中国的薀蓄網頁

[薀蓄―行事・記念日っ。] カテゴリの記事

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• 薀蓄278-『除夕』っ。

  もうすぐ『除夕』（大晦日）です。今年も一年、色々なことがありました。あっという間でしたが、色々なものに影響された年でもありました。月並みですが、生きるということは変わること。正確に言えば、変わっていくことと、変わらないで欲しいことを繋ぎ止めるその想いと行動そのものなのだな、と思ったりします。望むように変われますように。望むように保持できますように。その「混ざりぐあい」が皆と、そしてあなたに益を齎すものでありますように。どちら様もよいお年を。（これが年賀状を出していない言い訳のつもり？）（う～ん、では良いお年を。）追記：＞『除夕』（chu2xi1 ちゅうしー）大晦日のこと。ちなみに旧正月の大晦日は『大年三十』という。（da4nian2 san1shi2 だあにぇん　さんしぃ）

  2006.12.29

• 薀蓄274-『聖誕節』っ。

  本日、西暦12月25日は『聖誕節』。クリスマスである。近くのカフェから街を見下ろすとそこには年々賑やかになる街並み、そして楽しげに行き交う人々。いつもは耳障りな喧騒も今日は人の暖かさを感じるような気がする。カフェのウエイターがレシートを置きに来た。私:「メリークリスマス。良い夜を。」彼に軽く祈りを捧げつつ、レシートを伺う。そこに書いてあったのは、途方もない金額。私　　　　：「高っ。」ウエイター：「ええ、クリスマスですから。メリークリスマス。よい夜を。」彼は私からお金を回収すると涼しい顔で次のテーブルへと向かった。･･･恐るべし、クリスマス。追記：＞『聖誕節』（sheng4 dan4 jie2 しぇんだんじえ）キリストの誕生日という側面から訳された語ですね。ちなみに「イブ」は『前夜』（qian2ye4 ちぇんいえ）

  2006.12.25

• 薀蓄219－「中秋節+中国BLOG」

  中国にも中秋の名月があったりします。「中秋節」（ちょんちゅーじえ）といい、旧暦８月１５日、今年は国慶節中の10月6日であったりします。細かい薀蓄は過去ログをみていただくとして、 今回は中国BLOGネットのネタです。http://www.bokee.net/includes/zhongqiu.jsp?「月餅」からこんな紙切れが！月餅を食べたところ、中からこんな紙がでてきた！中秋節おめでとう！と、まあ、こんな内容だったりします。中国はこの手のネタが人気でイベントの度にグリーティングメールを兼ねたネタで溢れ返ります。「人をつなぐネタ」って感じでけっこう好きです。使用法：上記URL内の下の空欄に送りたい人の名前を入れて、ボタンでてきたURLを友人に送付すると吉かと。

  2006.09.29

• 薀蓄203-『教師節』っ。

  「先生」ってブランド？先日、西暦の９月１０日は『教師節』（じゃおしーじえ）孔子の誕生日にちなんで制定されたこの日は、先生のための日。先生のみ休日になったり、優秀な先生が表彰されたりとささやかながらもイベントが催される。もちろん、私は休みではなかったのですが、可愛い女生徒：「先生、おめでと～。」綺麗な女生徒：「おめでとうございます。先生。」元気な女生徒：「センセ、おめでとっ。」ああ、先生っていいかも（笑）＜補足＞『教師節』（じゃおしーじえ）台湾では９月２８日だそうな。同僚の話によれば、「孔子の誕生日は９月２８日なんだってばっ。」ということであるが･･･。（真相はわかりません・泣）

  2005.09.11

• 薀蓄199-『父親節』っ。

  洒落･･･かな？先日、西暦の８月８日は、『父親節』（ふうちんじえ）。いわゆる「父の日」である。同僚：「でも台湾だけなんですけどね。」私　：「？」同僚：「大陸では他の国と同じく、　　　　「６月の第三日曜日」なんですよ。」私　：「なるほど。」同僚：「で、何故、８月８日かというと･･･。」私　：「と、いうと？」同僚：「中国語で『８・８』は「ばーばー」と読むでしょ？　　　　それを『巴巴』（ばあば＝パパ）と掛けているんですって。」･･･マジで？＜補足＞＞『巴巴』（ばあば＝パパ）簡体字では「父かんむり」に「巴」です。

