2021年11月14日

削ろう会全国大会㊗優勝 … 我が棟梁! ~ 伝統の大工技能を磨く

カテゴリ:大工の技
昨日今日(11/13㊏14㊐)は、削ろう会第36回全国大会。
昨年京都・亀岡で開催される予定がコロナ禍で延期になっていたもの。

第37回愛知・西尾大会(7/24㊏25㊐)より後になっていました。

「削ろう会」​とは、極限まで薄い鉋屑を出すことをとおして、
手道具や伝統技術の可能性を追求する会。

大工や木工関係の職人のほか工具を作る鍛冶などが集まって、
競い、楽しみながら交流をする会なんだそうです。
毎回出場している我が​日伸建設​の大工さんたち。

西尾大会では、若手の二宮くんが一般の部で史上最年少で優勝!!
わが棟梁の田中さんは五寸鉋の部で3位!・・・さて、今回は?


ということで、亀岡は枚方から車で1時間と近いこともあり、
初めて削ろう会を見に妻と行ってきました。


会場の亀岡運動公園体育館の入口前では、丸太ハツリの実演。

コーンコーンと心地いい音と斧を振り下ろす迫力に、
ワクワク感が高まります。

会場に入ると、わりとすぐに我が棟梁のブースを発見。
我が石場建て伝統構法の家を建ててくださった日伸建設に関わる
大工さんや建具職人さんたちが「大阪の人」というグループ名で削っていました。


二宮くんが削ります。
先輩の田中さんにじっと見られていて、手が震えないのはサスガです。


こうして一定の長さをもって、μ(ミクロン)で測ります。
薄過ぎて空気になびくだけで裂けそうですが、裂けてたらアウト。

永六輔氏が「削り華」と呼んだ、まさにその名にふさわしいもの。

自分で納得のいくまで鉋を引き、納得の鉋屑ができたら計測場へ。
3回まで公式に計測してもらうことができ、それが記録とされます。

我が田中棟梁も、我が家の建具を手掛けてくれた職人さんと息を合わせて、
す~っと鉋を滑らせていきます。

・・・削っているというより、力もなく滑らせる感じ。

田中棟梁の1回目の記録。わぁ、3μ(3.6.6)を出してる!

他の人(8.7.8とか11.10.8とか)の半分に近い。

何度も何度も鉋がけをしてみて、
いけたかな?と思ったら自分で測ってみます。

・・・う~ん、まだまだ!


この大会、全国大会ですから、大工さんたちは家族づれで来ているようです。
私たちのような素人が来ても、いろいろ楽しめます。
五寸鉋なんて、初めて見ました。

残念ながら実演は見損ねましたが・・・。

槍鉋の体験コーナーもあります。

なんと、誰でも使わせてもらえます。

京都産の材木利用促進のブースもあるし、

大工道具や亀岡の名産品や軽食の屋台など、いろんな出店もあります。


併設の会場では、​「木育キャラバン」​が開催されていて、木のおもちゃがいっぱい!
子どもたちが大勢遊んでいます。

できるだけプラスチックじゃなくて、無垢の木に親しんでほしいものです。

これは、フランス産の松(スプルース)製。
何千個も積んで遊びます。

そしてこの面白さは、実は崩すことにあるそうで、
この木で作ってあることで、いい音が鳴るんだそうです。

子ども3人で1本ずつ抜くと、カラカラカラ・・・と気持ちよく崩れていきました。


さて、私たちは午後からは、亀岡の向こうの園部に孫に会いに行ったので、
結果発表はお預け。
・・・う~ん、気がかりです。


夕方、インスタグラムやフェイスブックなどSNSで、
結果が伝わってきました・・・


おっ! 真ん中で表彰されているのは、我が棟梁?!

何と今回は、一般の部で優勝!!!

やったぁ~! おめでとうございます。


こんな棟梁と仲間の皆さんに我が家を建てていただいて、
本当に誇らしく思います。

家を建てるのに、現実的にはこんなに薄く鉋をかけられる必要はないでしょう。
実際、大手住宅メーカーの下請け大工さんは、鉋をかける場面がまずありません。
伝統的工法、手刻みの大工や棟梁でも、鉋かけは仕事の一部でしかありません。

そういう意味では、・・・だから、どやねん?!の世界です。

でも、こうして日々研鑽し、それを楽しんでいる。
こうして全国の同業・関係の人たちと交流し、情報交換している。

大会の成績じゃない、そういう日ごろからの取り組みが、
明日の伝統の技を支え、伝えていくんだと思います。


今日はお陰で、いい日になりました。





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最終更新日  2021年11月15日 09時21分21秒
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