不幸な工場のお引越し その3
で、出てきた見積もりが本体工事で、なななんと600万、付帯工事を合わせると700万円近くになるとのこと。それはどう考えても大家さんは出さないでしょうとお話していると、雨が漏ったり屋根が飛ぶような工場を仲介することはできないとのこと。家主さんも賃貸人に不利な特約を結んでも、訴訟になれば負けるとのお話。確かにそんな判例はあったような。民法と消費者保護法とかで何かあったかも。ただ、一般人の場合はそうだったかもしれないのですが、借主は法人で企業として借りるわけですから、当てはまらなかったような気もしないでは。事業主さんにかなりかかるみたいです。大家さんはやらないでしょうね、とお話しすると、その施工をする業者は取引先だと言い、どんなものか尋ねてみるとのこと。これがまた話をややこしくします。とてもアバウトな見積もりなのですが、その工法のメーカーの偉い人が言うには、350万円くらいでやってあげますよとのこと。現地も見ていないので、本当にアバウトなお話なのですが、それにしても金額が・・・。やはり大家さんはそんなお金は払えないとの仲介さんからの連絡で、償却を考えてローンを組んで、その負担を賃料アップで賄えないかとの打診がありました。安いからジャンクでというお話がちゃんとするから家賃を上げてという路線に変わってきたのです。確かに操業中に屋根が飛んだらと考えるともっともです。でも事業主さんも大家さんもジャンク扱いでと言うことで納得していたはずなのですが。入居申込みから会社の謄本、その他いろいろな資料と製品サンプルまで持っていったのに、契約が進まない。事業主さんのショックは気の毒なくらいでした。