自由の身
玄関には見知らぬ男が立っていた。男は私に近づき「現在ここを管理している者です」と名刺を渡された。KAZUの情報は本当だった。電話の内容は「組織は解体して工作員やエージェントは一般生活に戻っている」「俺と組む気はないか」「まずは本部へ行き確認しろ」表に飛び出した私はすぐに携帯電話を取り出しリダイヤルのボタンを押す。少しの会話と事実確認をして電話を切った。自然と笑みがこぼれてくる。もう追われる生活とはオサラバ。しかし、今のままでは生活が出来ない何とかクライアントを探さなければ。3日後、KAZUと接触した私は交渉に入った。KAZUは実戦から引退して裏方にまわる私は新しい組織に入らずフリーで動く新しい組織からの依頼を受けるライバル組織に潜入し情報を得る・・・・・・・・・等契約は結んだが我々に繋がる契約書は無い。KAZUは信用出来るだろう契約を結んでから月日は流れた。