カテゴリ:絵本・童話・児童書
今から千年ほど昔の北の海。
仲間とともにロシアへ遠征に行くことにした フラーケ地方のバイキングの族長・ハルバルは、 とても賢い息子のビッケを連れていこうと考えます。 ところが、どうしても嫌だと村に残ったビッケ、 そこへ父の危険を知らせるハトが飛んできて・・・。 図書館で借りてきました。 バイキング族長の息子で、力ではなく知恵で色々な難問を 解決していく、“小さなバイキング”ビッケのシリーズです。 1・2冊目は感想書かずに返却してしまったので、 とりあえず3冊目から(^^; 「小さなバイキング・ビッケ」と聞いて 「ビッケ、ビッケ、ビッケはちいさなバ~イキング~♪」 っていう歌が頭に浮かんだ人は、私と同世代?! 小さい頃アニメで見てましたよ~、懐かしいなぁ。 原作があるとは全然知りませんでしたけどね。 1冊目で父のピンチを救い、バイキングデビューしたビッケ。 2冊目でも遠征先で父と仲間達が困ったことに遭遇するたび、 戦うのではなくその賢い頭で切り抜けてきました。 3冊目では、遠征よりひとり静かに過ごす夏を選んだビッケ。 が、やっぱり父の行く先で事件が起きてしまいます。 通行を邪魔するアイスランド人に、町での取引を禁止する王様。 次の町でも、奇数を使わず偶数だけで数える門番に、 民の食事を奪い自分だけブクブク太りまくるデブ国王。 バイキングの仲間達はもちろん、困っている町の人々も なんとかしてあげたいと考える心優しいビッケ。 知恵を絞り、ムチャクチャな大人達に挑戦していきます。 タイトルにもなっている「バイキング船が空を飛ぶ」話も 面白かったですけど、最初の王様とのチェス勝負も良かったな。 体や腕力は最小限しか使わず、ほぼ頭の良さで乗り切るビッケ。 最後は必ず成功するとはわかっていても、 ハラハラドキドキさせられて、つい一気読みしてしまいます。 機会があったら、もう一度アニメも見てみたいですね。 ビッケと空とぶバイキング船 著者:ルーネル・ヨンソン 絵/エーヴェット・カールソン 訳/石渡利康 評論社 評論社の児童図書館・文学の部屋 2011年11月発行 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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