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カテゴリ:伝統構法
11月末(11/28~29)の内覧会には、たくさんの方々にご来訪いただきました。 ありがとうございました。 石場建て伝統構法ということに興味を持ってお越しくださった方が 思いのほか多く嬉しかったです。 ![]() ただ、構造内覧会ではなく完成内覧会だったので、完成してしまえばブッチャケ 伝統構法であるということは、いわばどうでもいい見えないところではあります。 筋交いではなく貫が入っていること、 塗り壁の中はボードで中空ではなく、竹小舞に壁土が詰まっていること、 構造体は金物を使わず木組み(手刻みの仕口や組手)だけで組まれていること、 材木は人工乾燥材ではなく天然乾燥材であること、 合板や新建材の類は一切使われていないこと・・・。 石場建てであることは、関心のある方は外から床下を見れば素人でも一目瞭然ですが、 促さないとわざわざ見ようという発想はないでしょう。 ![]() 柱や梁を見上げても、金物がなく本物の仕口や組手が顕わになっているのですが、 そのことに気付くのは意識の高い人か玄人に限られるでしょう。 ![]() そう、この家の真価は、石場建て伝統構法にあるのは違いないのですが、 ハッキリ言ってそこは、日々の暮らしに直結しているわけではありません。 で、やはりほとんどの方の関心は、外装や内装や間取り・・・見た目! ![]() この家、石場建て伝統構法かどうかはさておき、 どこからどう見ても「the 和」ですよね! でも私たちは、「和」を目指したわけでも、 和室が作りたかったわけでもありません! だから、床の間も無ければ違い棚も欄間も無い。 ![]() 「和」になったのは、現代生活に求められる「用」を追求した結果。 それを、もともと日本にある素材で、もともと日本にある建て方で作った結果。 ![]() ・・・「和」は、あくまでも結果論なんです。 では、どういうところから「和」を感じるのでしょう? まず目につくのは、障子(あかりしょうじ)でしょう。 ![]() これは、明かりをとりながら窓サッシとの間に空気を挟み、断熱層となります。 そして、日本の木と日本の紙でできています。 次に目につくのは、畳でしょう。 ![]() これは、床のクッションとしての役割だけでなく、どこにでも座ったり寝たりできる機能、 2階の音を1階に伝えにくする機能や、断熱性能も高いもの。 そして日本の藺草と日本の藁(ここでは予算不足で木材チップ)でできています。 そして特徴的なのが、表しの柱と、柱に挟まれた真壁。 ![]() 柱を内包してしまう大壁と違って、 材木を常に空気にさらすことで長寿命化を図るとともに、木の調湿性を最大限生かします。 また真壁は日本の土と藁と漆喰でできており、高い調湿性と蓄熱性をもっています。 何より、みなさん一様に感嘆されるのこの家の最大の見どころが、手刻みの木組み。 ![]() これぞ障子も畳も無かった時代から日本に受け継がれてきた智恵と技! もちろん、日本(関西圏)の檜と杉がほとんどを占めます。 ![]() これらは、身体的・精神的な健康と、断熱や採光などの「用」を両立させた結果。 和室にしようと意図しなくても、それらを追及すると、 おのずと広い意味での和室のカテゴリーに収斂(シュウレン)することになったってわけなのです。 こうして作られた家が目に見える形を現わしてくると、 想い描いていた以上の美しさに驚かされることになりました。 ![]() これを用の美と言うのでしょうか。 家の工事は、ここのところずっと外構です。
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最終更新日
2020年12月07日 17時35分04秒
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