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家づくり…大阪で伝統構法!:石場建て/木組み/土壁工法 ~今さら?マイホーム新築

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居住環境

2021年12月26日
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カテゴリ:居住環境
今日12/26(日)は、
石場建て伝統構法の新築@大阪・ひらかたの我が家の、引渡し1周年記念日でした。
実際に住み始めたのは明けて1月からですが、居住環境をここに綴り始めて早くも1年・・・!
(参照:2020.12.26稿「竣工・引渡し ・・・ 初めて過ごした実感 ~ 温熱環境など」)

そして今日は、天気予報どおり数年に一度という大寒波襲来。
その前にと昨日は、それでもけっこう冷え込むなか、
信楽(滋賀・甲賀市)の​土鍋専業の窯元​に、土鍋を買いに妻と行ってきました。

信楽の旧市街地にある​古民家ギャラリーカフェ​で昼食。
築百年に迫ろうか(?)という建物は傷みがひどく、断熱も気密もあったもんじゃない!

それでも、石油ストーブの懐かしい匂い。このほんわか温かさにとっても寛ぎました。

こんな室内環境が当たり前で育った私には、これはこれでエエやん!と思えてしまいます。
いやいや、アカンね。チコちゃんに叱られてしまいそうです。


明けて今日。朝から天気予報では、電気に頼らない暖房器具の用意を!との呼びかけ。
実際、日本海側はかなりの積雪で、滋賀・高島市では雪による倒木で停電。
これが長期に渡る大災害だったら、電気仕掛けだけに頼る現代の家はどうなるんでしょう・・・。

そんな大寒波で、我がまち枚方にも初雪がほんの少し舞いました。
けれど、だいたい京都・亀岡と大阪・高槻との間、丹波と摂津の国境の山地で
雪はほとんど堰き止められ、その南側の河内の国・枚方への影響は限定的です。

とはいえ、今日の最高気温は5.3℃。
我が家はいつもどおりエアコン22℃設定で室温20℃ほどで過ごせましたが、
朝とお出かけ帰りには、ガスストーブの直火で温まりました。

お出かけ・・・今日は寒いのでずっと家にいるつもりだったんですが、
妻が玄関ホールで片づけ物をしていて、ふと言うんです・・・
玄関土間と玄関ホールとの間の引戸の下から、隙間風を感じる!と。


これは、前の冬には気付かなかったこと・・・いかんいかん!ってんで、​モヘア​を買いに。
1軒目のホームセンターにはスポンジの隙間テープしかなく、
2軒目に行く前に立ち寄った百均ショップで見つけてゲット。


百均だと品質は劣るかもしれませんが、
高4mm幅6mm長2000mmというのがピッタリだったんで、ま、お試しにと。


帰宅してさっそく貼ってみると、
見事に隙間風は止まりました。


ただ問題が!・・・隙間4mmは測って買いに行ったんですが、部分的に微妙に狭いようで、
開閉がかなり重くなってしまいました・・・失敗失敗! なんとか工夫せねば(※追記☟)


外気温4℃ほど、玄関土間10℃ほど、玄関ホール18℃ほど。​
この家はC値は実測5ほどですが、これで少しは向上するのかな?
(参照:2020.12.29稿「気密測定/C値~石場建て伝統構法の新築で?…予想どおり!」)

ところで、我が家は伝統構法とはいえ、ほぼ家じゅうをエアコン1台で暖房しています。
そこで気になるのは乾燥・・・湿度計はだいたいいつも湿度40%前後を表示しています。

1年前の冬はエアコン暖房してて50%前後でしたから、
土壁の乾燥が進んできたということなんでしょうね。
・・・ということで、本当はもう少し加湿したいところです。

それでエアコンの上の梁に、家にあったミンサー柄のベルトと竹の棒を吊って、
室内干しを仮設してみました。

濡れタオルを掛けておくといいかも。
・・・なんか、どんどん生活感が丸出しになってきます!


それと、12/18稿​「寒波襲来!…この冷え込みをどう乗り切るか?」​で紹介した風炉釜。
そのときはロウソクで火を入れてみたんですが、さすがに火力が弱すぎて湯が沸きません。

そこで、最小クラスの電熱器を仕込んでみました。



進誠産業 電熱器 SK-8 111061


茶釜の底全面を加熱しているんで、
写真には写りませんが、これでかなり湯気が上がっています。

とはいえ、300wでも電気は電気。本来は炭火にしたいところなんですが、
C値5の家で、高気密とはいえなくても低気密というわけでもないこの家で、
​空気は大丈夫なんでしょうか・・・。どなたかアドバイスください!

ま、こんなので湿度計の数値が上がったりはしそうにないですけど、
加湿器を買う気もしないし、気休めに遊んでるってところです。


※追記:引戸の下にモヘアを貼って開閉が重くなってしまった件、
    モヘアにシリコンオイルを滲みこませたら、支障ない程度にスムーズになりました。)​






最終更新日  2021年12月29日 21時53分12秒
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2021年12月18日
カテゴリ:居住環境
一年前を振り返ってみれば、ちょうど外構工事が終わって、屋内の最終洗いの頃。
この寒い時季、職人さんたち、本当によく頑張ってくださいました。
(参照:2020/12/19稿「外構工事ひと段落~最初から最後まで大活躍の左官職人」)


そして今朝12/18、昨夜からの急激な寒波襲来に一気に冷え込み、​枚方の最低気温は0.2℃ (07:05)​。
朝8時半、山側で陽が当たらない東側にとめてある車のボンネットには、霜が残っていました。


そこで各部屋の温度計を見に行くと、
外気は6℃台で湿度16%。
1階は20℃台で40%、2階は18℃台で43%でした。
(一晩中1階の床置きエアコンだけを20℃設定で稼働し続けた朝8時半)

特筆すべきは、障子の断熱効果です。
そのときの障子の外側はLow-E複層断熱ガラスでも13℃台、室内との温度差7℃ほど!