  2005.08.14

• 薀蓄198-『気巧節』っ。

  人気者はつらいよっ。（８月７日、控え室での一コマ）私　：「今日、生徒からガム貰っちゃいました。」同僚：「お、いいですねえ」（ニヤニヤ）私　：「ん？」同僚：「先生、今日、何の日か知ってます？」私　：「？」同僚：「今日は旧暦の７月７日、　　　『気巧節』（ちーちゃおじえ）ですよ。」（ニヤニヤ）私　：「ええ、確か中国のバレンタインデーなんですよね。」同僚：「それでね、聞いたところによると、　　　　若い学生の間で、ガムを送ることがあるんですって。　　　　それって、「キスOK」ってサインなんですよ。」（ニヤニヤ）私　：「でも、男性の生徒からなんですが･･･。」･･･って、偶然だってばっ。＜追記＞＞『情人節』（バレンタイン）＞「七夕」上記を参照されると更に吉かと。

  2005.08.14

• 薀蓄197-暑中見舞いっ。

  ブログにて失礼致します。お世話になっている皆様暑中見舞い申し上げます。今年は例年以上に厳しい暑さが続いていますが、皆様、体調は崩されていませんか？こちら上海は海が近いためか、蒸し暑く、日本のような暑さが続いています。しかし、夏期講習に来る生徒を含め、上海は活気に満ちていて、暑いながらも「モテモテ教師生活」（？）を送らせていただいております。まだまだ暑い日が続くと思われますが、健康には十分にご自愛くださいませ。今後ともよろしくお願いいたします。＜追記＞同僚：「ところで、今日（８月７日）って、　　　『立秋』（りぃちゅー）じゃなかったっけ？」私　：「ん、そうだっけ？」同僚：「「暑中見舞い」って、　　　　『立秋』の前日までに出すんだけど、知ってた？」私　：「そ、そうだよね･･･。　　　　それ以後、立秋から8月いっぱいまでは　　　　「残暑見舞い」だしね…。」（皆も気をつけましょうね･･･汗）

  2005.08.07

• 薀蓄177-『登B麗君』/『母親節』っ。

  一口には語れません。本日、西暦５月８日は『登B麗君』（どんりいじゅん）＝テレサテンの命日。２００５年の今年は１０周忌に当たるとのことで、各地で彼女を偲ぶツアーが開催されているという。私などはどうしても演歌歌手のイメージがあるが、アジアでは歌姫、アジアンポップスの先駆者として今も人気が衰えることはない。中国では知らないものはいないくらいである。そんな今年の５月８日は『母親節』（むぅうちんじぇ）＝母の日でもある。なんとなく象徴的な気もする。＜追記＞＞『登B麗君』（どんりいじゅん）『登B』は当て字、実際は「登」におおざと。＞『母親節』（むぅうちんじぇ）母の日のこと。中国でも同じようにカーネーションを送ったりする。もちろん海外から持ち込まれたもので、ここ最近普及してきたとのこと。（関連ネタへ） （TOPへ）（記事一覧へ）

  2005.05.08

• 薀蓄172-『労働節』＠北京っ。

  侮りがたし、うん。現在『労働節』の休暇中。ここ、北京にも国内外から多くの観光客が押し寄せている。賑やかで活気の溢れる町並み。行き交う人々も、始めての首都に心を躍らせているのが分かる。･･･それは、いいのだけど。ホテルや観光業者は特別料金だし、美味しい食堂は連日満員、でもって、バスやタクシーはパンクしそうな勢い。中でも面白い（失礼！）なのは、地方からの観光客。いわゆる「おのぼりさん」である。子供：「あ、『麦当労』（まいだんらぉお）だよ。」母親：「そうだね、ほら、お父さん、写真、写真。」父親：「じゃあ、いくぞ～。」（･･･って、入り口で記念写真をとるなっ。）子供：「ね～、バス、こないね～。」父親：「来ないな･･･、じゃあ、母さん、あれ。」母親：「じゃあ、ちょっと早いけど･･･。」（そのゴザは何処から？･･･って遠足かよっ。）まあ、こんな感じだったりする。同僚の、「俺は郊外でゆっくりするけどね。」というのが良く分かる昨今。＜補足＞＞『麦当労』（まいだんらぉお）＝「マクドナルド」のこと。名前はどうやら当て字らしい。関連ネタは『薀蓄31』参照。（関連ネタへ） （TOPへ）（記事一覧へ）

