テーマ:仕事しごとシゴト(23706)
カテゴリ:スカウトの日常
私が、この業界の新人時代、日々行っていた事は表のビジネス
と裏のビジネスの境界線であった。今日は、懐かしい新人時代 の体験を思い出してみよう。一つ目は、何処から集めたかわか らない名簿(今年の4月から国の規制が厳しくなるので益々水 面下で入手する事になるんだろう)に片っ端から電話して実際 に会って話をしませんかと誘う仕事だ。振込み詐欺(旧オレオ レ詐欺)全盛の時代に、突然見ず知らずの電話を受けて「貴方 をスカウトしたい会社がある」と言われても誰が信じるのだろ う。しかし、世の中にはこんな電話が突然かかってきても応じ る人種がいるもんである。それは、どんなタイプの人なのだろ う。タイプ別に分類するといくつかのグループに分かれる。「 調度、転職したくてたまらなかったところに電話がかかってき たタイプ。」、「勧められると断れないタイプ。」、「日頃か らスカウトされるのに慣れているタイプ。」、「好奇心旺盛な タイプ。」実際、ビジネスになるのは勿論、日頃からスカウト されなれているタイプだが、タイミングが合えば好奇心旺盛な タイプでも転職したくてたまらないタイプでもビジネスになる 。一般的には、転職したくてたまらないタイプが一番簡単に商 売になると思われがちであるが、私の商売は、依頼社の企業サ イドがお金を出しても欲しいと思う人材でなければ成立しない 。声をかけられた本人がその気でも・・。二つ目は、張込。タ ーゲットの候補者がハッキリしていて、その上、電話番号がわ からない時。その人が勤めている会社や工場で候補者が出勤し たり外出したりするタイミングを待つ。メール全盛の時代だが 、この商売の基本は電話で、その電話番号がわからない、もし くは、わかっても研究所等で直通以外取り次いでもらえない時 。ドラマの刑事や探偵でもないのに張込を行う事がある。これ は、あくまで非常事態の手段だが、依頼人に週一度は仕事の進 捗状況をレポートする契約を会社が結んでいたので一週間なん の変化もないままでは報告ができなかったので実施した。この ケースは、他にもターゲットがいわくつきな会社の人物の時も 実施した。消費者金融大手のやり手支部長を引き抜いて欲しい との依頼を受け、当時この会社が大々的にマスコミに叩かれて いて中々本人にアプローチできなかった時に、何日もその人物 が通うビルで張込んでいた思い出がある。まあ、この人物をス カウトして欲しいと依頼する会社も当然それなりの悪名高い会 社である事は態々申し上げる必要もないだろう。※金さえもら えれば依頼主の依頼に基づいてどんな人材でもスカウトするか は、スカウト会社とスカウトマンのモラルの問題でこの事に関 しては別の機会にコメントしたい。※3つ目は、展示会やイベ ント会場で直接スカウトだ。ターゲットにしている会社に直接 の知り合いがいなくてもその会社が行なうイベントに直接赴け ばじかに対象者にあえる。人物の立ち振る舞いや他のお客さん との話し振り、海外の人と英語での会話いくらでもその人物の 客観的な情報が入手できる。大勢の人ごみの中から候補者とな りえる基本条件をクリアーした人物のみ名刺交換し、自分の身 分を明らかにして、改めて別の機会に時間をもらいたいという 旨を伝えるまでが仕事だ。全てがスムー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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