東側の玄関も、障子が断熱に功を奏しています。
この時季は朝からずっとまったく陽が当たらず、三和土の土間は16℃台46%でしたが、
室内と土間を障子で仕切ってあるので、お陰で土間の冷えが室内に伝わりにくいのが分かります。

11月中頃からは、1階の床置きエアコンだけを点けっぱなしです。
朝起きたら22℃設定にし、寝る前に20℃設定におとしています。

それで家じゅう毎日ほぼどこでも設定温度ぐらいの室温なんですが、
寝起きの1時間半ほどだけはガスストーブの直火で、一日の気合を入れています。

C値は実測5c㎡/㎡なんで、換気扇なしで点けっぱなしというわけにはいきませんが。
(参照:2020.12.29稿「気密測定/C値~石場建て伝統構法の新築で?…予想どおり!」)

昨日までは最高15℃ほどだったのに、
今日は​9.1℃ (13:41)​までしか上がりませんでしたが、
それでも屋内はいつもどおりにしていて特段冷え込むことはありません。

そんなこの家の温熱環境のことについては、一年近く前の冬まっ盛り1/13稿
でも述べたところでもあります。

寒波襲来といっても​省エネ基準地域区分6地域​のここ枚方の市街地はその程度だし、
断熱材は屋根と床だけで杉板外張り土壁外壁は断熱材無しの伝統構法の我が家はそれで十分なんで、
ZEH!とか国は喧伝していますが、全国一律の義務化には本当に疑問を感じます。


これでもっと直射日光が当たればさらに暖かいのですが、

さすがに住宅密集地、南側の隣家に遮られて1階には、
午前中の2時間半ほどしか日光が当たりません。

それでも建物を北側に寄せて南側をできるだけ空けたので、2階にはずっと陽が射します。
昼過ぎ、南側の窓。

夏場には日陰をつくってくれていた長い軒の下から、
冬場は日光が浅い角度で部屋の奥まで深く射すのがはっきり見て取れます。


そのお陰で、2階南側の窓の下のちょっとした格子吹抜けの下、

陽の射さない1階にも光が届いています。


昼下がりには、北側の階段奥にまで日光が射します。

こんなに奥まで届く陽射しは冬には暖かい恵み! 設計の工夫で、ぜひ採り入れたいもの。

(☟東側の部屋の南面の窓)​

夏の暑い日射を防いでくれていた深い軒よりも下に、​
暖かい太陽を望むことができます。

(☝西側の部屋の南面の窓)

午後の西からの陽射しも、冬場はできるだけ採り入れたいものです。
(西側の部屋の西面の出窓☝)
日本では西側に窓を極力設けないのがセオリーですが、私は
夏場の西日の熱射は簾や​アウターシェード​で遮ってでも、西側に窓を開けたい派です。

付け加えるならば、我が家の北側の隣家は外壁が白っっぽい色なので、
その反射光もバカにできません。暗い北側でも、窓を見上げると眩しいぐらい!

細長いハイサイドライトにしたんですが、こんなことならもっと大きめでもよかったぐらい。

こんな日射取得ができるのは、隣家のお陰でもあるんですよね!
南側の隣家が北側斜線を守って傾斜屋根になっていること・・・敷地一杯の陸屋根だとガッカリ!
北側の隣家の外壁の色が明るいこと・・・黒い家だとガッカリ!


ところで、冬場に暖かくというのには、「採暖」と「暖房」があるんだそうです。

日本は古来より夏場を旨とした開放的な家だったので、
火鉢や石油ストーブなどの「採暖」で寒さをしのぎ、
部屋や屋内全体を暖める「暖房」はなかなか発達しなかったとのこと。

我が家はそういう意味では、伝統構法といえども現代のエアコン「暖房」の家です。
省エネ性、エネルギー効率で言えば、断熱性能と気密性能が一定あれば、
エアコンは圧倒的なんだそうです。

エアコンだと過乾燥が気になるところですが、
24時間点けっぱなしにしていても、
無垢材と土壁のこの家はずっと湿度40%ほどを保っています。

それでも、薪ストーブにはかなわない!・・・街中でははばかられる。
火鉢も憧れるけど!・・・それなりに気密性はあるのに換気装置に頼らないので、
空気の汚れが気になる。

そこで・・・。
母の形見の風炉釜にロウソクで火を入れてみました。


どちらもロウソクの炎の揺らぎが、暖かみを目から感じさせてくれます。



たかがロウソクですが、茶釜や鉄瓶の熱で手を温めることもできますし、
中で穏やかに沸いているお茶が、ほのかな香りと湯気を漂わせます。

この程度では室温にも湿度にも全くと言っていいほど役には立っていませんし、
ただの演出と言ってしまえばそれまでですが、費用もとりたててかからないし、
こんなささやかな気持ちのゆとりがあってもいいかな・・・って。

こうした冬ならではの温かい楽しみを思いつくのも、
新建材で密閉された高断熱高気密性能一点張りの現代の家とは違った、
木と竹と土と草と紙の家ならではなのかもしれません。






最終更新日  2021年12月19日 10時59分06秒
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2021年10月20日
カテゴリ:居住環境
秋分の日から1か月。すっかり夜明けが遅くなりました。
東側が高い造成地にある我が家。

この時季になると東向きの玄関にはなかなか陽が射しません。
それでも格子戸なので、けっこう明るいんですけど・・・。

今朝は8時になって、

ようやく屋根に陽が射し始めました。

2階の東側の窓にはそれでもまだ陽が射さず、晴れか曇りかも分からないし、

夏場に早朝の日除けにと掛けていた簾は、外すことにしました。

朝早くは、かえって西側の窓からの方が、晴れていることを見て取れます。


1か月前との比較・・・秋分の日の拙稿を見返してみると、
あらためて夜明けが遅くなったことを実感します。


気温の方はといえば、10月に入って朝夕は冷えてきたものの、
先週土曜日10/16までは最高気温は連日30℃に迫る夏日!
昼間は季節外れの暑さで、窓は開けっ放しで半袖で過ごしていました。

ところが翌日曜日10/17からは突然最高気温が20℃ちょっと。
それまでの最低気温ぐらいにしか上がらず、北風が吹いて寒い!
それで開いている窓をあちこち閉めてまわり、長袖を慌てて引っ張り出しました。

主だった窓は閉めておくようにしましたが、
換気小窓は今も開けっ放しで通気は確保しているので、
全部閉め切ると土壁のこの家はもう少し昼間の日射で蓄熱するかもしれません。

それで室温は一日を通してずっと概ね20℃前後。
1階の方が少し低めですが、家じゅう一日の最高気温ぐらいを保っています。



とはいえ、体が急激な季節の変化についてきません。
感覚的には、一気に秋を通り越して冬って感じ。
思わず暖房したいって気になります。

今週に入ってからのこの冷え込みは全国的だそうですが、
みなさんのお宅では暖房を始めましたでしょうか?
特に大阪と同様な気候条件のいわゆる「6地域」の皆さん・・・。

(参照:​コラム「気候区分①太陽光を理解する」by タイコーハウジングコア​)

環境省の指針によると、暖房時の室内温度は20℃が目安とされています。
冬は一般的に快適な温度は18℃〜22℃と言われており、
多くの人は22℃くらいが快適に感じられるそうです。

それでいうと、もう暖房してもいいのかもしれません。
けれどウチは、まだやめておきましょう。
今から暖房に体が慣れてしまうと、冬の寒さに耐えられなくなるから。

30代の頃は、真冬になってもTシャツ一枚で通していたことがありました。
さすがにこの歳ではそこまでやる気にはなれませんが、
今の季節は冬の体を作ること=寒冷順化が大切です。