  2005.05.03

• 薀蓄170-『労働節』っ。

  お休みっ。本日、西暦の５月１日は、『労働節』（らぁおどんじぇ）。いわゆるメーデーで、この日から約一週間はお休みとなる。その日にちなんで『五一』（うぅいー）、もしくは『黄金周』（ふぁあんじんじょう）とも呼ばれる。『春節』や『国慶節』とこの『労働節』が中国の3大長期休暇。日本のような他の法定休暇が無い中国では、この時期、どこにいっても賑やかである。特に『労働節』は日本側もお休みのところが多いため、日系企業・日本サイドとお付き合いのある企業もゆっくりできるいい時期である。･･･なのに何故私はPCの前にいるのだろうか（笑）（関連ネタへ） （TOPへ)（記事一覧へ）

  2005.05.01

• 薀蓄157-『匹夫之勇』っ。

  何もなかったからいいものの･･。昨日、北京ではデモの予告により、日本大使館等、主要エリアに警備が敷かれた。大使館前に立つ緑の軍服。周囲には補充人員用のワゴンがずらりと並ぶ。･･･といっても周辺に大きな騒ぎはなかった。いい天気で、警備のお兄ちゃんも心なしかのんびり。何処の誰とは言わないが、日本の野次馬さんが職質→パスポート不携帯で、罰金になったそうだ。大使館前でカメラを振りかざしていたのだから、当たり前といえば当たり前である。むしろ、それだけで済んでよかった、というべきだろう。このような行動を「勇気がある」などという方もいるが、それは、『匹夫之勇』（ぴぃいふーじーよぉおん）＝「匹夫の勇」（ひっぷのゆう）にすぎない。いや、正確にいえば、単なる好奇心なので、勇気ですらないだろう。ホント、心配しました。（関連ネタへ） （TOPへ）（記事一覧へ）

  2005.04.18

• 薀蓄154-『清明節』っ。

  思い出す、その繋がりも今ではネット？先日4月5日は『清明節』（ちんみぃんじぇ）春分から数えて15日後のこの日は日本における「お彼岸」、つまり「墓参りの日」である。休日でないにも関わらず、この前後は墓参りラッシュで渋滞。香港-深セン間のイミグレも混雑しているという。（香港居住者で大陸生まれの方や、　地価の問題等で大陸にお墓を持つ方が移動するそうだ）最近では単身赴任や出張者のために、このようなネット墓地も登場。オプションサービスで豪華お供え物もできるという。ちなみに北京ではこの前後が衣替えの時期。薄手のスーツに着替えて、桜の舞う公園の横を自転車で走る。風に散りゆく桜の花をみて、ふと、さくや姫の恋の話を思い出した。＜追記＞>桜の花同僚：「でも、あれって桃の花だよ。」私　：「ええ？」こちら（北京）では桜は少なく、春といえば、桃や梅の花のイメージだったり。＞ネタ提供 広州おもちゃん様、さんくすです！ （関連ネタへ） （TOPへ）（記事一覧へ）

