的に悪い子になっているということらしい。 大人でもなく、子供でもない。 微妙な年頃の中高生。 幼馴染との絆が薄れてきたり、 逆に新しい出会いがあったりする。 そんなピュアな世界がこの本にはあるし、 当然のこととして、私にもあったのだなぁと、 妙に懐かしい気持ちになった。

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