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MY  LIFE

MY  LIFE

第二羽☆ IN THE CASTLE

 俺の名前は艶彩厭希。学校でニッシー(西川)が生徒会役委員になったのはいいけど、大事なことを忘れていた。
『家に帰らねば……』
前にも行ったが俺のおじいちゃんが俺を城に住ませようとしている。あんな広いところ俺のしょうに会わない。
が、今回はしかたがない。誰の身寄りもない上中学生になってしまった。経済面で、負担してもらうためには一緒に住むくらいへでもない。
『よし、ここだなぁ、たのも~』
ってどこかの道場破りしに来たみたいになってしまった。
この入り方がまずかったのか、外にいたがっしりした、男が二人くらいこっちをにらんできた。
『お前、ここはお前が近寄っていいところではない。』
それでも入ろうとする俺に剣を向けてきた。
『聞いているのか?これ以上背くようなら覚悟をきめな。』
そういえば言い忘れたが、冒険ライセンスを持っているものは、ある程度強くなくては勤まらない。戦いもあるからだ。いくら護衛がいても自分が強くなければ本当にピンチの場合大変なことになってしまうからだ。その中でもハーヴェストの名を持っていたぐらいだから普通のものとは身体能力が違う。
『俺は、ここの主人の孫だ。』
これを言えば引き下がると思ったが間違いだった。俺の話に耳を持たない。
『ほらを吹くにもほどがあるぞ。』
『どうしても帰らないと言うのなら、こっちにも考えがある。』
そういい、二人はジリジリと、厭希の方へ近づいてきた。
『まったく、これだから、こういうところへは着たくなかったんだよなぁ。』

がっちりした男たちは、一斉に手に持っていた剣を振り下ろした。その剣をひらりと交わすと男たちの後ろに回りこんだ。
『俺を倒すんなら銃でも用意するんだな。』
銃を用意されたらいくら俺でも太刀打ちできない。って言うか、ちょっとかっこいいこといいたかっただけだ。
男たちがあっけに取られていた。
『まだやるっていうな……』
『まてぇ~~~~』
誰が待つかって~の。って誰だ?中から誰か出てきた。顔立ちは日本人ではないな。っていうかう~んハーフかな?近づくにつれて顔が超美形って言うことがわかった。外国人のヨン様といい勝負だ。正直俺はリ・ウォンジュン派だが。

『ようこそ彩炎城へいらっしゃいました。』
その男は俺の前まで来ると方ひざをつき、頭を下げた。俺ってこんな偉いの!?
普通ここで面をあげ~いとか、言うんだろうけど。俺はこんな経験は初めてだから何を言っていいかわからない。
『いらっしゃってしまいました。』
とりあえずいってしまった。なぜかその人にはタメで話しずらく、その人の周りには何かオーラがあった。美的オーラだ。
『そんなにお硬くならなくてもいいですよ。私はあなたと戦う理由も何もないのですから、主があなたを連れてきてほしいといいましたので、お迎えに上りました。あなた様から来てくれるとはありがとうございます。』
『俺ってそんなに偉いの?』
『お前たち戻っていいよ。この方は本当に艶彩家のものだ。』
『ハハァ』
先ほどとは打って変わった態度だ。よほどこの人が偉いのだろうか。
『立ち話もなんですから、歩きながら説明します。』
そういうと城に向かって歩き始めた。入り口までは国際競技上の縦の長さくらいありそうだ。この男は、背が高く腰には刀をさしていた。
『あの、名前教えてください。名前を知らないと話せないし。』
『順を追って説明します。まずあなた様は、もし艶彩様が死んだ場合、もしくは場合によっては、今すぐ後を継いでもらいます。私の名前は……ないです。』
ないだって!?どういうことだ?
『ないって!?』
『あぁすいません、唐突すぎて、単刀直入にいいますと、私はひろわれたのです。それ以来ずっと、艶彩家についてるのです。』
『名前もないのかよ。俺がつけてあげよっか?……あぁごめんなんか、いきなりこんなこと言って。』
俺なんかにつけられるなんて、よく考えたら最悪だ。
『いえ、滅相もない。あなた様につけていただけるなんて、とても喜ばしいことです。』
『え~~~!本当に!?う~ん……エンって言うのはどうかなぁ?俺の厭希って言うのからとったんだけど、どうかなぁ?』
『ありがとうございます。あなた様につけてもらって本当にうれしいです。この名前大事にさせてもらいます。』
走行しているうちにお城の中に入った。中は思ったより、にぎやかだった。
『こんにちは、あなたは確か、新入りでしたね。確か剣の腕はなかなか立つという。あれ、その子供は誰ですか?知り合いですか?』
『はい、この方は、艶彩様の孫であります。』
話しかけてきたのは、艶彩王の補佐役ルイファン。穏やかな漆黒の目に似合わない髪の色で、すごく優しそうな人だ。そして落ち着きがあり、威厳がある。まさに日本人のかがみだ。……ちょっといいすぎたかぁ?
『孫~~~、それでは、この子、いえ、あなた様はうわさに聞く厭希様では!?』
なんか、俺ってうわさになってんの?
『まぁ厭希は、僕ですが……』
『やはりそうでしたか、さすが艶彩様に似てりりしいお顔で、私は王の補佐役ですが、あなた様にこのお城のことなど教えるように言われた、名はルイファンです。そうだ、王がお呼びです。ついてきてください。』
すると急ぎ足で不釣合いな俺の手を引いて歩き始めた。
このルイファンという男!?髪は少し長めで顔立ちは、麗しゅうございます。ってこの人に言葉がなんか、似てきちゃったかな?
『どこ行くんだろ?』
『今から行くのは、王室です。あなた様の祖父にあたる方がおいでになります。』
エンが小声でささやくように教えてくれた。
初めて親父のこと尊敬したなぁ。ここまで偉かったんだ。

