2008/12/06(土)01:05
『アメリカ・インディアンはうたう』
これはいい!アメリカ・インディアンのことを学ぶのに、とってもいい!
金関寿夫(かなせきひさお)さんの文・訳詩と堀内誠一さんの絵、福音館書店の“たくさんのふしぎ傑作集”の中の一冊。
子供向けの絵本なのだけれど、アメリカ・インディアンの暮らし、ものがたり、詩などなど、薄い一冊の本によくまとまっている。
そして、絵がまたいい。
住居なら住居、着る物なら着る物、見開きページに、いろんな部族の様子がわかりやすい言葉と説明入りの細かくて奇麗な絵で描かれていて、アメリカに住むいろんな原住民の暮らしぶりが一目でわかる。
例えば住居なら、プエブロのアドーべ、平原インディアンのティピー、ナバホのホーガン、クワキュートルの木の家、東部森林地方のウィグァムという円屋根の家、北東部にある長屋式など、絵入りで丁寧に説明されている。
その一ページを開けば、アメリカ・インディアンの代表的な住居について知ることができる。
あかちゃんを入れる“ゆりいた”も、部族によってこんなに違っているのは、初めて知った。
物語りも、私が知っているものは教訓が多い中、ここで紹介されているのは、「トリックスターとおなら少年のお話」など笑ってしまうお話だし、「しかえしをしたトリックスター」というお話もなかなか面白い。
子供向けにわかりやすい言葉で書かれているけれど、だからといって決して子供だましの絵本ではない、深い知識を持っている著者が書いた秀逸の本。
たまたま図書館で見つけたのだけれど、手元においておきたい一冊なのに、絶版になっていて手に入らないのが、とても残念。○ゾンのコレクター商品として出ているものが一冊だけあったけれど、定価の3倍以上の値段がついている~!
これはお薦めです。
楽天さんにもないのが、残念。
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