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MY  LIFE

MY  LIFE

第六弾☆ A DESPERATE ……

A DESPERATE STRUGGLE
                WITH A WOLF
 兄貴どこですかぁ?兄貴のことなら何でも分かる俺だってわからないですよ。兄貴~、どこにいるんですかぁ?いずこ~

当の本人兄貴たちは作戦を思いついたらしく、勇ましく微笑んでいた。
『良いわね!バラケテ!』
『無駄だといっているだろう。GO』
狼が二匹向かってきた。残りの一匹ラゲッヂは、飼い主の下へついたままだ。おそらく第二激のためにいるのだろう。
『ウッヒョー!やっぱ狼は早いなぁ』
そのとき西沢と桜がバーリンに向かって走り出した。
『お前らがどんだけ来たって無駄だって言っているのに分からないのか!』
『ラゲッヂGO』
ラゲッヂがニッシー向かって襲ってきた。
『じゃあ桜さん任せました。グッ』
ニッシーは飛ばされた。
『無駄だって俺の元にはラゲッヂの他に残り二匹がい……』
残りの二匹が帰ってこない。
《いい!?あたしと西沢君で、責めるから、厭希は、あいつが最初に行かせた二匹を食い止めといて!必ずあの二匹は油断している。》
その通りだった。二匹は動きを止めていた。
厭希が用意した網にかかっていた。
『かくごぉ!』
………パンパンパンパン……
近距離からの4連弾。
『ク!』
隙はできたもの、弾はかすっただけだった。
超人並みの反射神経だ。
それでも敵に隙を作らせるのには十分だった。
《西沢君、あなたは飛ばされたあとすぐに起き上がって、彼向かってピストルを投げて!彼並の反射神経ならば、それに反応するわ。それまでに隙を少し作るから。かなり危険だと思うんだけど、できる?》
《もちろん、できますとも》
『ク!体が痛む。ホリャ』
ニッシーは、銃をバーリンめがけて投げた。
『こしゃくな!』
桜を蹴り飛ばして、そのピストルの方をちらりと見た。
飛んできたのがピストルと分かると、それを取り、ニッシーをうちにいった。
《そして、厭希、あなたは、狼をほっておいてもいいから、私が攻撃をしたらすぐにピストルを持って後ろに回りこんで!ここまで注意を西沢君に向けて置けばおそらく廻りこめるわよ。それに西沢君も大丈夫。》
俺は少しわからないことがあった。西沢が大丈夫!?どういうことだ?
時間が無かったから、承諾したものの、少し気がかりだ。しかし俺は今自分の仕事をするしかない。
厭希は、無言のままバーリンの後方へ回り込む
……パンパン……
厭希が銃を向ける前にバーリンはニッシーめがけて銃を乱射した。
『クッ』
しかし、ニッシーの前には桜が立ちはだかっていた。
『西沢君、大丈夫?』
『桜さんこそ大丈夫ですか?』
『大丈夫よ、かすっただけ。』
桜の左上に軽くかすっていた。
その一撃により、厭希の動きが遅れた。
その一瞬の遅れが、勝負を決した。
厭希に気づき、バーリンは、銃を厭希に向けた。
……カチ……
弾は入っていなかった。しかし、強烈な蹴りを厭希に入れた。厭希は、桜たちの元へ飛んでいった。
『今の攻めはヒナ譲りですか?桜!』
銃を投げつけるとバーリンは桜に向かって言い放った。
『もちろんあきらめの悪さもね!』
桜は銃を二発バーリンに向かって撃った。
『無駄だ。』
しかしバーリンはその銃弾をよけると狼を三匹従えた。
『お前の敗因は、中途半端な強さと、頭に頼ろうとする、思考だ。』
ラゲッヂを抱き、続ける。
『俺には頭だけでは、絶対に勝てない。そのぐらい分かっているだろう?』
『私をなめるんじゃないわよ。』
桜はいきなり、立ち上がると、銃を二丁構えた。
そのとき桜の持っている銃が光っているような気がした。
そして銃を桜が撃った。
バーリンは、先ほどと同様、銃をよけた。しかし銃はバーリンの肩をかすめた。
『……!』
銃弾は速度が上っているようだった。
『ふふ、銃弾の速度が上ったようですね。少し油断しました。だけどもう効きません。』
……ドン…
『無駄だ……!』
またも肩をかすめた。
『なに!?また上った。』
桜の弾はどんどん速度を増しているようだ。
厭希と西川は、あっけに取られていた。
桜は地面を蹴った。
『どこだ!?』
バーリンは桜のスピードについていくのがやっとだった。
『後ろか!』
バーリンの裏けんは桜の髪をかすっただけだった。
『もう終わりよ!』
桜が銃を構えた。

