笑う門に福来る

2012/05/09(水)20:59

思いわずらうことなく愉しく生きよ一人の/江國香織

書評(144)

少し前、NHKのドラマになったお話の原作本。 【送料無料】思いわずらうことなく愉しく生きよ 性格の全く異なる3姉妹の生き様。 姉妹の中で唯一結婚していて、 一番穏やかで、幸せそうに見える長女は、 旦那のDVに人知れず悩んでいる。 姉妹の中で一番勉強ができて、 稼ぎの良い仕事を持ち、男にも不自由しない次女は、 「結婚」と云う状態にピンと来ず、 いつも最後は男に振られてしまう。 姉妹の中で一番優しい三女は、 恋愛関係と肉体関係の関係がよくわからず、 家族をいつも心配させる。 そして 父親の浮気によって離婚してしまった 両親… 当然のことながら、 万事上手くいくはずもなく、 「渡る世間…」のようにストーリーは展開していく。 思いを巡らせてみれば、 私も3人兄妹で育った。 3人仲良く大学まで行かせてもらったが、 それでどうにかなるほど、 今の世の中は甘くなく、 3人3様それなりの悩みを抱え、 「なんとか」生きているというのが 正直なところ。 でも、そんな人生だからこそ、 この作品の一家の父親が書いた と云われる「家訓」が 意味を帯びてくるのかもしれない。 その家訓が 「思いわずらうことなく愉しく生きよ」 翻って我が姉妹。 笑えてくるくらい性格が違う。 さっきの夕食でも、 長女は「ふりかけ」を欲しがり、 次女は嫌がってた。 性格は違うし、 いいことばかりというわけにはいかない。 でも、 一緒にいると安心できるのが兄弟。 どうか、 思いわずらうことなく愉しく生きてほしい。 そう思った。 【送料無料】思いわずらうことなく愉しく生きよ

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