この寒冷順化という言葉は、
これから真夏という7/15稿​「…木と土の家に住まうとはどういうことか~」​で紹介した
きらくなたてものや​​(鎌倉)代表の日高保さんによる問題提起で知りました。

・・・「快適か」ということより「健康か」という観点。
新建材で密閉されたZEHやHEAT20などの基準に適合した最新の住宅も
これから冬に向けてもちろん「快適」に暮らせると思います。

それが時流だし、それもいいでしょう。
けれど、それ一辺倒の国の政策は、いかがなものでしょう?
その方向性だけが未来への道ではありません。

現代の「木と土の家」は、「省エネ」という観点からは、
気密性能の数値上の優劣に関わらず、決してヒケをとりません。
むしろ「脱炭素」「SDGs」「健康」といった観点からは、かえってメリットが大きい。

私たちは、できるだけ人として生物としての自然なあり方で、
電気や機械に頼らない家で暮らしたい。
そんな家に対する哲学を、マイノリティーとしてでも認めてほしい。

さぁ、冬服を引っ張り出してきましょう。
さぁ、今夜は鍋物にしましょう。
さぁ、お風呂にゆったり浸かりましょう。

「温故知新」

気候風土の違うドイツの家づくりに倣えばいいってもんじゃない。
伝統的な日本の暮らし方にこそ智恵が詰まっています。
そんな住まい方が自然にできる「木と土の家」。


すっかり日暮れが早くなりました。

家路を急ぎたくなる、そして温かく迎え入れてくれる・・・、

そんな木と土の我が家です。



【追記】

今月31日は、衆議院選挙。

大手ハウスメーカー、大企業への利益誘導型の政治から、
地域で地道に研鑽を積み腕を磨いている職人や中小工務店に光が当たる政治へ!

真の意味でのSDGs(持続可能な開発目標)に向け、
日本の気候風土に適した伝統的な木と土の家の復権のために。






最終更新日  2021年10月20日 21時28分42秒
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2021年09月23日
テーマ:窓(34)
カテゴリ:居住環境
この時季の昼間の光と影について綴りました。
今日秋分の日は、この時季の朝夕について・・・。

真夏の間はお向かいの家と家の間から太陽が昇ってきていたんですが、
だんだん太陽が昇るのが南に移動してきたので、軌道がお向かいの家の陰に入りはじめ、
我が家に朝陽が当たり始めるのが遅くなってきました。

7時半前・・・。ん?!

陽が射さない北側の階段2階の手摺が輝いてる・・・。
北面の窓に目をやると、窓枠の反射光。

北隣の家の外壁が明るい色なんで、反射光で階段室が明るい。


朝陽の射さない西側の窓。
西隣りの家も外壁が明るい色なんで、反射光で明るく照らされます。


我が家は街中のわりあい密集した住宅地で、日光の直射はあまり期待できませんが、
四方の家が明るい色のお陰で室内がかなり明るく感じられるし、街並みも明るい。
今はやりの黒い家に囲まれると、こうはいきません。

隣りの家の色に口出しはできないだけに、
家を建てるにあたってはそんな配慮も大切だと思います。
街中の暮らしは、何事もお互い様!

東側に高い地形、お向かいの家の1階が我が家の2階の高さなので、
やっと7時半ごろに直に陽が射し始めます。


2階に早朝から射していた真夏の朝陽を和らげてくれていた、
夏前に吊った簾。格子の影を映してとっても美しいので、
しばらく外さずにこのままにしておこうかな。


2階に遅れて玄関ホールが明るくなり始めると、

1階にも朝陽が玄関前の格子の影を浮かび上がらせます。


玄関を開け放つと、西側の窓まで爽やかなそよ風が吹き抜けていきます。
日中は30℃程まで上がるのに、早朝はもう肌寒ささえ覚えます。

9/10は7時過ぎには、こんなふうに部屋の奥まで射していた朝陽・・・。


今日秋分の日には太陽がさらに南に低くなって、

玄関に陽が射し始めるのはようやく9時前になってから。


日中は30℃を少し超えましたが、湿度は50%台、風速はずっと3~4m/sあったので、
家中の窓を全部開け放していると清々しい風が入ってきて、良いお彼岸を過ごせました。
お墓参りにも行くべきなんでしょうけど、かなり込んでいそうで控えました。

昼下がり、2階のインナーバルコニーに洗濯物を採り入れに上がると、

こんなところから西風がそよいでいます。

ここは当初は壁の予定だったんですが、風圧を逃がすために工事途中で開けてもらった風穴。
そんな変更は普通の住宅メーカーでは無理でしょうね! さすが棟梁直営の​日伸建設​。

お陰で洗濯物によく風が当たり、見晴らしも面白い! 侵入者排除の鉄砲狭間にもなります!


さて、夕方。
4時半頃、なんと東側の!玄関に、夕陽が射し始めました?

これ、お向かいの家の、掃き出し窓ガラスの反射光なんですね!


雨戸を閉めっぱなしの西向きの掃き出し窓の家をよく見かけますが、
ここにはちゃんと障子が入っているので、いつでも雨戸は開けてらっしゃいます。
お陰で我が家にも夕陽を東からお裾分け。

で、肝心の夕焼けはというと・・・。
昨日は夕方に雨が降ったし、このところ昼間は晴れていても、
夕方はほとんど曇っていて、なかなか夕焼けを見ることはできません。

日本では夏場の強い西陽を避けるために、
西側の窓は一般にタブー視されていますが、

この家は秋から冬の夕陽を重視して、敢えて西側に窓を設けました。

東側が高い地形で日の出は遅いのですが、
西側が淀川に向けて低くなっている上に隣家と隣家の間がうまく空いていて、
ちょうど日の入が見通せる立地条件だからです。

まだ夕焼けの前の西の空。
夕陽は朱く格子の影を障子に映します。


お彼岸と言えば、大阪は四天王寺、京都は清水寺の「日想観(ジッソウカン)」。
(参照「夕日が照らす極楽浄土 四天王寺」日経新聞2014/10/3)

仏教修行のひとつに、西の空に沈む太陽に極楽浄土を観想する「日想観」があります。
静かな心で夕陽を見つめることが、自身の内面と向き合う方法だとされています。

お彼岸・・・此岸に対しての彼岸。穢土、現世に対しての来世、浄土。
太古から人は夕陽に想いを馳せてきました。
この窓は、そんな意味を込めて位置決めをしたのです。

意外となかなか見られないこの窓からの夕焼けの眺望は、

今日の枚方の日の入りは、方位270.76度、17時54分。
やっぱり西に雲が厚くなり夕焼けは見られませんでしたが、和な一日が暮れていきました。






最終更新日  2021年09月23日 20時01分26秒
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2021年09月21日
テーマ:窓(34)
カテゴリ:居住環境
お彼岸を明後日に控え、すっかり秋らしくなりました。
昨日9/20敬老の日は、朝から雲一つない抜けるような快晴。