 そのときラゲッヂがバーリンの前へ立ちふさがった。
……ドン!……
 桜の撃った弾はラゲッヂの手元ではじかれた。
そこにたっていたのはヒナだった。
『桜、落ち着きなさい。あなた興奮すると周り見えなくなるから、気お付けなさいっと言っておいたでしょ!?これは厭希様!?』
ヒナは厭希の姿を見ると手を貸してくれた。
『大丈夫ですか!?厭希さ……』
厭希がヒナの口をふさいだ。続けて耳打ちした。
『ヒナさん、だめです、学校ではこのことを言ったら、隠していますから、』
『あら、そうなの!?わかったわ。』
厭希は、ヒナの手を借りて、なんとか立ち上がった。
『そうだ、』
ヒナはバーリンの方を向き直った。
『バーリンあなたまだこんなことやっているの?犬も3匹になっているし……それにしても良くも私の部下をきづつけたわね。それに厭希さん!?まで。』
ヒナは銃を両手に構えた。
『昔私にやられたのを覚えてないの?まぁ誤っても許さないけどね。』
ヒナは銃をバーリンに向けた。
『これはやばいな!ヒナ様にこられては勝ち目はない。』
バーリンは狼をヒナに向けた。
『行け!』
『全然変わっていないわね。』
ヒナは銃をバーリン向けて撃った。
しかしその銃弾はラゲッヂがはじいた。
『前とは違う。』
しかしヒナはバーリンの予想を遥かに超えていた。
バーリンのラゲッヂ以外の狼二匹は、倒れていた。
『やっぱり変わってないのね。私が直接あなたに攻撃することによって残りの二匹はすきだらけになる。あなたが狼を支配している。そしてあなたの言うことを聞きすぎる。それによってあなたの指示がないと狼はまったく動けない。違うかしら?』
そしてヒナは銃をバーリンに向けた。
『そして狼一匹では攻守一気にはできない。あなたはもう負けているのよ。』
『ク・・・』
『桜連絡ありがとう。もうそろそろ私の部下が数十名くるわ。後はそいつらにまかせましょう。あなたたちは帰りなさい。』
『はぁい。厭希さん、西沢さん、帰りましょう。翔太君も待っていることだし。』
『そうすっか!ニッシーかえるぞぉ』
『OK』
『じゃああとはヒナさん任せましたよ。』
『了解です。』

厭希たちは現場を後にした。
『厭希~あの綺麗な人だれだよぉ!また一人美人を隠してたなぁ。』
『あ!あれぇ!』
『あれは私の姉よ!』
『桜さんのお姉さまですかぁ。さすが兄弟そろってびじんだぁ。桜さんは可愛いですよ!』
あまぁ~~~~~~~い
『バカか!』
厭希のけりがクリーンヒットした。
『それより厭希さん。今日の仕事はハーヴェストを取り戻すための仕事だったんでしょ?いいの?』
『あぁ!そうだった。ニッシーどうしよう。これじゃ俺たちの手柄にならないじゃぁん。』
西沢はポケットから携帯をだした。なにやらメールが来ていたらしい。それを厭希たちに見せてくれた。
【前略冒険屋の皆様へ。  今回の敵グレイアム・バーリンは、指名手配の脅迫犯であったが、私たち冒険協会が駆けつけたところすでに縄でぐるぐる巻きにされていたことを発表する。何者かが捕まえてくれたというしょうこがでている。そのものたちは現れてくれ。その方たちに善悪関係なくハーヴェストの名を与える。なおそのものたちが現れるまでハーヴェストの名は封印する。冒険屋の被害は多い。 以上】
『だってさ。どうする?』
『どうするったってあんまり目立つのはよくないなぁ。俺のモットーは目立たずこつこつだ!』
『何いってんの?今から行けばあなたたちハーヴェストの名をもらえるのよ。』
桜が厭希たちを静止した。
それを機に立ち止まるが、厭希は桜の頭をつつきながら言った。
『これほどの頭があってなぜわからないのかなぁ?』
桜は少しむかついたようだが。
『何がよ。厭希さんに頭のことを言われる筋合いはありません!どうして行かないのか説明してもらえる?』
桜の口調は少し怒り気味だ。
『はい×2。今からハーヴェストの名をとりに行くとする。それをしようとしているのは俺らだけだと思うか?そうです、ちがいます!』
口を挟ませないぐらいの自問自答ぶりだ。
『みんなハーヴェストの名がほしいのです。それで冒険屋協会は、どうする?そうどうせ、テストとかなんやらで騒がしくなる。そんなのに出て少し強いくらいでハーヴェストの名をもらえるというのがそもそもおかしい。よって行っても行かなくてもハーヴェストの名を取り戻せる確立はかなり少ない。』
桜は納得したようだった。
『なるほどそして、ハーヴェストの名前を取り戻すのには他にきっちり仕事をこなした方が早いってわけね。』
『そ!そういうこと、少しは頭の回転がよくなったんじゃないの?』
桜はそれ以上は怒らなかった。
『で、西沢君が次の仕事を探しているってわけね。』
『へぇ、気づいてたんだぁ。さすがだねぇ。やっぱだてに城の…おっと』
調子に乗りすぎて城というワードを出しそうになった。
『ふん、なめないでください。』
二人がそうこうしているうちに西沢が新しい仕事を見つけた。
『あるにはあるんだけど、結構先だなぁ。まぁ他の仕事でも地道になってますか!』
『あぁ、またハーヴェストの名をもらうのがおくれちゃったなぁ。』
『まぁいいんじゃない?もらうのが少し遅くなっただけ出し。』
『そうだな!じゃあ帰るか。翔太がそろそろ泣き出すかもしれないし。』
『私は先に帰るわね。ちょっと報告などしないといけないし。』
桜は厭希と西沢を後にした。
『よし、ニッシー行こうぜ。』
『ちょっと待って、桜さんどこにいったんだ?誰に報告するのかな?気になるなぁ。』
『ギク』
妙にニッシー、感がいいな。
『たぶん家じゃないかな?あ!そうだ、あれだよ。家庭に今日のこと報告するんじゃないのかな?そういう家庭なんだよ。たぶん』
『そうだね。帰ろっか。』
『おぉ』

