テーマ:呪術廻戦(325)
カテゴリ:呪術廻戦
ジャンプ感想の中でもチラッと宣伝したりしてましたが、
久し振りに活動復活いたしました(^_^)v と言っても絵描きではなく、小説なのですが。 週刊少年ジャンプで連載中の「呪術廻戦」という 作品にドハマリしまして(笑) 8月下旬からpixivでコソコソと作品掲載しています。 んで、作品数も増えてきたので、コチラでももっと宣伝してしまおうと。 pixiv掲載済みの作品の中から特に気に入ってるものを、 時々こうやってコチラにも載せようと思います。 動物系ではずっと4コマ中心に本作ってたんで、 小説はか〜な〜り〜久し振り、まだリハビリな感じですが。 お気に召していただけたら、ぜひpixivの方もご覧くださいね。 pixiv右上の「小説」ってのをポチッと押していただくと 小説検索ができますので、そこで「呪術廻戦」を検索。 呪廻タグの小説一覧が出てきますので、 作者名「あくび」のものをお探しくださいませ。 ユーザー名検索すると絵描きの「あくび」さんが 大量に出てきちゃいますので(すごいいっぱいいた!)、 小説検索の方がよろしいかと(^^; あ、二次創作とはいえBLではありませんので、 どなたでも大丈夫だと思います。 (多少ソレっぽい?のもありますが、恋愛要素はありません) pixivには変な話とシリアスをほぼ交互に載せております。 とりあえず、今回掲載の作品はコチラからpixivでもご覧いただけます↓ 「PERFUME OF VIOLENCE」 では、本編どぞ!!(これは“変な話”の方ですw) ※ 時系列は虎杖(主人公)復帰後。 最初にソレが現れたのは、高専校舎の外にある簡素なトイレの中だった。 2年生以上が任務や実習で出払い、久し振りに1年3人と担任・五条とで屋外での体術修行をしていた、ある日の午後。突然“もよおした”虎杖(いたどり)が五条の「休憩」の号令と同時にトイレに駆け込んだ直後、その声は校庭いっぱいに響き渡った。 「ぎょえぇぇぇぇぇ〜〜〜ッッッ!!!!!」 聞き慣れぬ、いや声にはかなり聞き覚えがあるが、普段の虎杖ならば決してあげぬような叫び声に、その場にいた3人は急いでトイレに駆けつけた。男子トイレの2つある個室、その手前から虎杖が転げるように飛び出してきた。 「どうしたの、悠仁」 「何があった」 「ちょっとぉ〜、うるさいわよッ」 五条、伏黒、釘崎それぞれの反応は耳に届いたのか否か?虎杖は彼らを全く見ようともせず、個室の奥に目を向けたままそちらを指差した。 「ど・・・ドドド・・・どく・・・!!」 言葉にならない虎杖を押し退け、3人が覗いたそこには・・・ 明らかに人の頭と思しき骸骨が、便器のフチの奥にちょこんと鎮座なさっていたのだった。 「器用に乗ってるねぇ」 呑気な五条とは反対に、虎杖の動揺はまだ治らず。 「ど、ど、ど、どうしようッ!?俺、あそこに座っちゃった!!」 「はぁ?」 「だって、座ろうとしたら尻に固いもんがペタッとッッッ」 座ったんかい・・・伏黒と釘崎は骸骨出現の衝撃よりもそちらの方がよっぽど驚きだった。虎杖が尻を出したままじゃ無かったのは、呪術師としてのプライドか、それともただの反射行動か。 「ま、あれは悪いもんじゃないから、放っといていいよ」 祓っても祓ってもまた湧いて出てくるしねぇ〜、とは五条の弁。なんでも、五条がまだここの生徒だった時分からアレは現れては消え、現れては消えを繰り返し、何度か除霊を試みたもののまだ誰も成功したことが無いのだとか。 「え、あれ、呪いとかじゃないの?」 虎杖の疑問に、五条は間延びした声で返す。 「呪いと言えば呪いなんだろうけどねぇ。実害がある訳じゃ無いし。そもそも誰にも祓えないし」 実害はあったよ!今、まさに!!そう叫びたい虎杖ではあったが、五条に訴えたところでどうせどこ吹く風。ここは自分が大人になって?グッと飲み込むことにした。 「ところでアンタ、トイレはいいの?」 釘崎の言葉にハッとし、改めて奥の個室に駆け込む虎杖。そして骸骨は、虎杖と五条の会話を聞き流しつつジッと眺めていた伏黒の目の前で、下からゆっくり消えていったのであった。 その日から骸骨は、虎杖の行く先々に現れた。風呂に行けばちゃぷちゃぷと気持ち良さそうに浮かんでいるし(良く見れば頬の辺りが薄赤く染まっているような?)、ベッドに横になれば添い寝のようにこちらを見て枕に横たわるし(いや、目は無いのだが)。 寮の食堂での昼食時にカレーうどんの真ん中に現れた時には、さすがの虎杖も我慢の限界を超えた。 「先生ッ!!五条先生ッッッ!!!本当にこれ、実害無いのッッッ!!???」 職員室で食後の和風スイートポテトにかぶりついていた五条の元へ、骸骨片手に虎杖が飛び込んできた。 「あらら、すっかり仲良しだねぇ」 こんな仲良し、ちっとも嬉しくない。たとえこれがうら若き美少女のドクロだったとしてもだ。 「殺人や事故死という風でも無いし、悪さをするでも無し。いっつもそのうち消えちゃうから、大丈夫だよ?」 可愛く首を傾げる、五条悟28歳。そんな仕草をして見せても、スルーできない言葉がある。殺人でも事故死でも無い?それなら病死?いや待て、もし時が来てポックリ逝ったのだとしたら、“うら若き”の線は消えるじゃないか。 一瞬のうちに色々考えてしまった虎杖だが、結局のところ訴えたいのはただひとつ。 「お願い!なんとかして〜〜〜!!!」 いい加減とか適当とかそんな言葉で普段語られることの多い五条だが、生徒の頼みにはできるだけ応えたい。いくら彼が「問題ない」と言ったところで、現状虎杖は納得しないだろう。 「仕方ないなぁ」 ポツリ呟くと五条はおもむろに目隠しを上にずらし、骸骨の目のくぼみを覗き込んだ。 「僕の可愛い生徒を困らせちゃダメだよ♪」 虎杖の手の中、骸骨はス〜ッと消えていった。彼はやっと平穏を取り戻したのだった。 「もうッ。先生、できるならさっさとやってくれれば良かったのに〜」 拗ねたように頰を膨らませる虎杖に、五条はニヤリと笑みをこぼす。 「できるだけ手は出さずに見守る主義だからね」 ブーブーと尚も文句を言い続ける生徒を職員室から追い出しながら、ふと五条は先程覗いたくぼみの奥を思い出した。 一体あれは誰で、いつからここに居るのだろうか?そして、何がしたかったのか? けれど、それはきっとこれからも高専七不思議(明らかに7つ以上あるだろうが)のひとつとして残り続けていくのだろう。呪術師の卵たちがここで学び続ける限り。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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