秋は空が高いとは、よく言ったものです。

夏の間は窓からの熱射を防いでくれていた深い軒ですが、
この時季は爽やかな陽が少し射し込むようになってきました。


南向きのベランダの下の書斎にも障子に格子の影。

部屋全体がそんなに明るくなるわけではないんですが、
影が光を際立たせます。


2階も、軒の影が真夏よりは短くなってきて、
簀子吹抜けに光を導きます。


お昼ごろ、1階の雨戸を閉めてみました。
その簀子吹抜けからの光が、定位置で主人を押しのけて寛いでいる老犬を、
スポットライトのように照らしています。


雨戸を開けると、
この居間も隣家が迫っているので部屋全体はたいして明るくはないんですが、
雪見障子越しの陽射しと影のコントラストが美しい。


こういう光の演出は、障子ならではの魅力!
レースのカーテンでは、こうはいきません。
洋室でも合う障子もあるので、ぜひ取り入れてはと思います。

南側の壁面に陽が当たるようになってきて、
今さらながら植えたわけでもないゴーヤーが伸び始めました。

もう上がっても30℃程にしかならないので、収穫は期待できませんが・・・。

せっかくの秋晴れ、こういうのを日本晴れと言うんでしょうか?
太陽を撮りたかったんですが、さすがに直には無理ですね。

日向は暑いですが、心地いい秋の風が窓からそよぎます。

2階のベランダ(インナーバルコニー)。
このごろベランダ不要論が幅を利かせていますが、
これも今よく言われている「中間領域」としてゆとりを演出しています。

そしてこのお陰で、畳が直に焼けずに済んでいます。
洗濯物や着物を干すのにも、半室内干しの場として重宝しています。
秋~冬~春と低い方の棹に吊れば日光干しもできるし、通りからは見えません。

隣家と深い軒との隙間から見える空は貴重です。

でも、せっかくあんなに晴れていたのに、午後からは曇が出てきました。
やっぱり秋の天気は安定しません。

夏の雲とは全然違って、すっかり秋雲。
楽しみにしている夕焼けは、なかなか見ることができません。

ところで童謡、「夕焼け小焼けの 赤とんぼ・・・」

♪あかとーんーぼーー♪・・・♪レファファーソーラーー♪
山田耕筰はイントネーションに意図的に合わせて旋律をつけたんだそうです。すごい!
大阪弁なら、♪ファソドーラーソーー♪になったのかな?!

今日もやっぱり夕方は曇って小雨がパラパラ、夕焼けはお預け。
今日は中秋の名月なのに、残念ながら本番は見られそうにありません。

でも昨日の真夜中には、ほとんど満月の青い光が、
あの隙間からベランダに格子の影を落としていました。

<9/22追記:中秋の名月、真夜中9/22に入った頃、南の空高く見ることができました。​​
でも南中高度が高過ぎて深い軒の上、ベランダからは直接見えず・・・。

この写真は、その時のものではなく、7/25に入った頃の真夜中、
南の空に輝く満月です。>

いくら都会の住宅街でも、今どきの機械空調頼みの閉ざされた家は味気ない。​
光と影と、空と雲とを直に目にしながら暮らす、伝統的な日本の家の心地よさ。

そんな暮らし方の哲学まで、
国家権力によって一律に規定されたくはないものです。



家づくりの品格 戦後六〇年、日本の家づくりはまちがってきた (チルチンびと建築叢書) [ 安成信次 ]






最終更新日  2021年09月23日 20時02分00秒
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2021年08月28日
カテゴリ:居住環境
お盆には早くも秋雨前線が停滞して、立秋以降はホンマに秋突入って感じだったのに、
今週に入ってからは雨が上がって最高気温34~35℃と残暑が戻ってきました。
ま、これが普通なんですけどね! 朝夕は蝉、夜は秋の虫が鳴いています。


さて昨日、​職人がつくる木の家ネット​の​YouTube対談​は、
石場建て伝統構法の我が家の同級生
静岡の​木ごころ工房​の「​​未来へ紡ぐ石場の家​」の松村さん登場!


実はこの木ごころ工房の家、我が家を建築中に、
同時期に石場建ての家は他に建ててないかな?って調べてて見つけた家。
去年2020/5/17稿「​土壁の魅力、土壁の技・・・​」で取り上げていたんです。

> 私が知り得たウチと同級生の伝統構法石場建ての家は、
> この4軒・・・
> いま全国で何万かの家が新築されていると思いますが、
> その中で5軒あるかないか!・・・これってある意味すごくないですか?!

すぐに松村さんに連絡を入れて、勝手に同級生の家と呼んで、
勝手に松村さんを私の友だちか親戚にしてたんです・・・私も松村なんで!
まだウチが荒壁のままで、手刻み階段の据付けをしているころ、

> 今日8/8と明日は、
> 静岡の​木ごころ工房​さんの手掛ける石場建て伝統構法の新築の完成見学会の日。
> この「​未来へ紡ぐ石場の家」は、ウチの建て方2/17より2か月ほど早い
> 去年の12/8に建て方が始まった、数少ないちょっと先輩の同級生。
> 完成見学会はぜひ行こうと思っていたのですが、このコロナ禍で残念ながら断念。

・・・って取り上げていた家なんで、他所事とは思えず。

木ごころ工房の松村さんの石場建てのご自宅には
遠からず見学に寄せていただこうと思っているんですが、
緊急事態宣言はどんどん延長されて、今や災害・戦時中のような事態に。

新型コロナウィルスに、無垢材・土壁の家の効果があるかはエビデンスはありませんが、
お蔭さまでワクチンの副反応も軽く、元気で過ごせているのはありがたいことです。

そんな日本の気候風土に合った伝統構法の家をつくり続けている大工さんが、
自分自身でその家に暮らしていて感じている、
つくり手でありながら住まい手目線からの語りは、とっても説得力があります。



私のブログで何度か言っていますが、木ごころ工房「​未来へ紡ぐ石場の家」は、
それを知る前から私のなかで我が家に銘打とうとしていたフレーズ。
二番煎じはできなくなってしまいましたが、そんなところにも親近感を覚えます。

