2012/02/24(金)18:18
ボーイズ・イン・ブラック 4/後藤みわこ
建物の偶然の配置により、地球上に浮かび上がった
「ここは空き地ですよ」マーク。
母の再婚で小夢野市に転校してきたタケルは、
地球支配の目的で次々送られるエージェントを
取り締まるためやってきた宇宙人・しのぶと出会う。
親戚として、級友として付き合ううち、
異星人という垣根を越え絆が芽生えつつあったふたり。
だが、小夢野市は異常気象が続き、しのぶは・・・。
図書館で借りてきました。
昨年ハマった後藤みわこサンのシリーズの最終巻です。
年中晴天なはずの小夢野市で、最近ずっと降り続く雨。
雨が苦手なしのぶは体調不良が続き、
降雨実験に携わる天気予報士のタケルの叔父は、
仕事にならず大弱り。
母の妊娠により自分が母の実子で無いことを知ったり、
ある理由から長年父だと思い込んでいたタレントが
実は同級生の父だと判明したり、
とにかく色々なことが立て続けに起こり、
家に学校に・・・と大忙しで走り回るタケル。
3巻の後半から読者にとってもビックリなことが
いっぱい明かされ始めました。
それにしても、タレント・如月幸長の父親疑惑は
割と早い段階でなんかオチがあるんじゃないかな~?とは
思ってましたが、まさかお母さんまで実の親じゃないとは!
これはタケルもショックだったでしょうね。
いやはや驚きました。
んで、「聞かなかったから答えなかった~」っていう
お母さんの感覚・・・ちょっと呆れちゃいます。
子供にとっては重大事件であり、
そう簡単に切り出せる話題じゃないでしょーが。
それだけでも充分パニック状態なタケルを、
さらに動揺させる事実が!
なんと、雨の原因はしのぶ自身!?
小夢野の雨を止めるため宇宙に帰ろうと考えるしのぶ。
タケルはしのぶを引き止められるのか?
そして、エージェントの侵略から地球を守る術はあるのか?
ちょっぴりせつない展開にドキドキの連続です。
・・・が、なんかすご~く続きの気になるところで
終わってしまうのですよね。
この作者さんの本は何冊か読んできて、
そのたびに言ってるような気もしますが(^^;
「ぼくのプリン・・・」はラストでやっと
これから恋が始まるって感じだったし、
「H」シリーズも謎が解けて「さぁそこからどうなる!?」
ってとこで終わっちゃった。
「秘密の菜園」も正体が判明してこれから友達として
どんな学校生活になっていくのか、とても気になった。
あぁぁ~~~、オチのついた感じがしない~~~。
作者様には、機会があればぜひどこかで
それぞれの話の後日談をお聞かせ願いたいものです。
タケルとしのぶの未来もそうだし、
実は一番気になってるのはHシリーズだったりしますがw
ボーイズ・イン・ブラック 著者:後藤みわこ
講談社 YA!ENTERTAINMENT 4巻は2008年11月発行
【送料無料】ボーイズ・イン・ブラック(4)
価格:998円(税込、送料別)