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家づくり…大阪で伝統構法!:石場建て/木組み/土壁工法 ~今さら?マイホーム新築

家づくり…大阪で伝統構法!:石場建て/木組み/土壁工法 ~今さら?マイホーム新築

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2019年02月02日
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カテゴリ:家/土地 雑感
忙しさにかまけて、超久しぶりの投稿・・・。
今年もあっという間に1か月が過ぎてしまいました。

去年は枚方は、住宅にとっても大変な年でした。
6月18日7時58分、枚方の隣り高槻が震源で震度6弱だった大阪北部地震。
ウチもヒビが入り、ブロック塀が傾きました。
追って9月4日には、枚方で日最大瞬間風速40.2m/sの直撃を受けた台風第21号。
ウチも樋が破損して飛びました。

近隣は築四十年前後の住宅が立ち並ぶ住宅地。
あちこちで外壁が崩落したり、屋根瓦が飛んだり・・・。
今も補修の順番が回ってこず、ブルーシートの掛かったまま家が点在します。

そんななか、年末前からあちこちで古い家の解体が始まり、
今そこここで次々と新築が始まっています。

築40年台といえば、耐震リフォームやリノベーションでまだまだ使えるのですが、
大手住宅メーカーの新築攻勢が続いているようです。

日本の住宅の平均寿命は三十年弱・・・そのことの問題点については多項に譲るとして、
それに伴い近隣に面白い光景が出現したので思ったことを書いてみようかと・・・。

場所の特定を避けるため残念ながら実際の写真の掲載は控えますが、
セキスイハイムが建った隣に在来軸組工法の家の棟が上がったのです。

「棟上げ」・・・日本の家の建て方を象徴する言葉です。
それは家のてっぺんに最初に「棟木」を設置し、まず屋根を掛ける建て方。
最初に屋根ができるので、その後は屋根の下で工事ができるという、
雨が多く直射日光の強い日本の風土に相応しい伝統の智恵。
古来からの伝統構法でも、戦後の在来工法※でも、それは共通しています。

※在来工法は歴史が浅くちっとも「在来」じゃないけど、
 「木造軸組み」と「棟上げ」という共通点では在来と言えるでしょう。

これが北米生まれの2×4だと下から壁を立てていき最後に屋根を被せるので、
それまでに雨が降ったら中に水が溜まります。
そのまま建築が進めば、既に壁で囲まれているので建築中の風通しが悪く、
ヘタすると湿気を室内に溜め込んだまま完成してしまうことになりかねません。
で、その家の棟上げは、
コンクリートべた基礎の上に土台の材木を据え付けた日から、僅か2日の工程です。
2日目に棟上げの日程でしたがあいにく雨天順延で、3日目には屋根がかかりました。
今の在来工法は、プレカットの緩い仕口の材木同士をはめ込んでいき、
それらを金具でボルト止めするだけなので、早い早い!
伝統構法だと手刻みのキチキチ仕口を叩き込んではめていくので、こう早くはいきません。
いずれにせよ途中で雨が降っても、当面は壁がなく軸組だけで風通しがいいので、乾きやすい。

その切妻屋根の家の工事現場の隣りが、セキスイハイムってことです。
そもそも工場で部屋のユニットを作り上げて運んで来て、クレーンで積んでいくだけだから、
家の外観そのものが2日間ででき上ってしまいました。
これなら室内は工事中も全く雨がかかりません。
けれど箱を積むだけの陸屋根で傾斜も天井裏もないので、
雨が多く直射日光の強い日本の風土に相応しいとは思えません。
(雨漏りがすることはない性能はあるだろうし、断熱材の性能も高いんでしょうけど・・・。)

性能的にはともかく、家としてのデザインや風格はどうでしょう。
屋根が載っていないだけでなく庇さえなく、ビルみたいに愛想もクソもない印象。
住み家というよりは事務所みたいです。
しかも、かなりの豪邸なのに、隣のたった間口3間の棟の上がった家より貧相に見えます。
マンボウと鯵が並んでると言っては語弊があるでしょうけど。
街並みの景観上も、セキスイハイムはどうもいただけません。
あくまでもイメージですが、画像を貼っておきます。
どのように感じられますでしょうか?
私見を述べてみましたが、日本が成熟社会を迎える中で、家や街並みのデザインについても、
建築する側も施主としても家を建てるときには考慮したいものだと思います。





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最終更新日  2019年02月02日 19時15分01秒
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