この対談で木ごころ工房の松村さんご夫婦がおっしゃることは、
私たち夫婦の日ごろ思っている所にものすごく重なります。



我が家はこんなにロケーションのいいところではなく込み合った住宅地ですし、
都市部ではこんなに開放的にはいきませんが、どんな方でもきっと家づくりのヒントが見えるはず。
ぜひ一度、ご覧になってみてください。

新築を考えておられる方々は、ぜひこういう話しを知ったうえで、
業者探しや工法の検討などに当たられることをお勧めします。


いま正午の我が家、だいたい外は気温34℃/湿度45%、室内は31℃/55%ほど、

窓から風が少し入ってくるし、扇風機でしのいでいます。
カンカン照りで洗濯がよく乾きます。






最終更新日  2021年08月28日 13時50分32秒
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2021年08月12日
カテゴリ:居住環境
木と竹と土と紙でできた我が家、今日のお題は2つ。
「室温が30℃でも、エアコンなしでなんとかなる。」
「冷房をかけようがかけまいが、湿度はほとんど変わらない。」
「一昨日8/7は立秋。まだ夏のピークではありますが、
こうして風雨が吹き荒れると、やはり夏の終わりを感じさせられます。」
と書きました。

我がまち大阪・ひらかたは真夏は全国でも五指に入ろうかという暑い地域ですが、
8/5の気象庁のデータ38.2℃をピークに、8/9以降は33℃にも届かない日が続き、
今日も秋雨前線のような停滞全線で全国的な雨模様のなか枚方も大雨。

地元話題サイト「枚方つーしん(ひらつー)」の今日の記事によると、

(雨が降ると、天然乾燥無垢青森ヒバ製の玄関引戸は少し反るのか、開閉時ここで一旦ひっかかるようになります。
 普段はスムーズな開閉なんですが、お出かけ時のお天気を実感できる自然素材ならではの味です。)​​

今日なんか日中は外気温はずっと25℃前後で、
8/5の猛暑が懐かしくさえ思われます。

ひらつー​「Q.枚方市の夏の暑さで目玉焼をつくることができる?できない?どっちでしょう?」

立秋を境に暑中見舞いを残暑見舞いに変えるとはいえ、
まだまだ実際は文字どおり残暑が続くんでしょうけど、
とりあえず真夏は終わったということで、猛暑季をザっと振り返ってみましょう。


木と竹と土と紙でできた我が家。
日本古来の伝統構法で建てているだけあって、エアコンは要りません!
・・・と言いたいところですが、大都市圏ではそうも言ってられません。

枚方の暑さは冒頭にも触れたところですが、それだけでなく
都市部では家々がひしめき合っていて風通しがあまり良くないことや
ヒートアイランドの問題もあってなかなか厳しいところ。

さすがに「暑くない」と言ってしまっては嘘になります。
たまに「着物は涼しいよ」なんて言う着物好きの人がいます。
けど、私も着物は日常的に着ていますが、暑いときは何を着ていても暑い!

それと同様、伝統構法だろうが、無垢材だろうが、土壁だろうが、暑いときは暑い!
これが田舎の茅葺ならずいぶん違っているとは思いますが、
京都の伝統的な町家でも現代社会においてはエアコン要らずとは言えないでしょう。

ただ・・・、
その暑さは、新建材の密閉型の家とは何か違うのです。
これは、この夏この家で実際に過ごしてみての実感。

そりゃぁ身贔屓やろう!と言われればそれまでですが、
木と竹と土と紙でできていればこそ、
暑いなか窓を開け放して過ごすことができるという特性が功を奏しているように思われます。



この通風を重視した設計も、伝統構法の大切な要素だということができるでしょう。
機械換気や空調機器を前提とした設計の密閉型高気密高断熱住宅とは、哲学が違う。



試みに外気温が最高36℃になるまでエアコンなしで過ごしてみましたが、
2階の室温は窓を全開放で32℃が最高。これでもなんとかいけんことはない。
・・・暑いけど、じっとしているぶんには不快感はたいしたことない。

とはいえ、外気温の方が室温より高くて外からの風で涼をとれないときは、
大きな窓は閉めておいて朝の室温を保って
扇風機で空気を動かしている方が、暑さは和らぎます。


我が家では、最高気温が28℃を超え、湿度が90%を超えた7/3から、
エアコンの除湿運転を始めました。
それ以降ほぼ毎日、除湿や冷房運転をしています。

よく24時間空調の方がエネルギー効率がいいと言いますが、
我が家では必要なときに点けて不要なときには消しています。
不要な時間が長ければ、結局は電気の消費量は少なくて済みます。

暑い!と汗ばんできたときに室温が28℃になるよう運転し、
外気温が28℃を下回れば切って窓から外気を導入しています。

それで猛暑期、だいたいエアコンが必要な時間は、朝の10時頃から夜中の12時頃。
12~14時間、1日の内の半分強です。

エアコンは、7/3稿「​続く猛暑日!・・・​」にもあるように、
原則2階の小屋裏に設置してある壁掛エアコン1台の稼働。


この明り取り兼用吹抜けにエアコンの吹き出しを向けてあり、
この下に向けてサーキュレーターで降りてきた冷気を攪拌します。


またこの階段とで家じゅう空気が循環するので、
14畳用のエアコンでトイレや浴室などを除く全館25坪ほどが均一に効いています。



それで不思議に思ったことが2つ。

ひとつは、昼前に室温が30℃に迫っているというのに、それまでは、
エアコンなしで扇風機があれば過ごせるということ。
(炊事などの家事をするには、しんどいですが。)

窓は全開放していても、
そのときの室内の湿度は外気の湿度変動にに関わらず55~60%。


もうひとつは、冷房をガンガンにかけていても(といっても室温28℃ほど)、
湿度は55~60%で55%より下がることはほとんどないこと。

ダイキンのHPを見ると、以下のように載っています。

でも、我が家の場合、エアコンで55%より下げることができないんです。
それで室温は28℃、不快指数は77弱(やや暑い)。
で、暑いかというと、暑くないとは言わないけど、不快さはない!

要するに、
室温が30℃でも、エアコンなしでなんとかなる。
冷房をかけようがかけまいが、湿度はほとんど変わらない。


この、ZEHだのHEAT20だのの高性能住宅の基準から言えば
数値上は全然ダメな、「低」性能の石場建て伝統構法の新築。

それでも、現実にエアコンの稼働は1日の半分で大丈夫、
何となればエアコンは点けなくても何とかなる、
そんな数値上に表れない「高」性能の石場建て伝統構法の新築。

これって何?
温度や湿度や不快指数や、暑いや蒸すとは別の何か・・・。
​「心地よさ」というほか言葉が見当たらない実感!​

最新の空調設備を設けた私の職場。鉄筋コンクリートではあるけれど、
エアコンは24℃設定にしてないとやってられません。
若い人は22℃設定に下げて、上司からお小言をくらっています。

そもそも環境省が推奨する室温28℃で暑過ぎると感じる、
そんな脆弱な体になってしまっていることが問題かもしれません。
夏に向けて早くからエアコンに頼ってるので、夏向きの体「暑熱順化」ができていないのでしょう。

けれど、快不快や、省エネは、
ただ住宅の数値上の性能の問題でしょうか?
新築住宅は2025年度に省エネ基準適合を義務化するとのこと。



2050年までの脱炭素社会の実現をめざすためには、
一般論としては間違っていないと思います。

一方で、我が家のような石場建て伝統構法、木と竹と土と紙の新築が、
省エネ基準に適合していないからといって、
脱酸素社会の実現に逆行しているのでしょうか?

