2008/01/22(火)15:39
放課後保健室 10巻/水城せとな
毎週木曜の放課後、地下の保健室で行われる「秘密の授業」。
そこでは、誰かの体内にある「卒業」のための「鍵」を探し、
数人の生徒達が戦っていた。
ある日の「授業」で蒼が姉を選んだと誤解した眞白(ましろ)は、
授業時間終了後、今までとは違う世界で目覚め・・・。
今月の新刊。最終巻です。
・・・・・・(涙)
なんでこーなるのぉ・・・?
8-9巻辺りもどんでん返しで意外だったけど、
こんな結末は全然読めませんでした。
眞白と一緒にいて焦りまくる蒼(そう)の表情がカワイイ。
情けない面を全て曝したら、残ったのは等身大の男の子でした。
今までの蒼は、実はあまり好きじゃなかったけど
(ヒロインの彼氏役として)、10巻の蒼なら許せます。
紅葉(くれは)はすっかり眞白の良き理解者。
見かけはいかにも女の子だけど、強くてたくましくて頼もしい。
眞白を「卒業させたい」と願う彼女はとてもかっこいいです。
最後の紅葉のセリフに泣かされました。
そして、眞白。え・・・そういう事だったの。
ウジウジ・イライラの連続でこんなヒロインはイヤッ!と
思ってましたが(かなり)、ここまで来てやっと納得。
あと、「保健室」の先生も。あああッ、1巻のあのセリフ!
作者さんの言葉に「最後のページまで読み終わった後、
また1巻から違った目線で見返して楽しんで」とありますが、
たぶんココから読み返したら、確かに少し違ったストーリーが
感じられるかもしれません。さて、読み返すか(笑)
全体としてはそんなに凄く高い点数ではありませんが、
最終巻だけなら満点に近いかも。
昨年中に出ていたらベスト10に入れていた、
そんなラストでした。
蒼と眞白はハッピーエンド・・・なのかなぁ?
放課後保健室 著者:水城せとな
秋田書店 プリンセスコミックス 10巻は2008年1月発行