あくびサンの、今日も本を読もう♪

2008/05/28(水)15:05

SHIMAVARA スペシャル版/藤田貴美

コミックス(546)

神国・日本の名の元、基督教を迫害し、 切支丹にあらゆる拷問・刑罰を与え弾圧した江戸時代。 肥後国・島原と天草には、うわべだけの転宗を装いながら 隠れて基督教を信仰する人々が残っていた。 そんな中、幼少より神童と呼ばれ、一目置かれて育った 少年・四郎は、恋人・有里や子供達と遊ぶ時間を大事に 過ごす毎日だったが・・・。 先日、「雪の女王」を読んでたら、気付いた事。 私、あまりに「EXIT」が好きで好きで、音楽ものに 囚われてるんだとばかり思ってたのですが、 そうじゃなくて(それもあるけど)この作者自体が好き? ・・・という訳で、今更ですがもう1冊購入してみました。 ほんっと今更ですが(--;) んで、読後の感想。ああ、やっぱこの人、好きかも。 花ゆめ時代に読んではいたんですよ。 「SHIMAVARA」も少し読んだ記憶がある。 けど、当時はあんまり良い印象が残ってないんです。 「EXIT」は別ですけどね。 大人びた絵が苦手だったのかもなぁ。 でも、今は自分の年齢にすっぽりハマるというか。 私よりお若い作者さんには失礼ですが(^_^; 天草四郎時貞が綺麗です。美少年です。 そういう説がありますね。期待は裏切りませんw でも、ちょっと思慮が浅いかなぁ。 ヒロイン・有里は四郎を支えようと一生懸命。 田舎娘っぽくしたかったのかもしれませんが、 もうちょっと色気付けてあげても良かったかも? すごく純粋な主人公ふたりです。 が、それ以上にかっこいいのが伊豆守(いずのかみ)信綱と、 四郎の側近・恵茂作(えもさく)。 冷たく流した目線や淡々とした表情が、 自分の感情を素直に見せない大人の駆け引きを感じさせます。 学の有る無しではなく、頭のいい人っていうのかな? 逆に、同じく四郎の側近でありながら、本当に何を 考えてるのかわからない有里の叔父・宗意(そうい)。 結局彼は、四郎を利用してたんだな。更には姪の有里も。 そういう薄汚れたズルさは好きじゃないなぁ。 一番信用したくないタイプですね。 そうそう、本屋には置いてないので楽天で購入したんですが、 連載作品だったはずなのに「1冊」なんですよ。 届いて・・・納得。 分厚い!!! 背表紙がしっかり3cmあります。 裏表紙に「オリジナル2分冊」って書いてありますものね。 厚い訳だ。 SHIMAVARA スペシャル版 著者:藤田貴美 幻冬社 バーズコミックススペシャル 2003年11月発行

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