『俺の兄貴たち、まだ帰ってこない。これは何かがあったのか?兄貴たちの一大事俺が行かなければ。それとも俺は捨てられてしまったのか?もう兄貴たちは、「あいつなんていらねぇや。ばっくれようぜ。」とか、言ってるのかも知れない。グス!アビギー!グス、ぼれをびずでだいでぐだざぁい(←訳。俺を見捨てないでください)』
もう顔が涙でびしょびしょだ。翔太の下には涙で池だまりができていた。
『おぉただいま、翔太。』
厭希たちが帰ってきた。
『あれ今兄貴の声がしたような気が・・・いや、ちがうな。兄貴はもう俺のこと捨てたんだ。やっぱ…』
『誰が捨てただって!?翔太。』
ニッシーが不服そうに聞いた。
『あれ、やっぱ聞こえる。それに俺の前に幻覚まで見える。どうしたんだ?』
まだ翔太は意識がしっかりしていない。
『だめだな!こりゃ当分目を覚まさないだろ。はぁめんどくせぇ。うン!?』
ドカ!ドカ!
『ニッシー何やってるんだよ!』
『え!?これ?フライパンだよ。』
ケロッと言う西沢に半分呆れ顔だ。当の翔太は意識どころか気を失った。
翔太の頭の周りを小鳥が囀りまわっている。
『翔太死んじゃうだろ!』
『まぁ大丈夫だろ。この前は金属バットだったし、翔太いっつも数分で目を覚ますでしょ!まさかこのままご臨終なんてコトはないと思うし……』
案の定翔太は数分で目を覚ました。
『あぁ、兄貴たちぃ、お帰りなさいませぇ。』
翔太はまだふらふらしているようだ。
『翔太どうだった?仕事はきちっとできたか?』
『楽勝ですよぉ。もちろん完璧に勝利してきましたぁ。』
ようやく意識を取り戻した翔太が言った。
『OK!ご苦労様。翔太これでも飲んで。』
西沢が翔太にコーラを出した。
三人一気にコーラを空けた。

シュパーン

『ミッションせいこぉ~~』
三人大声で言った。
しゅわしゅわしゅわ
『うあ、兄貴~コーラ振りましたねぇ。』
『まぁいいじゃん、のめるんだから、ね!』
厭希はまったく動揺していない。
『そうだ、桜の姉貴まだ帰ってきてないっすねぇ。どうしたんでしょう。』
『あぁあいつならなんか家に帰ったぜぇ。用事があるとかいって。』
『大変なんだろうなぁ。桜さん。』
『そんなこと無いと思うぜ。』
『なんで厭希分かるんだよぉ。』
厭希は、し~らないっと言ったような顔でしらばっくれていた。
『最近厭希ばっかり、いい女の子連れてるよなぁ。僕の顔も全然悪くないのになぁ。』
ボソっとニッシーがつぶやいた。
『それじゃ今から打ち上げでも行きますか!ニッシー、翔太、行こうぜ。』
『このごろ打ち上げ代ばっかりで、お金がたまらないんだよなぁ。』
ニッシーが家計係りらしい。
『西沢の兄貴~、そんなこと忘れて遊びましょうよ。ね!』
『そうだね。』
『じゃあ今日はゲーセンとか行こうぜ。』
厭希のその声に翔太ががっかりした。
『またゲーセンっすかぁ。これで5回連続ゲーセンじゃないですかぁ。』
『待てよ。このパターンは、パターン48だね。ゲーセン→プリクラ→ジョナサン食事→さよなら。だね』
西沢の出した遊びパターン表には全部で100種類超えるという打ち上げ企画がてんこ盛りだそうだ。
『じゃあ次の仕事もがんばるぞぉ』
『お~~~~~~~~~』

                      THE=END TO BE COTINY





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