2008/05/20(火)11:46
光とともに・・・ 自閉症児を抱えて 13巻/戸部けいこ
知的障害と自閉症を合わせもつ光(ひかる)は、中学2年。
ゆっくりな心の成長とは逆に、体はすっかり大きくなり、
「男の子」としての思春期に突入!
妹の花音(かのん)も小学校に入学。クラスメート達は、
ちょっと「変わり者」の光を見て花音をからかい・・・。
先月の新刊。光クンの中学校生活はまだまだ続きます。
ウチも来年には中学生。息子が小学校に入学した時には
ずっと先だと思ってたのに、月日の流れは早いもんです。
親の方がその変化についていけてない気も・・・orz
上の子が大人に近付く・・ということは、
当然下の子(や他の兄弟姉妹)も大きくなる、ということで。
光クンの妹・花音ちゃんも小学生。
園時代とは友達関係もガラリと変わり、
同時に問題も増えてきます。
ちょっと変わったお兄ちゃんがいるから・・と、
仲間はずれにされたり、嫌みを言われたり。
小さな花音ちゃんは心を傷めます。
それでも、光クンはたったひとりの大事な兄弟。
しりとりで、「か」と言えば「花音ちゃん」。
負けると知りつつ光クンの口から出るその名前に、
兄妹の絆を感じさせられます。花音ちゃんも嬉しいよね。
ウチの兄妹も、そんな感じ。
2年目に入った今年度はそうでもないみたいだけど、
去年のお兄ちゃんは、イタズラしに行くと言えば妹のクラス。
帰宅して最初に出る言葉は「○○(妹の名前)はー?」。
そして、迷惑を受けながらも娘がしきりに声をかけるのは
お兄ちゃん。互いの部屋に入ってはケンカになり、
それでもまだ相手の部屋に潜り込んで遊んでいたり。
結局、兄妹は兄妹。
いつでもお互いに関心が向いてるみたいです。
13巻では、光クンや彼の幼馴染み・絵理の、性的な問題も発覚!
中学生ですからねー、私らの頃にはまだ早いと思ってた事も
どんどん出てきちゃうんですね。
光クンは自分の「男の子」な部分に興味を持ち始め、
絵理は気分に流されるままに初体験、遅れる生理に
まさか妊娠?!と悩みます。
(まぁ、私も一番最初の金八先生世代ですが)
うーん、これってどう教えるか親も悩み所ですよね。
下手に構えてもいけないし、サラッとってのも難しい★
私は、ある程度までは先入観のないうちに・・・と
結構オープンに教えてしまってますが、
さすがに「男の子」の「処理」までは教えられない(--;)
そういう問題が出てくるって薄々は感じてたけど、
この巻で改めて向き合わされました。
逃げる訳にはいかんしね。
ほんと、人をひとり育て上げるっていろんな山あり谷あり、
大変な事なんですねぇ。私なんてまだ麓辺り。
思春期の息子(や娘)とどう向き合い、成長していくか、
人間性不十分な自分にできるのか?不安は尽きません。
乗り越えた先輩達(親も含め)はすごいよ・・・はぁ。
光とともに・・・ 自閉症児を抱えて 著者:戸部けいこ
秋田書店 13巻は2008年4月発行