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カテゴリ:居住環境
年末12/26の引渡し以降、入居はまだですが、 日中は新居にいたり、夜に風呂に入りに行ったりすることが増えました。 そんな現居宅といったり来たりするなかで感じることは、 家中気温が連続していることの心地よさです。 ![]() (元旦の朝、よく晴れました。午前中は、こんなふうに陽が当たります。) 現居宅は築五十年、当時の断熱材も入っていない単層ガラスの平均的な家。 恐らくC値(気密)は測定不能なほどの隙間。 日中にエアコンで20~22℃ぐらいに暖房していても、 夜8時間エアコンを止めているだけで朝の室温は5~6℃ほど。 暖房は部屋ごとなので、屋内を移動するたびに 温かい⇔寒いを行ったり来たりすることになり、 これが結構こたえます。 ところが新居は、1階の床置きエアコン1台と2階の小屋裏エアコン1台の2台。 1階の1台だけで22℃設定で稼働していても、家中どこに行っても寒くない。 2階が16℃ほどにしかなっていなくても寒くない! さすがに16℃では温かくはないけれど、寒さは感じない。 これには驚きです。気温が家中連続している効果でしょうか。 対して現居宅はエアコンで20℃になっていても寒さを感じる! 大阪でも連休明けには大寒波、1/11~12(火)にかけて初雪が積もりました。 11日には新居にいたので室温は20℃にしてありましたが、夜に暖房を切り、 翌12日の晩に行ってみるとまだ10℃ほどまでにしか下がっていませんでした。 そしてそのまま暖房せずさらに翌13日の晩、 7度ほどに下がっていましたが、肌寒くても寒くない・・・ 心地いい寒さというのか、何とも言葉にしようがありません。 屋根と床には断熱材(フォレストボード)が入っていますが、 壁は外壁は杉無垢板30mmと通気層と、内壁は壁土・砂漆喰だけです。 外皮の蓄熱性能とC値実測4.68が功を奏しているのかもしれません。 UA値もQ値も計算していませんが、C値は5ギリギリで、 決して超高気密高断熱の家ではありませんが、 心地よさは数値が全てを現わしているわけではない!と実感させられます。 さて、冬に室内が冷え切らない要因の一つに、 「日射取得」が挙げられるのかな?と思います。 大都市近郊の住宅地なので隣家との間隔はあまり取れませんが、 この家は南側をできるだけ大きく空けてあります。 敷地は南北に狭く東西に長いので、間取り的には難しかったのですが・・・。 夏の陽の高いときには日射を遮蔽できるよう、南側の軒は半間出してあります。 けれど、冬至頃の陽の低い時季には、南側隣家の北側斜線のお陰で陽射しが入ります。 ![]() 年末年始、10時ごろの1階東の書斎☝。直射日光が入ります。 上げ下げ障子で日射の調節ができます。 ![]() 2階東の部屋☝も同様です。 同時刻の1階真ん中の居間☟にも同様に陽が射しています。 ![]() これが南中する時刻になると☟、部屋の窓からは陽が入らなくなりますが、 2階の窓から吹抜けを通して陽が部屋の奥に射しています。 ![]() ![]() 午後になると、1階は完全に隣家の影に入ってしまいますが、 2階の西側の部屋☟には隣家の屋根とこちらの軒の間から陽が射しています。 ![]() このあと南西の別の隣家の影に入りますが、 西側に窓を大きくとってあるので、日暮れまで暗くなりません。 (夏季の西陽は簾や障子で遮ります。) これらの窓配置は、私が現地を観察して間取りに反映させてもらったのですが、 竣工して実際に見てみると、想定どおりの結果になっていてホッとしています。 このような冬の日射取得(夏の日射遮蔽)は、 専門的にはパッシブデザイン※と言うそうですが、 私のような素人でも現地をよ~く観察して考えれば大体は分かるものです。 ※参照:ワークショップ「き」組 Q&A「パッシブデザイン」とはどんな意味ですか? そして日伸建設の我が棟梁は、その意図を十二分に汲んで設計してくれました。 お陰で、こうして日光をうまく制御できる家にしておくことが、 省エネにもつながることですし、快適性に大きく影響することを実感しています。 家を建てようと思ったら、ぜひそういう視点で設計してもらえるよう、 工務店や建築士に相談してみましょう。 きっと見識のある優良な専門家なら、いい提案をしてくれるはずです。 そういう視点を持てないようでは専門家とは言えないし、 外皮性能の数値だけに目を奪われて、軒ゼロや陸屋根で、 断熱材や気密だけで何とかしようなんていうのは、論外ではないでしょうか。
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最終更新日
2021年01月14日 00時25分55秒
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