あくびサンの、今日も本を読もう♪

2008/04/30(水)16:03

ダリの繭/有栖川有栖

小説・エッセイ(89)

サルバドール・ダリの熱心な心酔者として有名な 宝石チェーン社長の死体が、別荘のフロートカプセルから 見つかった。が、その顔からはトレードマークの ダリ髭が消えていた。 更に、容疑者の中にはアリスのサラリーマン時代の友人が。 大学助教授で犯罪学者の火村と推理作家アリスが、 殺人事件の謎に迫る!! 最近ジャンプ関連と絵本が続いたので、たまには小説を。 今、「マジックミラー」と「暗い宿」を平行して 読んでるんですが(^^;)、今日のご紹介はコチラ。 画家サルバドール・ダリの「髭」と、特殊な液を満たした 装置の中に体を沈めて瞑想?するフロートカプセル、という 奇妙な状況が絡んだ殺人事件のお話です。 美術品にあまり興味のない私(これでも元・芸大生★)、 読んでる間中「ダリって誰?(なまって読みましょう)」 と言い続けて、ダンナをゲンナリさせました・・・(--;) 図書館で借りて読んで、後から文庫を購入したのですが、 文庫版のカバーイラスト・・・これは苦手ですぅ。 ダリについての蘊蓄も、やはりあまり興味持てず。 フロートカプセルも、あまりに特殊な状況過ぎて、 一般人にはついていけません(^^; 他にも変な人(あえてどんなとは言いませんが)が 容疑者として浮かび上がったり・・・とにかく舞台となる 宝石チェーン自体が不可思議で、奇妙の連続でした。 我らが火村先生は、33才を迎えたばかり。まだ若い(?)。 誕生日にアリス(男です、念のため)とふたりでフランス料理。 ・・・、だから腐女子にいらん詮索されるのよw 食事しながらの軽口の応酬シーンは気に入ってます。 口悪いセンセだねぇ。 寝言を言ったり口笛吹いたり、最初のイメージとちょっと 違った印象も見せてくれます。 アリスが小説を書き始めたきっかけの事件も載ってます。 本人達の恋愛要素が少ない火村シリーズで、 アリスの貴重な過去の恋物語が明らかに。 相手の子の心理は理解できませんが・・・。 ダリの繭  著者:有栖川有栖 角川文庫 1993年12月発行

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