  2005.04.15

• 薀蓄150-『遊行示威』っ。

  闇を見るものは･･･？先日の4月9日、北京で反日デモがあった。1万人規模、との発表ながら、集合場所には千人程度。もとより、一万人も集まるスペースが無いのが計画の稚拙さを思わせる。（もちろん応援しているわけではない）詳しい内容等は他のサイトを見ていただくとして、特筆すべきは、・インターネットで計画・集合したものであったということ。・千人程度のデモが最終的には一万人以上（？）になった、ということ。・終了後の参加者の顔が楽しそうだったということ。そんなところだろうか。私には「祭」や「ライブ」の野次馬参加者と対して変わらないように思えた。ちなみに中文で「デモ行進」は『遊行示威』（よぅしぃんしいうぇい）という。ちなみに『遊行』には「行進」の他に、「パレード」とか「漫遊」という意味もある。武装警察のあの対応と含めて考えると、デモが命がけだった時代は過ぎた、ということなんだろう。だからこそ「日本」が標的になったのは残念。日本人だけじゃない、中国人でも日本車を持っていたり、日本料理店を経営している人はいるのに。それも「標的」だったんだろうか？私の周囲は平穏だった。被害に遭われた方、参加してしまった方、次はよい出会いを。（関連ネタへ） （TOPへ）（記事一覧へ）

  2005.04.11

• 薀蓄116-『（三八）婦女節』っ。

  男性版も欲しい･･･よね（笑）本日、西暦3月8日は「世界婦人デー」中国ではその日から『三八』（さんばー）もしくは『（三八）婦女節』（ふうにぅうじえ）という。中国では働く女性のための日とされ、職場によっては半日休みだったり、パーティがあったりする。（費用は会社持ちだったり）また、公共料金が安くなったり、女性の地位向上を考えるシンポジウムなど、それほど盛大ではないが、各種のイベントもある。同僚（女性）「それだけじゃないですよ。　　　　　　　男性や会社がプレゼントを贈るところもあるんです。　　　　　　　と、いうことで･･･　」と言って、彼女はすっと右手を差し出す。･･･その手は何だっ（泣）（他の行事へ） （TOPへ）（記事一覧へ）

  2005.03.08

• 薀蓄111-『女儿節』（ひな祭り）っ。

  白酒？本日、西暦3月3日は「桃の節句」いわゆる「ひな祭り」である。中国の古い風習、「上巳（じょうし）の節句」に由来するというが、残念ながら、本国であるこちらでは、現在そのような風習は失われているようである。同僚「で、『女儿節』（にぃあるじえ）って、　　　どんな風習なの？」私　「小さな女の子のための祭りです。 　 　綺麗な人形を飾ったり、お菓子を食べたり 　　白酒（しろさけ）を飲んだりして、　　　お祝いをします。」同僚「ば、白酒（ばいじゅう）？」　この酒鬼（じゅうぐぅい＝酒のみ）がっ。＜追記＞＞白酒（ばいじゅう）中国産の蒸留酒。度数が高く、透明。高粱（こうりゃん）米、小麦、豆、とうもろこしなどの穀類から作られる。独特の香りのある焼酎、といった感じだろうか。もちろん、もち米から作られる白酒（しろざけ）とは違います（笑）（他の行事へ）（TOPへ） （記事一覧へ）

  2005.03.03

• 薀蓄107-『走馬灯』っ。

  それは今もゆっくりと回り･･･『元宵節』の夕暮れ、通りに出ると、中に書いてある影絵が動くものがあった。同僚：「あ、『走馬灯』（ぞぉうまぁあどぉん）ですよね。」走馬灯（そうまとう＝回り灯篭）というと、（日本）仏壇の横にある灯篭、のイメージがあったので、ちょっとびっくりしてしまった。中央の明かりから発せられる熱で、空気を対流させ、影絵の板が動くようになっているのだとか。なかなか綺麗なものです。（他の行事へ） （『春節』関連へ）（記事一覧へ）

  2005.02.27

• 薀蓄106-『灯謎』っ。

  謎はすべて解けたっ！『元宵節』に欠かせないのが、『花灯』（ふぁどぉん）＝飾り提灯（もしくは灯篭）である。『観灯』（ぐあんどぉん）といって、飾り提灯を見て歩くのが楽しみの一つなのであるが、この提灯に文字が書かれているものがある。これは『灯謎』（どぉんみぃ）といって、「なぞなぞ」が書いてある提灯。この答えを考えるのも『元宵節』の楽しみの一つだそうだ。ちなみに私はまったく分かりませんでした（笑）＜補足＞＞『灯節』（どぉんじえ）『元宵節』が別名『灯節』と呼ばれるのは、昔の人が堤燈を持ってそれぞれ家路に着いたことから、という説もあるそうです。（他の行事へ） （『春節』関連へ）（記事一覧へ）