そうこうしている間に、王室についた。
『ここです、それではまた……』
ルイファンは、厭希を後にした。
ドアは、ノックすると、中から誰かが開けてくれた。
『失礼しまぁす。おぅ親父~~~、久しぶり~~』
そこにはひげの生えた、やさしそうなおじさんがいた。名を昇という。この人こそこの城の総大将でありながら厭希の実の祖父である。
『よく来たな、今日からお前はこの城に住んでもらう。この城についてだが、とりあえずお前は、私が死んだときにこのお城の王を継いでもらう。それで…』
『まってよ!そんなこと聞いてないぜ。』
昇おじいちゃんの話をさえぎった。
『まぁ最後まで聞け。それから質問は受ける。』
なんか、学校の先生のような、話の進め方だ。
『それで、お前は若様っていうことになっている。二つめ、そこの若者がいるだろう。そいつは私がつれてきたわけだが、名前が無い。お前直属の護衛だ。剣の腕は、この城で上位だ。そこでお前が名前をつけてやってくれないか?そいつにはちゃんとした名前がない。あと、わかっているとは思うが、このことは学校の人たちには、いうんじゃないぞ。騒ぎが大きくなると学校生活も大変だろうからな。異常だが、質問はあるか?詳しいことはその若者に聞け。』
『質問はないぜ。この人の名前はもう決めたよん。エンってんだ。俺がさっきつけた。それと俺は王を継ぐ気はないからね。じゃぁ失礼しましたぁ』
そういって、ドアを開け王室を後にした。
『まったく、前から変わってないなぁ。あいつは…』
少し笑みを浮かべ手元にある仕事をし始めた。

『そうだ、エン。ずっと名前無しでどうやって生活してきたの?』
『私は、ほかの呼び方をされていたので、生活には困りませんでしたよ。』
『へぇ、あとさぁ若様ってどのくらいえらいの?エンはどのくらい偉いの。この城の位ってどうなってんの?』
『はい、まずこのお城の位は、一番下から順に一般兵が4000名、一般兵を指揮するもの200名、幹部の部下がその幹部によって異なりますが大体は50名程度その仲でも直属の部下は1,2名程度、幹部が10数名、隠密機動が、5人。そして若様、一番上に王がいます。私は幹部でしたが、あなたが来るということで、あなたの護衛を負かされました。私の部下たちもあなたの護衛です。後で挨拶に来させます。つまりあなた様はこの国で王の次に偉いです。お分かりいただけましたか?隠密機動のことは詳しく知りませんが……一般には顔を出さないということで有名です。その正体を知っているのは、艶彩様と、一部の幹部と、ルイファン隊長のみです。』
エンは質問攻めに顔一つ変えず全部の質問に的確に答えてくれた。
『オッケー。120パーセント理解したよ。』
『120パーセントですか!』
よっしゃ~、130は、いませんかぁ。おっと140がでた~。よっしゃ、150いませんかぁ~。よし、落札ってオークションか~~!!

