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家づくり…大阪で伝統構法!:石場建て/木組み/土壁工法 ~今さら?マイホーム新築

2020年11月09日
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カテゴリ:伝統構法
今朝の石場建て伝統構法新築現場。
既に玄関ポーチに取り掛かっているのですが、
もう1週間以上も投稿が空いてしまいました。

この間、かなりいろいろ慌ただしく作業は進んでいたのですが、
私も仕事が忙しかったり夜は照明計画を練っていたりで疲れていて、
気晴らしにNetflixで大好きなStar Trekを見たりしていて、つい・・・。
2150年代、地球初のワープ5宇宙船エンタープライズ(NX-01)の時代。

Star Trekの世界での設定では第三次世界大戦の後ですが、
戦争や大災害さえなければ、伝統構法の家は、その頃には古民家。
スクラップ&ビルドを前提とした現代建築へのアンチテーゼです。


閑話休題。
11/1稿「​・・・建具職人の技と大工との協同​」の建具が入って以降のあれこれ・・・。
まず特筆すべきは、ついに!というか、ようやくというか、
11/3(火/祝)には1階正面の腰板が張られ、顔が整ったことです。

玄関まわりの土壁​を塗ったり​玄関土間の三和土​が終わってからということで
延びに延びていたのですが、大工工事も終盤に差し掛かり、
この家の本来の姿が現れたというわけです。


他の外壁は厚板で目板張りという武骨な印象の張り方なんですが、
ここ正面の腰板までそうすると凸凹ウルサイかな・・・との棟梁の考えで、
薄めの板で相(アイ)ジャクリにしてスッキリとした印象に仕上げています。


そして翌11/4(水)、雨戸も入れられました。
その雨戸は、採風雨戸。​YKK AP 通風雨戸 XRA

防犯のため雨戸を閉めて施錠していても、通気が確保できるようになっています。
もちろんルーバーを簡単に閉じることもできます。


これは、前の家でリフォームで雨戸だけ通風雨戸に交換したら、
外付けブラインドとして日除けにもなり夏場はかなり重宝したので、今回も採用。
他のメーカーにもあるので、省エネ対策としてもプチリフォームにもお勧めです。

1階の掃出し窓は1間幅全開放サッシ。
ここは木製サッシを入れたかったところですが、予算上断念。

そこで、雨戸は私の想定外の戸袋代込1.5間幅の電動シャッターに。
こういうものに電動装置は好みではないんですが、便利は便利です。
しかも希望通り通風機構付き。このスリット、開閉もできるスグレモノです。


電動シャッターの通電は、電気工事士さんの仕事。
そして電気工事士さん、この間にエアコンも設置してくれました。

あまり大きな声で言いたくないんですが、
当初はこの電気工事士さんに納入をお願いしてみたものの見積書を見て断念。
本体のみ施主支給にして、設置工事だけお願いすることにしました。

電気工事業者にエアコンの納入を依頼すると、住宅設備用の機種になるので、
仕入れ値がかなり高くて市販店にはかなわないそうで、
快く構わないとは言ってくださったものの、ごめんなさい。

この家にはエアコンが全館で3台。

1階に、全館暖房用および1階補助冷房用の床置きエアコン1台。


2階小屋裏に、全館冷房用および2階補助暖房用の壁掛けエアコン1台。

これ、当初は業務用の天吊りエアコンにしようと思っていたのですが、
この電気工事士さんのアイデアで、家庭用の普通の壁掛け型を採用。
エアコンの耐用年数は10年強なので、一般家庭用の方が経済的!・・・なるほど。

そして、ほぼ完全個室になる1部屋だけ、小さなエアコンを補助的に設置してみました。
布団干し場兼用エアコン室外機置場。ギリギリの幅しかなく。設置は大変な苦労です。

この部屋は天井がなく小屋裏が通々なんで必要性がよく分からないんですが、
やはり出入口の戸を閉め切ったら必要かも?・・・と。

最近の高気密高断熱住宅は、
床下&小屋裏エアコンの2台だけで全館冷暖房システムを組むのが普及し始めていますが、
さて、伝統構法の家でエアコン2+1台でうまくいくかどうか・・・。


10/4(水)いよいよ完了検査。
か…完了ですよ! って、まだ完全に仕上がったわけではないんですが、
大工工事がほとんど終わって家としての体裁が整ったということです。

完了検査とは、建築確認申請どおりに建築物等が適法に建築されているかどうかを
最終的にチェックするもので、建築基準法に規定されています。

建築主事または所在地を業務区分としている指定確認検査機関の完了検査を受け、
合格となった場合は検査済証が交付されます。
交付を受けていない建築物は、原則として使用することができないというものです。

で、もちろん検査は合格・・・
・・・と言いたいところ、1点だけ指摘を受けたと棟梁から連絡がありました。
なんと、1階に吸気口を設置せよというのです。

確かに1階は特殊なサッシを使っているので、サッシ本体に吸気スリットがありません。
なので、換気扇を回すと、吸気できないという理屈になるんだそうです。
だから、開閉式の吸気ユニットを外壁に穴を開けて付けなければならないと・・・。

ちょっと、おかしくない?! 私は思わず棟梁に詰め寄りました。
私はその吸気のために、階段下にわざわざ無くても良さそうな小窓をお願いしたんです。


設置しなければならない吸気ユニットは閉じることができる?
ほんなら、開けることができる小窓ではなんでアカンの?!