  2005.02.26

• 薀蓄105-『元宵節』デートっ。

  これで休日だったらいいのにね。同僚曰く、「『元宵節』は中国の『情人節』」なんだそうだ。前のネタで「一家団欒」の行事と書いておいてなんだが、確かにそのような側面もある。昔、男女が自由に交際できなかったとき、『元宵節』の時に飾られる、『花灯』を鑑賞するという口実で外出し、相手を探したり、デートをしたり･･･ということから来ている。つまり、現在の中国では2回「バレンタインデー」があるわけで、プレゼントをねだられる機会も２倍だったりする（笑）（他の行事へ） （『春節』関連へ） （記事一覧へ）

  2005.02.25

• 薀蓄104-『元宵』（湯円）っ。

  ごちそうさまっ。『元宵節』に欠かせないのが、もち米で作った団子である『元宵』（ゆぁんしゃお）である。甘いゆで汁に浮かべて食べるので、『湯円』（たんゆぁん）とも呼ばれるこれはその発音から『団円』（とぅあんゆぁん＝団欒）の意味を持ち、『全家団円』（ちゅあんじゃあ・とぅあんゆぁん）＝「一家団欒」を象徴する食べ物とされている。また、『元宵節』は春節の最後の日でもある。最近ではそんなに長い休みは無くなりつつあり、その側面が薄れつつあるが、この日は各地から集まった家族/親戚が帰っていく日。その意味でも『全家団円』の行事、ということなのだろう。＜補足＞＞『湯円』厳密にいえば、『元宵』と『湯円』は違うらしい。『元宵』は必ず中に餡が入っているもの。『湯円』はやや小さく、餡の有無は問わない。･･･ということらしいが、ま、一緒と思ってもよい（笑）（他の行事へ） （『春節』関連へ） （記事一覧へ）

  2005.02.24

• 薀蓄103-『元宵節』っ。

  いただきますっ。本日、2月23日は『元宵節』（ゆぁんしゃおじえ）『春節』から数えて15日後の日、つまり、旧暦の1月15日がそれにあたる。（故に毎年変わる。日本だと「小正月」ですね。）この日は、春節後、最初の満月の夜であり、月を見ながら、『元宵』（もち米で作った団子）を食べたり、『灯籠』（どぉんろん＝提灯）を飾ったりして祝う。また、その飾りから『灯節』（どぉんじえ）とも呼ばれている。その歴史は古く、漢の時代から行われているそうだ。もっと薀蓄を語りたいところではあるが、『元宵』が待っているので、残りは次回。（他の行事へ） （『春節』関連へ） （記事一覧へ）

  2005.02.23

• 薀蓄94-『情人節』っ。

  花とチョコレート。本日２月１４日はバレンタインデー。中国では『情人節（ちんれんじえ）』、つまり、『情人』（恋人）の日と呼ばれている。定着したのはここ最近の話だが、日本とは逆で、中国では男性から女性にプレゼントを贈る。中でもバラを送るのが一般的。この日は、街頭など至る所に花売りが現れ、バラの花束を売っている光景が見られる。（もちろん平日より高い！）他にも化粧品やチョコレートなど、贈り物の種類は多数あるが、「男性が女性にプレゼントを送る日」というのは変わらない。と、いうことで、同僚からチョコをねだられている昨今である（笑）（他の行事へ） （『情人節』関連へ） （記事一覧へ）

