2009/04/23(木)00:45
「Milk」
アカデミー賞授賞式でオドロキの再会を果たした:参照日記ハーヴィー・ミルク氏の映画を見に行きました。
結局本は読まないまま見に行ったのだけど、
うわー読んでおけばよかった、と。
あとガス・ヴァン・サント監督。
今までの作品と雰囲気ちょっとちがってるように感じたのですが
この作品とっても好きです。惹き込まれるし考えてしまうし。
美青年美少年を撮らせたら世界一ですね監督!!!そこは相変わらずで私とっても嬉し(以下略)
「Milk」
自らゲイであることを公言して公職に就いた男ハーヴィー・ミルク。
彼は自ら暗殺されることを予感しており、暗殺された場合にのみ公表するように、とテープを残していた。映画はミルクが部屋で一人そのテープを録音しているシーン、ミルクの生活・活動の部分が交互に映し出されていく。
20も年下の恋人スコットと開いたカメラ・ショップで、ヒッピーのような生活を送っていたミルク。そんな彼が徐々に政治の世界に入りゲイの人権を認めさせる運動を起こすようになる。
ショーン・ペンが演じるミルクはとっても魅力的でした。知的で物腰柔らか、時に激しく人々に訴え、自分のスタンスを崩さない。そしてナンパはしつこくスマートに(笑)
そしてミルクの恋人スコット(ジェームス・フランコ)のいい男っぷりったら無いよ!
アレこの人好きな役者だったけどこんなに素敵だったかぁぁぁ!と。
ミルクと別れたあとも随所随所で登場し、彼を支え続けるという…もうー!!!(何)
「イン・トゥ・ザ・ワイルド」主演のエミール・ハーシュも一見認識不可能なくりくりパーマに巨大なメガネで登場。
おばかちゃんなピッピーっぽい登場時とは裏腹に、優秀で頼れる頭脳派少年に。
暗殺される危険に怯えつつも、訴え続けることをやめなかったミルク。
「同性愛者を教職から排除しよう」「違法にしよう」なんて提案を議員がフツーに出してしまうような時代…怖い。
極端な人々も多いが「ゲイってだけで政治的にアピールになっていいよなー」なんて言うやつもいて、ミルク氏が彼に返した言葉は胸に迫ります。
全てのマイノリティーに属する者たちは自分たちで立ち上がらねば、と。
ラストシーンでミルクの追悼のためにキャンドルを持って集まった人々の中には
実際に30年前それに参加した人たちも多くいるらしい。
「クローゼットを打ち破り、外へ出よう」
ストレートにメッセージが響く映画でした。
久々に映画館行ってよかった。
「Milk」WEBサイト