2009/05/19(火)14:34
うちへ帰れなくなったパパ/ラグンヒルド・ニルスツン
あるところにパパがいました。ごく普通のパパでした。
ところが、12月の第一週の月曜日、
ママと2人の子供達に引っ越しを任せて出勤したら、
新しい家への帰り道がわからなくなってしまった?!
バスを降りる場所さえわからず、ウロウロするパパ。
お家は見つかるのでしょうか・・・。
図書館で借りました。
ちょっと長いですが漢字には全部フリガナがあるので、
小学校低学年から楽しめそうな児童書です。
まず、タイトルに軽くビックリ。
え?パパ、お家に帰れなくなっちゃうの?なんで???
仕事を優先するあまり家族に引っ越しを任せたら、
住所も降りるバス停もわからず終点まで行ってしまいます。
運転手さんの好意で何度か中央ターミナルと
終点を行き来するけれど、やっぱりどこだかわからないパパ。
ついに運転手さんにも見捨てられ、
途方に暮れているところへやってきたのは・・!
困っているパパの元に、次々現れる人達が面白いです。
救世主?!と思いきや、そう簡単にはいきません。
そして、いつの間にか物語はパパの冒険談に(笑)
ただ、現実的に考えれば、新しい家をどうやって決めたのか。
下見とか行かなかったのかなぁ。
そんなに何もかもママ任せだったのかしら?
ママも仕事があるって言ってるのに(--;)
冒険?を続けるうちパパも自分にとって何が大事か気付き、
最後はちゃーんと家族の元へ。
暖かでクスリと笑える、楽しいお話です。
はたこうしろう氏のイラストも、お話にピッタリ。
情けないパパやにぎやかな登場人物達が、
独特の絵でほのぼのと描かれています。
特に、吠えまくる犬ゾリの犬達がとても可愛いノダ♪
目つき悪いけど(笑)
うちへ帰れなくなったパパ 著者:文/ラグンヒルド・ニルスツン
絵/はたこうしろう 訳/山内清子
徳間書店 1995年9月発行