『ここが、幹部の一人簪大雅(かんざしたいが)の部屋です。』
『失礼します。大雅君この方が新しい若様ですよ。』
そこにいたのは、背の小さいかわいらしい顔をした、小学生ぐらいの子か?後ろに大き目の剣をさしている。そこにはもう二人いた。両方とも女だが、片方は同い年ぐらいで背も俺より5,6センチぐらい低い。もう一人はれっきとした大人だった。二人とも両手に銃を持っている。
『俺は大雅っていいます。よろしく。』
『あなたが若さまですか!ドウゾよろしくお願いします。私はヒナといいます。』
大雅に、ヒナかぁ。俺ってそんなに偉いんだぁ。再確認したよ。
『こちらこそ~、どうも』
もう一人自分と同い年くらいの中学生の女の子がいない、辺りを見回し……!
彼女はいつの間にかに厭希の後ろにいた。彼女が話すたびに息が耳に触れる。
『私は桜でぇす。よろしくね。君可愛いねぇ。何歳?』
『おやめ桜。こっちへ戻っておいで。』
『はぁい!じゃあねぇ、また今度。』
『あの方が幹部のヒナさんです。で、この子がヒナさんの部下の桜です。』
『それより皆さん何かあったのですか?』
『うん、あったんだよねぇ、これが。俺たちに敵対する城が、動きを止めたんだよ。怪しいからちょっとスパイにね!だから俺たちで行くんだよ。多すぎても困るから4人で。』
4人!?後一人どこだ?
『大助、出てきてん。』
『承知しました。』
大雅の呼びかけに影から出てきた。どこにいたの!?
『こいつは、私の部下でして、大助といいます。それでは行きますので失礼します。』
『待て、大雅、それは王の命令か?』
『違うわ、これは私たちの単独行動、艶彩様が、私たちをそんな危ない目に合わせるわけ無いじゃない。このことは黙っててね。』
4人は窓枠に手をかけた。
『待て、私とてあなた方をただで見過ごすわけには行きませんね。』
エンが立ちはだかった、後ろから誰かが風のように飛んできた。そして剣を4人に向けた。
『そのとおり、王の命令を無視するなど笑止千万、私とて見過ごすわけにはいきませんね。』
ルイファンだった。王の自称補佐役。
『探索および監視させていただきましたが、やはりあなた方動き出しましたね。艶彩様がどれだけお前たちを心配しているのかわかっているのですか?どうしてもいくというなら私を倒してからいくことですね。』
なんか険悪ムード!?
『エン、若様を連れて離れていなさい、被害が及びますよ。』
『はぁ口で言ってもわからないんだなぁ。』
『大助……先に行ってろ、すぐに追いつく』
『桜………先にいってなさい、追いつきます。』
『……御意』
『……は~い』
桜は、窓から飛び降り、大助は、風のように飛び去った。
二人とも向かう先は同じなんだから、二人仲良く行けよって感じだ。

