2005/02/17(木)11:06
ホモ・ビーチとは・・。
私は、当初、ヌーディストビーチの「パラダイスビーチ」を目指していた。しかし、魔がさすというのか、怖いもの見たさというのか・・船に揺られている内に、チョット見るだけなら後の話題にもなるだろう・・と思う様になっていた。何で、こんな冒険を冒す必要があったのか未だに私自身理解できない。あえて後付の理由を探すなら、待ち人を待つ事にもアテネの街を日本人旅行者に案内するのにも飽きていたから刺激が欲しかったのだろう。私は、自分ではあまり気がついていないけど新しい刺激をたえず求めていないとダメな男らしい・・。危険な事には巻き込まれないよう用心深く臆病なくせに。船が、パラダイスビーチについて、数分着岸している間、私は下船しなかった。女性が大好きで男同士の愛し合っている画像を想像するだけで、勘弁して欲しいと思うくせに、ここまで来たんだからチョット覘いてみよう・・。しかし、私のこの何の気ない出来心は船が港を離れた瞬間に後悔に変わった。パラダイスビーチで下船しないという事は、・・・。残りのお客さんの目的地は、スーパーパラダイス・ビーチしかない。周りにいる男性達も先程とは、全く違う表情になっていた。最初からカップルの男性達はビーチに着くのが待てないかの行為に出だすし、私は何人もの男性から誘いを受けた。「興味本位でチョット覘くだけ・・」どころの騒ぎではない。港に着く前から私は、格好の獲物である事に始めて気がついた。船が、スーパーパラダイスビーチにつく頃には、私は何人かの男性と昔からの知り合いの如く会話を交わしていた。よいよ、港に船が到着した。既にビーチではお互いを見せ付けあうかの如く青い空青い海の砂浜で男性同士が愛し合っているのである・・。(今の日本ならさしずめ明るい場所にあるハプニングバーと表現した方がいいのだろうか?それとも、昼間で野外にもかかわらず夜の新宿二丁目の風景が目に前にあるといえばよいのだろうか・・。)私は、重い足取りで船を降りた。出来る事ならば、このまま下船しないでパラダイスビーチに戻りたかった。しかし、私のか細い腕をマッチョな男達が両脇から腕組している状態で私の願いは叶えられるわけもなかった。ビーチに腰を下ろし、落ち着かない私に彼達は、自分の股間にぶら下がっていたブツを青筋立ててギンギンに反り返らせて私にアピールしだした。(どんなアピールなんだ・・・。)私は、この時まさに人生で最大の危機に直面していたのだ。私のお尻が・・。明らかに狙われている。今まで何度も男性からいいよられたが、今回ほど私が狙われていると感じた時はなかった。船はとうに港を離れ、次の船が来るまで時間が永遠に感じられた・・。前みたいに海の中に逃げようか・・。私の腕を野太い腕が掴み・・自分の股間に近づけようとする彼・・・・。チョットした好奇心がとんでもない事態を引き起こす一つの例として誰かの人生の参考にしていただけたら私も少しは救われるかもしれない。