カテゴリ:河合奈保子さん
「昭和40年男 昭和イベント大全!!/2021年6月号 Vol.67/クレタパブリッシング」p69に「『NHK紅白歌合戦』5列目で観覧した夢の一夜が吉川晃司のヤラカシで台無しに。」という濱口英樹さんの記事がありました。
濱口さんは1985年12月31日、NHKホールの5列目で紅白歌合戦を観覧したそうです。そして例の有名なハプニングを目撃され、次のように書かれています。 「『ザ・芸能界』的なあまりの華やかさに開始早々『あぁ、今日の記憶は俺が死ぬときに必ずよみがえるに違いない』と確信した筆者だったが、その気分をぶち壊したのが吉川晃司。歌唱後、ギターに火をつけるパフォーマンスに手間取り、あろうことか次に控える河合奈保子の出番を食ってしまったのだ。ファンクラブに入るほどの奈保子ファンだった筆者はその愚挙に激高。思わず『歌い直しだろう、これ!』と叫んだものの、秒刻みの紅白はそのまま進行していったのであった。あれから36年。いまだに吉川を許すことができない。」 当時私は家のテレビの前に座り、河合奈保子さんの出番を待っていました。吉川晃司さんの「にくまれそうなNEWフェイス」が終わり、次は奈保子さんだとワクワクしながら待っていましたが、奈保子さんの「デビュー」の演奏が始まっても、舞台中央で吉川さんがギターに火を点け始め、燃えるギターを持ち上げるパフォーマンスをしました。奈保子さんが本来「FRY ME TO LOVE ~」と歌う部分に入っても吉川さんが居座るため、奈保子さんは中央近くから再び舞台のそでの方に戻りました。 結局、奈保子さんは途中から歌うことになりますが、テレビを見ていた私は、奈保子さんが険しい表情を見せながらも、何とか気持ちを整えて一生懸命歌う姿を見るのが辛すぎ、本当に残念でした。 「デビュー」はオリコン1位になったシングルで、出だしから伸びやかな高音を奈保子さんが歌うところが魅力だったのに、それが削られてしまいました。 この歳になっても、1985年の紅白を思い出すと悲しい気持ちになります。当時吉川さんが何のためにギターを燃やしたのか分かりませんが、絶対やってはいけない行為というのは当然ながら、百歩譲って、もしやるにしても、自分たちが歌う途中にやれば良いことで、自分たちが全て歌った後に火を点け始め、次の歌手を歌わなくさせるという身勝手な行為に腹が立ちます。 この出来事のあと、吉川さんが奈保子さんに謝ったそうですが、奈保子さんは「もう済んだこと」と言って許したそうです。 私はまだ、ひきずっています。 ![]() 「昭和40年男 昭和イベント大全!!/2021年6月号 Vol.67/クレタパブリッシング」p69。 ![]() ーーーーーーーーーーーーー ![]() ↑ 「紅白歌合戦ウラ話/合田道人/全音楽譜出版社」P150。 第36回 1985年(昭和60年)紅白歌合戦。 白組:吉川晃司「にくまれそうなNEWフェイス」、紅組:河合奈保子「デビュー」。 ![]() ーーーーーーーーーーーーーーーーー ![]() ↑ 1985年紅白歌合戦で歌う吉川晃司さん。 ![]() ↑ 紅組の森昌子さんが、河合奈保子さんの「デビュー」を紹介した。 ![]() ↑ 演奏がスタートし、舞台中央に進む奈保子さん。 ![]() ↑ 中央に居座る吉川晃司さん。 ![]() ↑ 吉川さんがギターに火を点ける。その後ろで戸惑う奈保子さん。 ![]() ↑ 燃えるギターを持ち上げる吉川さん。 ![]() ↑ 本来ならば「デビュー」を歌い始める部分だが、歌えず、そでの方に戻る奈保子さん。 ![]() ↑ 吉川さんが舞台から離れたので、中央に進む奈保子さん ![]() ↑ 結局、最初のキャッチーな部分は歌えなかった。険しい表情の奈保子さん。 ![]() ↑ 途中から歌う奈保子さん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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