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2024.11.05
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カテゴリ:河合奈保子さん
1986年の河合奈保子さんは、歌手活動以外に、インドネシア・バリ島でハレー彗星を撮影したり、夏にビデオ収録でノルウェーを訪れたり、夜のヒットスタジオのマンスリー(毎月、奈保子さんの特集が設定された企画)をしたりと多忙の中、継続して作曲作業を続け、1986年10月21日に全曲を自分で作曲したアルバム『スカーレット』を発表しました。
また、『スカーレット』の中に収録されている『ハーフムーン・セレナーデ』の反響が大きく、1986年11月26日には『ハーフムーン・セレナーデ』がシングル盤として発売されました。

1986年春頃に発行された雑誌の切り抜きが手元にあり、「河合奈保子 作曲家修行」という記事があったので紹介します。奈保子さんがアルバム『スカーレット』の曲を作成する頃の様子が書かれています。

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【河合奈保子 作曲家修行】
いま、こつこつと自作の曲を書きためている奈保子。今年中に、全曲オリジナルのLPをつくろうと思っているのだ。そんな作曲修行の生活を紹介してみよう。

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じつは2年ほど前から、曲は書きためているんです。河合奈保子・作曲の第1号は、『秘めやかなラブ・ストーリー』という曲で、コンサートで歌ったりして、けっこう評判がよかったりして・・・。
でね。気をよくして『夢かさねて』っていう曲を、去年モルジブに行ったときに作ったの。
涙が出るほど、綺麗な夕暮れで、波の音を聴きながら、ホテルの前のブランコにのってたの。ポータサウンドをいじくってたら、メロディがうかんできて、あ、これだっ!ってね。
どちらも、愛着があって自分の娘みたいな感じだから、『奈保子22』(アルバムレコード:1985年7月24日発売)っていうベストLPに入れました。

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私の作曲法って、イイカゲンなの。
仕事が終わって、眠れない夜とかに、自宅で近所迷惑にならない音でエレピを弾くの。
それで、「ラララ・・・・・」とか「ヌフフ・・・・・」ってハミングして、カセットに録音するの。それを、バンドのギタリストの永島さんに渡して、いい曲かどうかを判定してもらうわけ。
たいていボツになるんだけど、30曲は作りましたねー。コーラスの部分とか、出だしだけできてる曲みたいなハンパなものもあるの。それで、採用となったら楽譜におこしてもらうの。悲しいことに、譜面書けないし、コードもつけられないから。
TVの楽屋とかで、理論とか永島さんに教えてもらってはいるんだけど、時間がトビトビになるので、前の復習に手間取ってしまうんです。なさけない作曲法なんだけどねー。もっと勉強しなくっちゃ!

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それで、詩は書けないから作詞家の吉元由美さんにお願いしてるの。「この曲は海っぽく、こっちは爽やかな風の雰囲気で・・・」とか注文して、またもや、イイカゲン。
そんな感じで、なんとか10曲ぐらい作って、今年中にオリジナル・アルバムを制作したいんです。できれば、カラオケの音録り(おととり)にも立ち会いたい。自分の曲なんで・・・。
今までの曲を永島さんにアレンジしてもらうと、全然ちがう流れになってしまうのね。そういう楽しみもあるんです。

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目標なんていうのは大胆すぎますし、そんな才能もないんだけど、ライオネル・リッチー大好きです。あんなバラードが書けたらいいなって。影響されたのか、私の作る曲ってほとんどがスローバラードなの。みなさん、なが~い目で、暖かく見守ってやってください。
1986年4月1日に24枚目のシングルの『涙のハリウッド』を出します。もちろん、自分の作品ではないんだけど、こんな素敵な曲を、早く自分で書けるようになりたいと思います。


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【河合奈保子 作曲家修行】



↓ バンドのギタリスト・永島さんと相談したがら、コードの進行などを決めていく。和気あいあいだ。


↓ 雑誌の切り抜き。「♬バラードで私の心伝えたい♬」


↓ 河合奈保子さん作曲の『シンデレラ・バケーション』の自筆楽譜なのです。





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最終更新日  2024.11.17 05:28:51
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