2010/04/10(土)14:38
侵略する少女と嘘の庭/清水マリコ
懇意にしている方からお奨め頂いた本、第2弾。
『運命の人がいる』という話をしながら行った場所に
たまたまいた少女と彼女を見つけた男の子のお話。
ジャンルの性格からして、また何らかのファンタジー系異空間の話が
あるのかと思いきや、そんなことは特にない、普通のお話だったので、
個人的には助かった。
少女はとてもキレイな顔をしているのに、
相手の一番嫌なところを付いた悪口ばかり言ってしまうため、
クラスの中では浮いている。
でも、よくよく話してみると、
そんなに悪い子ではない。
どうやら、彼女が良いことをすると
逆に悪いことが起きる『呪い』がかけられているため、
意識的に悪い子になっているということらしい。
大人でもなく、子供でもない。
微妙な年頃の中高生。
幼馴染との絆が薄れてきたり、
逆に新しい出会いがあったりする。
そんなピュアな世界がこの本にはあるし、
当然のこととして、私にもあったのだなぁと、
妙に懐かしい気持ちになった。