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テーマ:景色・街並みについて(29)
カテゴリ:家/土地 雑感
「陸」の読みは、(音)リク・ロク (訓)おか・くが ・・・いろいろあるが、 今日のNHK「チコちゃんに叱られる! 」の問題。 「ろくでもない」「ろくでなし」の「ろく」って、何?! 平坦とか水平とかいう意味なんだそうです。 平ら=物や性格がまっすぐなさま →その否定→普通でない、くだらない、性格の曲がった・・・。 そう言えば、陸の呉音「ろく」は、建築では 「陸屋根」とか「陸墨」とかで使いますよね。 前者は、前回の投稿でも取り上げました。 後者は辞典によると、 墨出し作業において、各階の水平の基準を示すためにの水平墨のこと、 一般的には床仕上りより1000mmのところなんだそうです。 ![]() さてその水平という意味での「陸」 大阪の御堂筋はその景観を守るためビルのスカイラインを揃えようと、 1920年(大正9年)に高さ制限「百尺(31m)規制」が設けられました。 百年前の、景観を守ろうとした大阪市の高い見識には、おおいに感心させられます。 しかし1995年に新基準が策定されて以降、徐々にビルの建て替えが進み、 2013年には維新市政により最高100m超(低層部分は軒高50m)の高層ビルの建設も可能となり、 更には維新府政により200mまで規制を緩和する方向で検討しているとの事。 今では新基準のビルと従来の100尺制限のビルが混在していて、 以前の美しいスカイラインはすでに崩壊、 今後ますますグチャグチャな景観になっていきそうな勢いです 百年前、道幅6mだった御堂筋を約8倍に拡張するなど東京を凌ぐ大都市に成長させ、 「大大阪時代(だいおおさかじだい)」と称される黄金時代を実現させた当時の第7代關市長。 それを想えば、ただ「都構想」とか東京のマネをするだけで 都市全体の「格」に想いを致せない現在の府市政に、失望を禁じ得ません。 大阪市を日本のマンハッタンにと言うなら、御堂筋はスカイラインを揃えた美しい景観を保持し、 例えば地下鉄新線構想のあるなにわ筋を高層ビル群にするとか 抜本的な都市再生を考えれば?と思います。 都市の「格」を上げることは、住む人にも訪れる人にも満足感を広げます。 日本の都市のグチャグチャ感は良く言えばアジアらしさでもあるけれど、 日本中どこに行っても同じような景観のミニ東京を目指そうというのでは、 大阪市も都市の「格」を下げるだけではないでしょうか。 話しが広がってしまいましたが、その「スカイライン」。 住宅地でそれを乱しているのは、他でもない「陸屋根」だと思います。 ギリシャなどでは、その陸屋根の街並みが美しい景観を形成していますが、 日本の気候風土に合わない陸屋根は、 安上がりという以上の何も見受けられず、街の格を落とす要因です。 歴史の浅いアメリカの郊外の住宅地でさえ、陸屋根が混在することはほぼ無いでしょう。 それは、欧米では街の「格」を守り、上げていくことが住民の責務となっているからだそうです。 日本では「こいのぼり」の歌にも謳われるように、甍の波のスカイラインが守られてきました。 ♪甍の波と雲の波 重なる波の中空を 橘かおる潮風に 高く泳ぐや鯉のぼり♪ ![]() しかし戦後の住宅難から無秩序な宅地開発が進み、てんでバラバラな家が建ち並ぶことになり、 ぞこに大手住宅メーカーがそのメーカー独自のクローズド構法で規格型住宅を建て始めたことで、 宅地景観が崩壊してしまいました。 そんな混沌とした景観のなか、 それでもかろうじて三角屋根が並んでいるという最低限のモラルを、 陸屋根の点在がスカイラインを乱すという形で崩してしまっています。 ![]() もっぱら陸屋根の家を大々的に売り出している住宅メーカーの無神経さ、 何とかならないものでしょうか。 そんなメーカーの商品を選ぼうというのなら、
せめて三角屋根のオプションを発注する見識と懐の広さを、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年12月25日 14時00分47秒
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