ヒヨドリは傍若無人・・・か!
立春が過ぎ・・・これからが春本番、1ヶ月もすれば南から桜開花の便りが聞こえて来ることでしょう。そうなると冬鳥とはいよいよお別れの季節、今冬も我が家のベランダから、ジョウビタキ、モズ、ツグミ、アオジを観察することができました。もちろん、留鳥のスズメやヒヨドリ、ヤマバトの他にも、メジロ、エナガ、シジュウカラ、ウグイス、カワラヒワ、コゲラも観察できて、野鳥たちから一服の安らぎが得られて感謝しているところです。この季節はエサが乏しい時、手なずけるわけではありませんが豪華に伊予柑やグレープフルーツなどの柑橘類を、メジロが食べに来て欲しいと願いながら、半分に切ってオリーブの木に取り付けたエサ台に置いておくのですが、メジロならぬヒヨドリが競うように数羽が現れてバトルです。でも序列があるのか、一羽が食べ終わるのを待ってから次が食べる順番が決まり、仲良く一緒にシェアして食べることはありません。毎日、同じヒヨドリが来ているようで、実が無くなると皮までついばむ貪欲さ。皮も美味しいのかと・・・小さく刻みエサ台に置くと、最初はなかなか飲み込めずむせる仕草、でもその内に嘴でくわえたかと思うと縦長にくわえ直して、スーと飲み込む学習力に感心させられます。時にはそこどけどけと番長らしきヒヨドリが仲間を追っ払い、エサ台近くに陣取り動かず、縄張りを主張する姿も見せます。翼を下げ身体は休憩姿勢?ですが、首だけはせわしなく動かし周りを用心する様子、でも首かしげの仕草は何とも愛らしさを感じます。数日もすると慣れて来たのか、1m近くまで寄っても逃げることは無く、馴れ馴れしい愛嬌の良さも見せます。水飲み場も作りましたから、食べた後は気持ちよさそうに飲み干し、後はたっぷりのウンチ、身体の割に意外と太いのです。毎朝、水を流して床掃除が大変です。待望のメジロは日に1度位? 3~5羽で来てくれます。現れても用心深くて、そそくさとついばんでいたかと思うと、すぐに逃げる気ぜわしさ、ゆっくり観察する時間を与えてくれません。時には間髪入れずヒヨドリが飛んで来て、消し散らす光景も目にします。昨年末、我がマンション公園にシジュウカラ用の巣箱5個を掛けました。6年ほど毎年の行事ですが、昨年はスズメ3箱、シジュウカラ1箱に営巣してくれました。でも1個の巣箱には、シジュウカラの巣の上にスズメの巣が作られていて・・・住宅難からなのかスズメが乗っ取ったようです。可哀想にシジュウカラの卵が無残にも残っていました。これも生存競争からなのでしょうか、人間の知らないところで弱肉強食が繰り返されているようです。