否、省エネルギーの観点からも省資源の観点からも自然素材の観点からも、
かえって脱酸素社会、持続可能な開発の実現に寄与しているはずです。

伝統構法の家づくりを提案している愛媛の「​野の草設計室​」の橋詰さんの言葉、
「数値に表せないのは科学が遅れているだけ」の旨、思い起こされます。
​(正確な文言は忘れてしまいました。すみません。)​


一律の数値を押し付けるのではなく、
暮らしの哲学に応じた多様性、選択肢を認めたうえで、
SDGsを追求することが大切だと思うのです。


雨模様の今日一日、実測外気25℃前後/80%超。
エアコンの及ばない玄関やトイレは約27℃前後/約65%、不快指数約76(やや暑い)、
これでも大丈夫なんですが、除湿を入れて約25.5℃/約55%、不快指数約73(暑くない)。
雨で採風が望めない日は、やっぱりエアコンはありがたいですが・・・。






最終更新日  2021年08月13日 09時33分07秒
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2021年08月09日
テーマ:窓(34)
カテゴリ:居住環境
昨日8/8、コロナ禍で強行された東京オリンピックが閉幕。
お祭り騒ぎの後には感染者激増の後遺症、平穏な日々は戻ってきません。

せっかくの夏休みなのに旅行もはばかられる事態ですが、
木と竹と土と紙の我が家は民宿に来ているような心持ち。
前の家を思い浮かべると、こんなときは家の快適性がおおいに問われることを実感します。


ところで、
我が家のキッチンの窓。モロ西向きなんです。普通なら避けるべきところです。


敷地がわりときっちり東西南北に向いていて東西に細長く、
真南から南西にかけて隣家が迫っているので、

空いている東側と西側からの採光を重視した窓配置になっています。

特に西側は夕陽の眺望を優先したので、
夏の西陽対策は重要になってきます。
(参照:5/4稿「​続・西陽を楽しむ窓配置・・・​」、6/21稿「​夏至の西陽!・・・​」)

その西側のキッチンの窓・・・けれど、
食器棚を挟んで上側にFIX(はめころし)採光窓と、
下側に採風手元明り窓とに分けてあるので、とりたてて西陽による差し障りはありません。


夕方にはリビングの奥の方まで光が射して、
それはそれでかなり気に入っていました。


とはいえ、そのハイサイドライトに目をやると、かなり眩しい!
しかも、樹脂アルミ複合サッシ/遮熱型Low-E複層ガラスとはいえ、
今ごろの酷暑期には、内ガラスの表面温度が40℃超のこともあることが実測されました。


それと、もうひとつ。夜になると他の窓は障子で白いのに、
障子のないこの窓は外の闇で真っ黒になってすごく不釣り合い。
しかも食器棚の上の間接照明が、隣家の2階の窓を煌々と照らしてしまう。


そこで、このハイサイドライトに障子を入れてはどうかと​日伸建設​の棟梁に相談。
さっそくこの家を手掛けた建具職人を呼んできてくれて、その案採用!
他の建具と同じ青森ヒバで製作してもらうことになりました。


そして昨日8/8、いよいよ搬入、取り付け、
朝から棟梁と建具職人さんが来てくれました。
日曜日なのに、お仕事ご苦労さまです。


仮当てして、
鉋をかけて微調整して、

はめ込みます。磁石で固定してあるので、引っ張ると外すことができます。

うーん! なかなかいい感じ。窓の雰囲気が思っていた以上。
下側の窓と比べると、型ガラスのギラギラ感がなくなり、それと樹脂サッシ枠が見えなくなり、
障子紙の柔らかい光と青森ヒバの柔らかい質感で、圧倒的に良くなりました。


障子紙といっても、ここは日光が直射するところ、紙だと劣化が気になります。
そこで、アクリル板で障子紙を挟み込んだものになっています。
本物の和紙なら日光による劣化はマシなのかもしれませんが・・・。

桟は、他の窓の障子は縦繁(タテシゲ)格子なんですが、
この横長窓には鬱陶しかろうと、最低限にしました。

これで西陽の制御だけでなく、断熱性も格段に向上!
夏でも冬でも快適性が向上するはずです。
(障子の断熱効果は、7/24稿「​・・・表面温度を実測・・・​」参照)

とってもうまくいって、ご機嫌の妻。
棟梁と建具職人さんに手土産を渡して、
コーヒーを淹れておもてなし。小一時間4人で楽しい職人談義、楽しいひと時!

さて、ちょうど西陽の直撃を受ける夕方。

かなり光が和らいで、眩しくなくなりました。
部屋の奥を照らす日光が見られなくなりましたが、光が拡散されて暗くはなりません。

気になっていた夜も、下側の窓と比べると一目瞭然ですが、
窓が外の闇で黒くならず、
障子のお陰で食器棚の上の間接照明が効果的に見えます。



それとキッチンでもう一つ、勝手口のアルミ樹脂複合サッシドア。
ここも、すぐ横の障子と釣り合いが悪くて、気になっていたのです。



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こんな和紙風ハニカムシェードを吊ろうかとも考えていたんですが、
けっこう出入りもするし、ドアクローザーも干渉するしで、躊躇していたんです。

それで、障子紙をガラスに直に水糊で貼り付けることも考えたんです。
そんなときフとホームセンターで見つけたのが、これ。

窓ガラスに水で貼り付ける和紙風のフィルム。

フィルムは塩化ビニルなので自然素材の家には合わないかもしれませんが、
キッチンなので直に水拭きできることを優先したってわけです。

上述の障子の設置の後の午後、さっそく自分で貼ってみました。
上側のガラスは説明書どおりにやって、ちょっとイマイチ。

貼ってると貼ってないの差は、かなり大きい。
下側のガラスは自分の工夫を入れてバッチリ!・・・DIYって、練習が本番、あとがない。

よく見ればアラはありますが、遠目にはいい感じになりました。


型ガラスのギラギラ感がないのと、
横の障子との釣り合いがマシになったのと。

格子の縦横が違ってるのはご愛敬。

夜はどうかと見てみると、思ったほど白く照明を反射していません。

障子紙を直に貼っていたら雰囲気がもっと良かったのかもしれませんが、
それでもガラスが夜の闇で真っ黒ってことはなくなりました。

外から見ても、中の人影はほとんど映らなくなり、

横の窓との釣り合いも格段に良くなりました。

これでますます民宿っぽくなってきて、


台風9号から変わった低気圧の影響で、今は暴風警報、かなり強い風と雨。
でも軒が深いお陰で窓は開けておけるので、
家じゅうを風が通り抜けていき、連日の暑さが和らぎます。

