2010/08/05(木)01:20
母の憂鬱
母が、気の晴れない声で「また来るっていうのよー。」って電話してきたら、それは決まって兄貴一家のことだ。
憂鬱な母は、「来る日の1週間前ごろに風邪をひくことにしようかしら。」と真剣に悩むことしばしばである。
普通、孫を連れて息子夫婦が訪れるのは、じいじやばあばにとっては生き甲斐という場合が多いだろう。
「孫という名の宝物...」とかなんとかいう正に”孫命!!”を表現しヒットした演歌もあったくらいだ。
しかし、母は血を分けた孫だからかわいいけど、うっとおしいらしい。
日頃、愛猫達と静かに暮らしているところに襲いかかる台風みたいだ。
孫達は、始終騒いでうるさいし、汚すし、物を乱暴に扱うし..で、綺麗好きで物を大事にする母としては我慢ならないらしい。
75歳の母にとっては、5歳と2歳の子供の無限のパワーを受け止められないのもある。
愛猫達は逃げ惑って猫タワーの上や母のベッドの下に隠れて戦々恐々の有り様。
それに、酒ぐせの悪い兄にからまれることが多いのも迷惑千万だ。
今回の訪問は仮病をせずに受け入れて、案の定、一家が2泊3日して帰った後で、母は調子を崩した。
平熱がいつも35度台しかないのに、38度以上の高熱にうなされたらしく、とても心配した。
兄が、「お袋は、俺らが来た後はいつも病気になるな。」と電話で言っていたらしい。
それでも、また来るから困ったもんだ..
ちょっとは遠慮せーよ、おっさん!