階段下は居室じゃないし、窓は吸気装置ではないという理屈。
本当に意味が分かりません。換気は窓を開ければ済むことです。
この家は、構想段階から卓越風も勘案しながら通気計画はかなり練ったのに。

新建材の化学物質が充満する高気密住宅を想定した法の規定。
機械的に吸排気しないとまともな暮らしが担保されない現代の工法。
本当にどうかしてる!と思いました。

とはいえ、棟梁が検査官や法に逆らっても埒があきません。
11/5~6と別の新築の建て前・上棟の応援に行かなければいけない忙しいなか、
11/8には日曜というのに、明日の証拠写真の提出に間に合わさないと…と、設置作業です。
この家は外壁の内部は、竹小舞を土台に壁土がぎっしり詰まっています。
ベニヤや石膏ボードとサイディングの中空の外壁に穴を開けるように簡単にはいきません。

壁の外側も目板を打ってあって凸凹なんで換気フードの部材が簡単には付けられず、
鑿で目板を少し削って細工します・・・こんなん、大工なら誰でもというわけにはいきません。

訳の分からない法の規定のせいで、余計なひと手間をかけさせられ、
味わいのある漆喰壁に似つかわしくないプラの吸気口が・・・。
棟梁はしきりに謝りますが、棟梁が悪いわけではありません!

ま、それでもこれで、私は納得いかなくても、法的には納得です。
最後の最後に付いた理不尽なケチ。検査官が悪いわけでもない・・・それが仕事。

竣工を目前に、近年の新建材・化学物質まみれの住宅建築の矛盾を、
あらためて強く感じさせらた先週でした。


ま、そんなことはともかく、先週は洗い屋さんが何度か入って、
畳や障子が入る前に室内を隅々まできれいに清掃してくれて、
工事現場然としていたところがすっかり住まいらしくなってきました。


床から柱から天井まで、木という木を拭きあげていきます。
水を固く絞った雑巾でかな?と思って聞いてみたら、専用の薬剤を少し混ぜているとのこと。

というのも、この工程をきちんとしておかないと、
1か月~数か月でこれまでの手形などがどんどん浮き出てきて、
大変なことになるんだそうです。

よくある古民家の天井に浮き出た手形、あれ、幽霊でもなんでもなく、手垢、脂だそうです。
それを防ぐためのこの洗い、無垢材を使い慣れない工務店はそのことを知ってか知らずか、
この工程をせずに施主に引き渡すってとこも結構あるんだとか。

で、一口に洗い屋さんといっても、​日伸建設​のような無垢材表しの家の洗いは
誰でもできるもんじゃないそうです。
洗い屋さんとしても、いつも日伸の家はやり甲斐があるけど、
ここまでの家はなかなかないな!とのこと。棟梁の頑張りのお陰です。

日曜日、吸気口のあとも遅くまで・・・と見ると、
棟梁、2階の洗面台の横に棚を付けてくれていました。
よく見ると、杉ではなさそう・・・メッチャいい木ちゃう?


ここは納戸的なスペースでそんなに目につくところではないんですが、
小屋裏エアコンの配管に配慮して、そして横のポップなタイルに合うようにと、
レッドオークを選んでくれていたのです!

いやいや、本当に棟梁の頑張りと気配りには頭が下がります。
そんな屋内の大工造作も、ほぼお終いというところまで来ました。

さて、今週。
今日も玄関ポーチの工事は着々と進み、
明日はいよいよ畳が入ります!

***********************

追記:やむを得ず追加設置させられた1階書斎の吸気ユニット、
   撤去して穴を塞ぎ、何とか元の姿を取り戻しました。

   石場建てを手掛ける愛媛の​野の草設計室​さんがこの記事を目にして、
   この家が24時間換気設備設置義務の特例に該当するのでは?とお知らせくださり、
   棟梁が調べ直したところ不要ということが分かったのです。

   貴重な情報提供、ありがとうございました。

click☞ ​2021.1.3稿「24時間換気設備なんていらない!・・・」






最終更新日  2021年01月03日 09時37分16秒
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