一昨日8/7は立秋。まだ夏のピークではありますが、
こうして風雨が吹き荒れると、やはり夏の終わりを感じさせられます。






最終更新日  2021年09月23日 21時51分48秒
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2021年07月24日
カテゴリ:居住環境
新型コロナで緊急事態宣言が初めて出され、学校が休校になった昨年春。
職場で非接触体温計による体温測定が始まったのを機に、
私も家用に買ってみました。

そして今、変異株が猛威を振るい、あのころより数段ひどい状況のなか、
一年延期で東京オリンピックが強行され、昨夜は開会式。
地元東京ではどうか知りませんが、大阪ではほぼ話題にもならず。

夏休みの時期に入ったというのにどこへも行くあてもなく、
朝から蝉の大合唱が真夏を虚しく盛り上げています。

せっかく非接触体温計(表面温度計)を常備したものの、​
あれ以来まったく使うこともなく、この機会に夏休みの自由研究?!
石場建て伝統構法の新築の表面温度をあちこち測ってみることにしました。


今日7/24も朝から猛烈な陽射し。
でも夏至の頃の6月(6/21稿「​夏至・・・​」)を思い返せば、太陽が昇るのが遅くなってきました。

7時半には石鉢の向こうの植え込みまで陽が射していたのに、今日は8時でもまだ。
ここは東側が河岸段丘の山側なので、そもそも日の出は遅いのですが・・・。

でも、東正面には朝陽が直射。

玄関土間の中まで陽が射して、格子の陰が光を際立たせます。

(朝一番、お天道様を玄関にお迎えします。時季によって格子の影が変化していきます。)


さあ、測定開始。

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これ、中国製の安物なので、信憑性は心許ないんですが、
自分の体温を測ると他の体温計と差がないので、多分ほぼ正確だと思います。
測定範囲は32.0~42.9℃なので、Loは32℃未満、Hiは43℃以上という意味です。


【9時(7/24)】外気温:30.5 ​​(外気温は2階のインナーバルコニーで測定)​​

*屋外の地面(場所によって差が大きいので1℃単位の概数)
 三和土:(日向)42 (日陰)35
 御影石:(日向)37 (日陰)33
 コンクリート:(日向)42 (日陰)34
 アスファルト:(日向)Hi (日陰)36
 杉ウッドデッキ:(日向)Hi (日陰)36 (寒冷紗の下)40


*壁(場所によって少々差があるので0.5℃単位の概数)
 東外壁:(日向)Hi  東土漆喰内壁:37.5
 南外壁:(日陰)36.5  南壁土内壁:33.0

【12時(7/24)】外気温:33.5

*1階床
 杉板床面:Lo
 石場建て床下気温:32.0

*玄関ポーチ(午前中に日が当たっていた後の日陰)
 三和土:(打水前)36.5 (打水5分後)34.5
 御影石:(打水前)37.0 (打水5分後)36.5

【16時(7/22)】外気温:35.0(※)

*壁(0.1℃単位)

 南杉板外壁:(日向)Hi (日陰)36.6 ​​(15時頃、太陽高度が下がると南面に少し陽が射します。)​​
 南壁土内壁:33.7

*屋根裏天井杉板:36.0


*西陽出窓 遮熱型Low-E複層ガラス(0.1℃単位)
 ガラス内側面:42.7(Hi)  簾+ガラス面:37.1
 ガラス+障子:36.8   簾+ガラス+障子面:36.2

​​(夕暮れ、お天道様をここからお見送りします。時季によって格子の陰が変化していきます。)​​

​​※今日は夕方から妻に誘われてコンサートへ。大阪交響楽団のモーツァルト。それでこれは、一昨日の測定値。・・・というか実は一昨日、西陽の直射を受ける窓を測ろうと思い付いて始めたことなので、時系列があべこべになっています。まったく同じような天気だったので、大目に見てください。​​


さて、考察。

杉面は、直射日光で表面温度は一気に上昇します。
三和土もかなり暑くなりますが、御影石は意外に三和土より温度が低い。
日陰では似たような表面温度ですが、御影石とコンクリートは特性が似ているようです。

ウッドデッキの上の寒冷紗は、
遮光率80%と表示してある割には下はそんなに暗くならないので疑っていたんですが、
意外にそれなりの効果があるようです。


壁は、外壁杉板に日光の直射があって熱くなっても、
内壁(土塗または土漆喰塗)は最高37℃台、
直射日光が外壁に当たっていなければ内壁は33℃台と、案外熱を伝えていません。


いわゆる最新の高断熱住宅ほどではないでしょうけど、
外気温が35℃でもエアコンなしで室温を29~30℃に抑えられるのですから、
杉板30㎜と通気層と竹小舞土壁(断熱材なし)の断熱性能は、なかなかのものだと思います。

床はといえば、杉無垢板の表面は、素足で心地いい。
何℃か分かりませんでしたが、寝転がると冷た過ぎずフワッと涼しい。

石場建ての床下は、日陰の外気温より1.5℃低い。空気の動きが床下を守ります。

そして心配だった屋根断熱。

ガンガンに日光の直射を浴びて、瓦の表面は大変な温度になっているはずですが、
屋根裏の杉板天井は36℃にしかなってない!

屋根の構造は、2020/2/26稿「​屋根断熱…フォレストボード​」にあるように、
上から淡路燻瓦・杉野地板・通気層・フォレストボード60mm・天井杉板30mm。
日伸建設​の棟梁の判断、さすがです!