『聞こえなかったか?厭希をつれてこの場を離れろ。』
『ちょっと待ってください…………厭希様、ちょっといいですか?』
エンは小声で何か厭希にささやくと厭希は、この場を後にした。エンは、大雅たちに向き直ったようだ。
『再度言います。この場を離れなさい。』
『いえ、すいませんがそのお言葉聞くわけにはいきません。いくらあなたといえど、一人でこの二人を相手するのは大変でしょう。私も戦います。王のためあらば命をも差し出す勇気はあります。お願いします。やらせてください。』
『わかりました。その代わりサポートだけですよ。下手に動かれても迷惑です。』
エンは返事の変わりに小さくうなずいた。
『どうしてもとめるって言うなら、』
『私たちが相手になります。部下たちも気になるし。』
『あなたたちでは私に到底かないません、おとなしく王の言うことを聞きなさい、どうしてもというならば、いくら城のものでも容赦は、しませんよ。』
大雅と、ヒナが先に動いた。手には二丁拳銃と剣、ヒナから銃弾が両者に7,8発発射された。それを剣で受け流すと、ヒナと大雅の後ろに回り、剣を突きつけた。
『エン大丈夫ですか?』
『はい、心配には及びません』
エンは、銃弾を剣ですべてはじき落としていた。
『戦闘から長く離れていたとは言え、さすが、隠密機動の隊長だけではある。ヒナの銃弾をすべてよけ、後ろに回りこむとは。』
『ちょっと甘く見ていたわね。』
『だからいったでしょう。あなた方では到底かないません、おとなしく……』
『やめなさい、お前たち!』
ドアから入ってきたのはこの城の王艶彩昇と、厭希だった。
『やっと着ましたかぁ。』
どうやら厭希に王を呼びに行かせたらしい。
『お前たち、なんのつもりだ?私はお前らに行けとはいっていない。お前らは敵を甘く見ておる。私にも考えがあるのだ。』
『私たちの力を信じてないんですか?』
『信じていないわけではない、ヒナ、お前はこのしろの中でもすごく頼りにしている。それに大雅、その年で隊長クラスになるとは、これからの成長を期待できる、実力十分のお前たちだからこそ、ここでいなくなっては困るのだ。私はお前たちはおろかこの城のもの誰一人失いたくないのだ。よって、今からお前たちの部下、桜、大助の救出に向かう。大雅、ヒナ、それと、ルイファンお前たちでいけ。ルイファン戦闘から長い間離れていたが大丈夫だな?』
親父の威厳および威圧感は、さすがは城の王というだけのみんなを指揮する力があった。
『もちろんでございます。王の補佐役と言う名に恥じぬように必ず助け出します。』
『お前たちも大丈夫だな!大雅、ヒナ』
『ハイ』
『ハイ』
『俺が悪かったです。勝手な行動して。ヒナは、俺についてこようとしただけなんです。』
『いえ、私がいけないのです。』
二人は頭を下げた。
『お前たちを責めているわけではない。どうしても悪いと思うのなら、自分たちの部下きちんと連れ戻してこい。いいなぁ!』
『了解しました。艶彩様』
『承知しました。艶彩様』
二人は顔を上げた。目からうろこが出ていたような気がした。じゃなかった、目からしずくが光って見えた。

『親父、俺も行かせてくれよ!』
『だめです、厭希様。』
エンが止めに入った。そのエンの手を振りほどいた。
『止めるな、俺はこれでも若様行く権利はあるんじゃないの?』
『だめです、あなたをお守りするのが私の仕事、行ってはだめです。』
『どうしてもだめだというなら、お前を倒してでも行くぞ。』
『エンの言うことを聞くんだ。お前が行っても役に立たない、はっきりいって、足手まといになるだけだ。』
厭希は、一歩前へ踏み出した。
『親父、俺は親父の言うことを聞いて、今まで育ってきた。それに黙っていたけど親父が昔やっていた、何でも屋やってるんだぜ。冒険ライセンスもちゃんと取ったし、親父が昔持っていた、ハーヴェストの異名も奪い取った。これでも行く権利がないというの!?』
『……』
『艶彩様、私からもお願いします。』
エンが艶彩様に食いついた。
『お前まで言うのか?わしの大事な厭希に危ない橋を渡らせるわけにはいかん。だがどうしても行くというならエン、お前が厭希のことを命を懸けてでも守れ、いいな!』
『了承しました。必ず厭希様を守ります。』
『よしお前ら行け。しかし今回は絶対に深追いをするな!桜と大助の救出を第一に、救出したらそく戻ってこい。まだ接触してなければいいが。』
散!!!!
『これも修行の一環だ。厭希きおつけていけよ。』
独り言を漏らしつつ少し笑みを浮かべていた。

