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家づくり…大阪で伝統構法!:石場建て/木組み/土壁工法 ~今さら?マイホーム新築

2020年10月15日
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カテゴリ:職人の技
今週は、工事は中休みといったところでしょうか。。
毎日あんなに朝から晩まで活気があったのに(ご近所さん、すみません!)
ここんとこ電気屋さんとか板金屋さんとかが、ちょくちょく入ってきているだけのようです。

棟梁は工房で造作家具などの刻みをしたり、
他の職人さんたちと打合せをしたりしているんでしょうか・・・。

静かな現場は、なんかすごく寂しいです。
月曜日はかなり賑やかだっただけに、なおさら・・・。

その10/12(月)。
タイル屋さんが目地の仕上げに入っていたことは、
10/13稿「​水回りのタイル貼り付け・・・​」に詳しく載せました。

そしてその日は同時に、伝統構法の家づくりを始めた当初からずっとずっと
楽しみにしていた、三和土(タタキ)土間づくりの日だったのです!

タタキ・・・ひたすら敲いて固めます。


三和土・・・三種類、土と消石灰と苦汁(ニガリ)を混ぜます。


そのまんまの名称です。
本物の土壁と、そして土間。左官職人の本領発揮です。

現代ではコンクリートの土間も一般にタタキと言いますが、
本来はセメントは入れずに土と消石灰と苦汁だけで作ります。
日本古来の土間の固め方です。

この家の場合、玄関土間は​​​​甎(セン=古来の瓦タイル)敷き​にしようか、
土足用の板張り​にしようか、​​三和土​にしようか、当初迷っていました。

実際に家が建ち上がり玄関空間を目にして、
ここは田舎家の土間をコンセプトにしようと思ったことと、
棟梁の本物の三和土をやってみたいという強い意向で、左官さんに頼むことになりました。

まず10/3(土)、玄関の外壁に中塗り土を塗ったあと、
(参照:10/6稿「​​​土壁上塗り②~壁土仕上げ…左官の工夫と技​」)
玄関土間のかさ上げにモルタルを流し込みました。


本来は、地面と同じ素材が三和土として内装土間材に使われてこその地熱利用なんですが、
そもそもベースコンクリートの上の石場建て。

しかも現代では、土間と式台・上がり框との段差を極力低めにすることが
バリアフリーの観点から必要です。

10/7(水)には、玄関ポーチ大庇柱の礎石と同じ
「丹波鞍馬石」の沓脱石が設置されました。
(参照:10/9稿「​木と土の家~大工と左官の協同…玄関ポーチの格子づくり​」)

日伸建設の親方の見立てで地元の石材屋さんから入手。大の男4人がかりで据え付けたそうです!
酸化鉄色のひなびた花崗岩の自然石が、玄関先で異彩を放ちます。

そこに搬入されてきた土は、京都・伏見の「​深草土​」(☜解説click)。
長崎の天川土、愛知県三河の三州土と並び、代表的な敲き土だそうです。
小さい砂利も混じったような粗い土です。


これに消石灰と苦汁を入れて攪拌すると、
握ってもパラパラだったものが、握るだけである程度は塊になります。


ミキサーにまず深草土と消石灰を入れ、攪拌しながら苦汁を入れ、
状態を見ながら少しだけ水を足します。
この加減は、特にちゃんと量るわけでもなく、左官の親方の経験です。

聞けば、三和土のやり方は、左官さんによって違うそうです。
地方によってか、または昔なら流派もあったのかもしれません。
以前なら他所のやり方は知る由もありませんが、今はYouTubeで公開されてるから面白い!と。

検索してみれば、解説や画像や動画がいっぱいアップされています。
いろいろ見て見ると、本当に面白いです。
私も動画を撮ったので、後日​YouTube​にアップしようと思います。

土の中には小砂利も少し入っているので、ミキサーで攪拌すると
ギギッ ガーッ 耳障りな音もします。


そのミキサーは家の前。調合出来たら土を玄関にバケツで運び込まないといけません。
ところが、先日10/7に設置した​ポーチの格子​が邪魔で、ちょっと面倒。
取り外しできる構造なんですが、格子の下からバケツリレーで受け渡します。


かさ上げモルタルの上に土を被せ、

棒や鏝で均して、脚で踏み固めます。


平面に均せたら、あとは文字どおりひたすらタタきます!
木の板をあてがい、ウレタンハンマーで隅から隅までトントントン トントントン・・・。


ひととおりタタいたら、歩いても靴跡がつかないぐらい固まっています。
また土を入れてトントントン トントントン・・・。

左官さんが声をかけてくれます・・・「やってみる?」
左官の親方・・・「ラクしよう思うてぇ!」
こんなチャンス一生に一度!・・・伝統構法のいいところは、施主が喜んで手伝うこと♪


タタいてたら撮影ができないので、引き続き左官さんたちが延々
二人がかりでトンタパントンタパントンタパン タントパンタントパンタントパン・・・。


沓脱石と式台の間は、狭いので大変です!
トトトン カカン トトトン カカン・・・。
「こりゃ、エライ(大阪弁で大変)わぁ!」とか言いながら、楽しい作業です。


土を全面敷き詰めタタき終えたらひと段落・・・終わりではありません。
一層目が落ち着いたら、こんどは二層目。

一層目は多少の凸凹は下に隠れるので大丈夫ですが、
二層目は表面仕上げになるので真っ平にしないといけません。

モルタルのように液状に粘性があれば水平面をとるのは比較的容易ですが、
タタくだけで小砂利も混ざった土の塊を水平に均していくのはかなり難しいはずです。


朝7時半から準備を始めて、片づけ終わったのは3時過ぎだったか・・・?
見事な土間三和土が完成!
無垢の木の柱と天井、土の壁、土の床。落ち着いた素敵な空間になりました。




平安時代以前、まだ日本の住居に板の床が張られる以前の原点の姿。
千年の歴史を背負った家が見えてきました。

残った土で、玄関の外のポーチも三和土にしてみたいな・・・
本物の三和土をやってみて、棟梁の構想はさらに広がります。
私たち建て主の夢も膨らみます!

来週には、いよいよ造作キッチンが設置される段取りとのこと。
動きのほとんどない今週とはうって変わり、来週には現場に活気が戻りそうです。






最終更新日  2020年10月15日 22時48分37秒
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