家づくり…大阪で伝統構法!:石場建て/木組み/土壁工法 ~今さら?マイホーム新築

2020/09/26(土)07:36

建て方4日目 ~ 上棟式

大工の技(26)

今日(2/20)建て方4日目で、応援の大工さんはお終い。 昨日は皆さんの手際よい働きのお陰で、順調に棟上げまでいくことができました。 そして今日はここから、これは2階です。 まだ貫に楔は打ち込まれいません。 今日は栓や楔をどんどん入れて、今日のうちに屋根が張れるかな! と、簡単に考えていたら、大工さんたちがやりだしたのは、 また歪みの微修正からでした。 大黒柱の辺りの対角線を、チェーンで締め上げていきます。 またその向こうでは、アルミ製の突っ張り棒で対角線上に押し広げているようです。 これも同様に垂直・水平を微修正してから、仮筋交いを釘で留めていきます。 ベルトで締め上げて、槌で叩くこともあります。 こうして微修正をきちんとしたうえでないと、栓や楔を仕口に打ち込んでも、 家がひずんだまま固まってしまいます。 そんな微修正が思いのほか手間取ってるのか、午前中いっぱいかかっています。 ん?・・・栓や楔をどんどん打ち込んでいくだけじゃなかったんですね?! そんなこんなで、屋根の部材の取付けにかかったのはようやく2時頃。 まずは間仕切りの土壁がくるところの見切り板を張っていきます。 土壁の竹小舞の端が刺さるよう、チリジャクリが彫ってあります。 3時半には、屋根断熱材​フォレストボード​が到着、2階にクレーンで吊り上げます。 秋田杉の間伐材の皮、捨てるしかなかったものを断熱材として活用した製品で、 究極のエコ商品の一つと言えるでしょう。 ただ、それで軟らかい板なので、束で吊り上げて重みがかかるとグニャリといきそう。 束ねて吊り下げる方法をクレーンの操縦士の方も一緒に考えます。 それからようやく、屋根に板を張り始めました。杉の赤太です。 これは屋根なりの天井板、屋根材には違いないのですが、そのまま内装現しになります。 その上に断熱材を挟んで野地板を張り、瓦を葺くことになります。 明日は応援の大工さんたちは来ません。この天井板、今日中に張ってしまえるのか? この板はサネで組み合わせていくので、隙間なく釘で打ち付けられていきます。 向こう側の屋根から初めて、あれよあれよと言う間にどんどん屋根が張られていって、 このスピードはさすがベテラン大工さん! このぶんだと屋根じまいまで終われるか・・・? で、折返しこの時点で5時を回っており、この時点で終了。 あとは日伸建設の正大工3人でできる作業なんで、 今日ここまでいってしまえていれば上出来! 1日目2日目は6人、昨日今日と4人の応援の大工さん、 本当にいつにない複雑な工程で大変でしたが、 お蔭さまで事故もなく順調に無事、素晴らしい建て方~建て前になりました。 本当にお疲れさま!ありがとうございました。 昨日の上棟が5時だったので、昨日の時点では上棟式はできていません。 そこで今日は5時から片付けに入り、 応援の大工さん最終日のこの時に、5時半~20分間ほど上棟式を執り行うのです。 ​日伸建設​が用意してくださった御幣を奉って、 自分で工夫して祭壇をしつらえて・・・上棟式については別稿で。

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