辺りはもう暗くなっていた。二人は森の中をすごい速さかつ、慎重に進んでいた。
『大助ちゃん待って、早いわよ。私まだ見習いなのに。』
『………』
無言で立ち止まる。
『ありがとう、』
『…しゃべるな、もう敵地だ。そろそろ隊長たちも来る頃だ。気を引き締めて行け。』
『はいはい…』
お持ちみたいに頬を膨らまして小さな声でうなずいた。
『もう、素直じゃないんだから、』
大助の動きが止まった。
『どうしたの?』
『………囲まれた。5、6人だ。只者じゃない足運び。それに隊長たちも遅い、気がかりだ。ルイファンに足止め食らってるかも。』
大助に言われて、気づいたようだ。桜は回りを見回し敵を確認した。
『ホントですねぇ。でも大丈夫。私たちが負けるはず無いじゃないですかぁ!私はヒナ隊長の直属部下、大助ちゃんは、大雅隊長の直属の部下。私たちが負けるはずか無いじゃないですかぁ。』
どこにも根拠は無い。
『とりあえずこの状況を打破しなくては…』
『そんじゃ、戦いましょうか、出てきてぇ!私たち戦いまぁす。』
周りから、5、6人どころではなく、数十人出てきた。
『お前たち、彩炎城のものだな。なにしに来た?』
『スパイだよ~ん』
『……おい、気安くそんなこと言うな。』
『いいじゃないですかぁ、本当のことですし、どうせ嘘ついても見逃してくれる人たちじゃないですよぅ。』
『……だな!戦闘準備……』
『あいあいさぁ!』
桜は、銃を両手に、大助は、探検を両手に持った。
次の瞬間、二人は、地を蹴った。

『ここまで来ても会わないとは、そろそろ敵地です、大丈夫でしょうか!?』
独り言を言いながら先頭をルイファンが走っていた。後ろからは、ヒナ、大雅、その後ろを少し遅れながら厭希とエンが走っていた。
『先ほどの御無礼の数々すいませんでした。』
『ホントわりぃ、もうあんなことぜったい、なくすから、許してください。』
ヒナと、大雅が、走りながらルイファンに言った。
『別にいいです。そのことはもう、その代わりこれから永遠に艶彩家に忠誠心のすべてを注ぐことをお誓いください。』
『はい、』
『おう』
互いの顔を見合わせてうなずいた。
『少々急ぎましょう。部下たちが気になります。』
『少々とばします。エン、厭希様を頼みますよ。』
更にスピードを増して走り出した。みんなが遠ざかって行った。

『厭希様大丈夫ですか?少し休みますか?』
『大丈夫。それより、みんなから送れちゃってごめん。やっぱり足手まといかなぁ?俺……』
エンは、動きを止めた。
『そんなことは、ありません。それに厭希様、あなたはそれを承知できたんでしょう?そんなあなたを守るのが私の役目です。それより敵ですね。下がっていてください。』
周りを見回すと敵が数十名いた。
『こいつが若様らしいぜ。こいつをやっつければもう彩炎城へ攻め込む必要がなくなるぜ。』
『興味深いこといいますね。あなたたちは何を計画してるんですか?教えなさい。それと、厭希様には指一本どころか、近づくことさえさせません。』
『そんなこと教えるわけ無いだろ。それにお前一人で俺たちを相手するだって?バカも休み休み言えよ。』
エンは、剣を抜いた。
『それならば吐かせるまでだ。』
エンは、敵の懐に飛び込んだ。

前を行く3人も彼らと同じように囲まれていた。
その中の一人が無線を片手に誰かと話をしていた。
《敵の人を数確認した。A地点に2人B地点に2人ここには、3人だ。八つ裂きにしていいぞ。》
《了解》
『待たせたな。我ら雷仂界に手を出したことを後悔させてやる。俺は、この班をまとめる隊長だ。まぁこれから死ぬやつに言うことは無いが、一応教えてやる。俺の名は……』
ルイファンが剣を自称隊長に突きつけた。
『話が長いです。私たちは急いでいます。』
『そう言うこった。ルイファンこいつらやっつけて言いか?』
『桜を追いかけるにもこいつらが邪魔だわ。やっつけていいですか?』
二人は銃と剣をそれぞれ構えた。
『………許可します。その代わりこの人たちを捕虜にするので殺しはだめですよ。そのぐらいの訓練は受けましたね?』
『もち!』
『はい!』
3人は飛んだ。

辺りはもう太陽もおちて、夜になっていた。


                THE=END TO BE CONTINUE 



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