省エネでよく言われる打水は、日陰では多少効果ありそうです。
​でも顕著に効果が出るのは、石敷より、水の浸透保水性のある三和土。

 ​(昼過ぎ、日陰に入ってから打水をして約1時間後、まだ湿っています。)​
やはり昔は舗装してなかったから意味があったんでしょうね。
日向で透水性のないところに撒いても、文字どおり焼け石に水でしょう。

面白いのが、西陽の直射を受ける西側の出窓。
5/3稿「​夕陽に寛ぐ・・・​」や6/21稿「​夏至の西陽・・・​」で、
この出窓の趣旨や仕掛けについて述べたところです。

その仕掛けのひとつ、遮熱型Low-E複層ガラスも、
さすがに西陽の直射にはかなわないということ。
やはり窓は、断熱のネックであるには違いありません。

それを承知で設置した西の窓ではありますが、
障子の断熱性能がいかに優れているか、簾がいかに効果的かが、
ここでハッキリと数字に表れています。

直射日光を外壁に受ける内壁の表面温度と大差ないとは、意外でした。
エアコン節電術で、簾や葦簀を掛けましょうとはよく言われることですが、
日本古来の障子の性能が見直され、もっと評価されるべきだと思います。


温度計の性能がたいしたことなくてこの程度しか分かりませんでしたが、
こういう0℃~80℃まで測れるような機種にしておけば良かったですね。

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私は着物が好きで日ごろから和装です。
着物好きの人は、よく言います・・・着物って涼しい(暖かい)んですよ!
でも、暑い日は何を着ていたって暑い! 涼しいと言ってしまえば、それは身贔屓、誇張。

石場建て・伝統構法・木と土の家・・・、これも同じこと。
確かに比較的、体感的に涼しいし温かい・・・、けれど、
暑い日はそれなりに暑いし、寒い日はそれなりに寒い。

主観的な感覚を言っているだけでは、説得力に乏しいと思うんです。
ただの身贔屓、我田引水ではなく、客観的にこうだから自分はこう感じる!
その客観性があってこその性能評価だと思って、こうして夏休みの自由研究を楽しんでいます。






最終更新日  2021年07月25日 08時46分01秒
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2021年07月22日
カテゴリ:居住環境
7/17の梅雨明けすぐは7/18稿「​梅雨明け・・・​」でも述べたように
最高気温がまだ33℃ほどの真夏日だったので、
伝統構法の我が家はエアコンなしでなんとか過ごすことができました。

けれどそれもつかの間、
翌7/19・20と最高気温が36℃の猛暑日!


7月に入ってからの除湿/弱設定は、ウチのエアコンでは、
除湿すると室温は約1℃下がるということになっているようですが、
それではとても間に合いそうにありません。

この日は老犬に留守番させないといけないこともあり、
とりあえず2階の小屋裏エアコン1台を28℃設定にして全館冷房。

冷気が吹抜けと階段から自然と下に降りるのを、シーリングファンでさらに落とす作戦。

28℃は、​環境省が推奨​する冷房の室内温度で、設定温度のことではないのですが、
28℃設定で過ごせるならそれに越したことはない・・・試しにということで。

けれど、夕方帰宅してみると、
2階は直にエアコンが当たって27℃台だったんですが、
吹抜け下の1階は約29℃。許容範囲ではありますが、ちょっと暑い。

そこで次の7/21は、朝8時には室温が早くも29℃を超えたので、
1℃下げて27℃設定にしてスイッチon。

この日の最高気温は35.5℃。
そのときの室温は見ていないんですが、
夕方18時は気温(℃)/湿度(%)=35.0/35、1階=28.0/55、2階=27.0/60。

ま、27℃設定の全館冷房で大丈夫みたい。


(環境省HPより☝)​​

環境省が推奨する28℃ったって、コンクリートの建物では、こりゃぁ暑いです。
私の職場では26℃設定なんですが、現実には24℃設定にしないと暑いです。
でも木組み土壁のこの家なら、室温28℃でもぜんぜん大丈夫! 空気感が違います。

ただ、空調は室温28℃、湿度は50%以下に…と言われているようです。
ところが、この家では湿度は、エアコンを長時間かけてもそんなに下がらず、
せいぜい55%前後で安定してしまうようです。

冬場もエアコンで長時間暖房しても湿度は40%を切ることはなかったのですが、
これは無垢材と土壁の持つ特性だと考えられそうです。

外は36℃で35%のとき、
中は28℃で55%(不快指数76.36やや暑い)。
これで快適なんだから、これでいいでしょう。

ただし、扇風機は要ります!!
除湿/弱で過ごしていたときから扇風機は併用していました。

書斎にも・・・

脱衣場にも・・・

天井に照明兼扇風機が備え付けられていますし、
小型サーキュレーターもエアコンと併用しています。


けれど、さすがに朝9時にはもう30℃という猛暑、
1階の居間に小型サーキュレーターだけでは心もとないので、
前の家から持ち込んだもののお蔵入りしていた壁掛け扇を今朝設置しました。


もっと早くから設置したら良さそうなもんですが、
この家の柱や梁が綺麗すぎて、前の家みたいにどこにでも釘を打つことがためらわれ、
ようやく手鉋掛けでツルツルピカピカの梁の表面に穴を開けず設置する方法を思いついたのです!

壁掛け扇風機は、ウチのような小さな家にはピッタリ。
せっかく設置したことだし、
今日7/22も猛暑日の予報だけど、エアコンなしでいってみよう!

ということで、温度と湿度を実測。
(スマホでご覧の方は画面を横向きに☟)

      1階   2 階    外気
 9:00  29.0/55  29.0/55  30.0/65
15:00  31.5/50  31.5/50  35.5/35(最高気温)

31.5℃/50%は、不快指数80.3(暑くて汗が出るの下限)
31.0℃/50%なら不快指数79.6(やや暑いの上限)

扇風機があれば、ボーっと何もせず寛ぐ分には大丈夫。
クーラーのなかった昔の家は、こんな感じでした。

けど、さすがに働く気にはなれません。
我が家の老犬クンも、もふもふクッションがいつもはお気に入りなのに、
今日は竹ラグの上で寝そべっています。


ということで、今さらながらエアコン始動。
1時間後には1階28.5.5/50、2階27.5/50に下がり、快適になりました。
やはり湿度はこれ以上下がりません。

そして夜。この時季もちろん最低気温が25℃以上の熱帯夜。
とはいえ、夜9時か10時頃には外気温が28℃程度まで下がるので、
夜中はエアコンを切って、外気を入れます。

もちろんこれをしようと思ったら、窓を開けて通風しながら、
しかも防犯は万全という窓の設計にしておかなければいけません!
それが伝統構法の家づくりのミソでもあります。

家にいるときも空けているときも、機械に頼らず通風できる窓。
これは、家の健康の意味からも耐久性の意味からも、
家の基本性能だと考えています。

最近のエアコンは、送風機能もすごくよくできています。

寝室用の予備エアコンを冷房ではなく送風にして、夜風を感じながら寝る・・・。
その方がダルくならないし、私は好きです。

そして翌朝目覚めたときの、
まだ気温が上がる前の木と土の家の真夏の空気と朝陽も!

6月の夏至の頃に比べて、日の出が少し遅くなってきたようです・・・。






最終更新日  2021年07月23日 00時31分49秒
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