2006/06/22(木)15:31
われらはみだしっ子/三原順
今日は小4のお兄ちゃんに付き添って、特殊学級の交流遠足に参加。
我が家は県庁所在地の市に住んでるので、市内に小中学校も多数あり、
それを幾つかに分けた中の近隣の数校で、毎年プール遠足に行ってます。
バスに乗って午前中は動物園へ。大人数だからゆっくりは見られず。
息子はモルモットを抱っこさせてもらってました。
午後は移動して温水プール。
先生には「お母さんも!」って言われてたけど、超・近眼のあくびサンは、
泳げない上にメガネを外すとなんにも見えない!!
付き添いどころか、かえって足手まといだわーーー
しかも一昨日から風邪気味なんで、プールサイドで見学?してました。
さて、それぞれの障害に負けず、明るく元気にはしゃぐ子ども達を見てたら
読みたくなったのが、三原順サンの名作「はみだしっ子」。
私がこの作品を知ったのは遅い方で、花ゆめで「ロングアゴー」を見てから。
「ロング…」の設定がよくわからず、元ネタとなる本を探してたどり着き
……衝撃を受けました
グレアム・アンジー・サーニン・マックスの4人組は、
それぞれの事情で親をなくした(逃げてきた)子ども達。
ローリーの店に世話になりながら、ずっと大事にしてくれる人
(=恋人)を待っていた。
ところがある日、警察がマックスを訪ねてきて…。
とにかくひたすら、あちらこちらを転々とする4人。
ただ落ち着ける場所が欲しいだけなのに、なかなか子ども達を
受け入れてくれる場所は見つからず。
ありのままの4人を受け止めてくれる人は、本当に見つかるの?
…暗いです。そして、哀しいです。
これから読む人は覚悟しておいて下さい。
でもね、全部読み終えた後には感動が待ってることも保障します。
そして、意外な事実と展開も。
1巻の、最初の話で長いながーい伏線も張られています。
(実は、これがわかって本当に切なく…でも嬉しかったの)
作者・三原順サンは既に故人となっています。
「ビリーの森ジョディの樹」を未完のまま、1995年に還らぬ人となりました。
寂しく切ない人間関係と心理を見事に描く、数少ない作家の一人だと思います。
もっともっと描いて欲しかった…とても残念です。
はみだしっ子(第1巻)←こちらは文庫版 著者:三原順
白泉社 花とゆめコミックス 1976年2月発行
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