2006/10/24(火)18:00
採点終了
採点終了
いつもテスト時に、問題集のノートも提出にしているのですが、6年前は、「今回はここから先のB問題だけでいいですよ。ただし、最初からきちんとして、A問題までもやってきた人には加点します」などと言うと、喜んで最初からA問題までもやってきました。
それは、決して加点が欲しいだけではなくて、私がそう言うのならたぶんやった方が良いのだろうなと察してやってくるわけです。
しかし、今回編入生の1クラスでそう言うと、最初からA問題までやってきたのは3名。
最初からやり始めていたけれど、私がそう言ったとたんその後は途中のB問題だけに切り替えた子が3名。
後は、始めるのも遅かった(私が問題集を配布するのも遅かったのですが)ようで、私が言ったところだけをやってきました。
未提出も8名(以前はクラスに1名程度)。
以前にも言いましたが、補習を呼びかけても以前の1/3程度の参加者であるのも、実は一緒の理由です。
言葉からその本意を理解したり、イメージすることが苦手になってきたようです。
意味(補習をする意味)や理由(ノート提出にする理由)や原因(数学が苦手な原因など)を考えさせようと発する言葉には最近限界があるように感じています。
ストレートに「○○しなさい」と言う場面が増えてきました。
「考える力、想像する力」を付けてやるには、数学(理科系の科目)がもってこいのようにも思いますが、実は国語や社会も非常に重要な意味を持っています。
言い訳ではないのですが、進学校と言われるところでは、数学ではどうしても受験を目標にした授業をせざるを得ません。
そこで、6年間一貫教育の少なくとも中学の3年間に、国語や社会や理科でいっぱい考える教材を扱っていただきたいと思います。
もちろん数学でも工夫の仕方はまだまだありますから、他教科に委ねるだけではなく、教材を吟味していくことが必要だとも考えています。
授業、教材・・・行き着くところはここですね。
そして、教科担当の教育への情熱です。