  2005.02.14

• 薀蓄88-北京オリンピックっ。

  縁起を担いでどこまでも♪ちょっと早いけど、北京オリンピックについての薀蓄。オリンピックは中国語で奥林匹克（おりんぴぃかあ）開催は『２００８年８月８日午後８時』の予定。（８月２４日まで）もとは７月２５日―８月10日までの予定が変更になったのは、その時期が北京で最も暑いから、とされているが、開催日を『８』並びにしたかった、という理由も無関係ではないといわれている。それというのも、中国語の『８』（ばぁー）は発生／発展の『発』（ふぁー）と似ているため、非常に縁起のいい数字とされているからだ。一つでも縁起のよい『８』が多数並んでいる。これは中国人にとっては非常に嬉しいことなのだろう。ちなみに、こちらの人は『発』と聞くと『恭喜発財』（ごんしぃふぁーつぁい＝儲かりますように！）を連想する人が多数らしい。流石は中国、というところだろうか（笑）(関連ネタはこちら)

  2005.02.08

• 薀蓄87-豆の食べ方っ

  ･･･と、幾つだっけ？（始めのほうから読むとよいかと。）ちなみに食べる豆の数は「自分の年齢＋１個」。これは、今までの年への感謝と、新たに始まった年への祈願の意味だという。また豆を食べるのはたんぱく質が豊富で、当時としてはいい食べ物だったことに起因している。また、前回でも記載しているが、「煎った豆」を撒くことが大切。これは先の「五行思想」の他に、「煎っておかないと豆から（悪い）芽がでる」という理由もあるそう。（つづく？関連ネタはこちら）

  2005.02.07

• 薀蓄86-豆まきの由来っ。

  祓いたまえっ。と、いうことで、節分に豆まきをする理由だが、これには諸説あり、１、中国の世界観「五行思想」では、春は「木気」に相当する。　　その「木気」が弱点とする「金気」から守るため、　　「金気」である「豆」を煎って投げる。　　（「金気」は「火気」に弱いので「煎る」）２、旧暦によれば、立春から新しい一年が始まるわけであるが、　　節分から立春の変わり目には「どちらでもない時間」が発生。　　そこは「悪鬼」に狙われやすいため、祓う風習から派生。３、この時期は何かと体調を崩しやすい季節。　　病の意味のある「金気」を遠ざけるため、　　金気の象徴である「豆」を弱点の「火」で煎って、　　健康を祈願したことから。４、昔、鞍馬の奥に住んでいた悪鬼を退治した際、　　目を潰し（魔目）退治する（魔滅）との意味で、　　三石三斗の大豆を使ったことから。５、生活が厳しくなるこの季節。 　 宮廷などで行われていた、 　「身分の卑しい者（乞食）などを石もって追い出す儀式」 　 から派生した。６、「散米」「うちまき」と呼ばれる、 　 米や小豆、五穀などを撒いて精霊にお供えしたり、 　 邪気を収める儀式が変化した。これらのいづれか、もしくは混ざり合ったものが現在の節分、ということだろう。（つづく？関連ネタはこちら）

  2005.02.06

• 薀蓄85-節分っ。

  なんでだろ？（前回のネタはちょっと休憩。）「一昨日の２月３日は節分だよ。」と、日本の友人から聞いた。中国には日本のような節分の風習が無い。そもそも「節分」とは、『季「節」の「分」け目』ということで、「立春、立夏、立秋、立冬の前の日」という意味なのだ。（と、いうことは昨日は「立春」だったわけですね。）その時期からみるに、どうやら日本の「節分」は「立春の前の日」のみが残ったということになるようだ。その流れは分からないが、「立春」を含めた旧暦（太陰太陽暦）が農耕作業の流れとリンクするためだと考えると、農耕を主とする日本でもこの日は大切だった、ということだろう。ちなみに豆まきの習慣は、中国における「追儺（ついな）」の習慣からきたとされている。「追儺」とは、不幸を齎（もたら）す「悪鬼」を追い払う習慣。中国語では「儺（ぬぅお）」という。で、なんで「豆まき」なのかというと･･････なんでだろ？（つづく？（関連ネタはこちら）

  2005.02.05

• 薀蓄57-万聖節っ。

  Trick or Treat！11月1日は「万聖節」（わんしぇんじえ）いわゆるハロウィンである。中国では一応知られているものの、祭日では無く、一部でバーゲンや仮装コンテストが行われるくらい。イメージは日本のそれに近いと思ってくれればよいだろうか。（もちろんそれは都市部での話、　殆どの地域では「何それ？」ってトコらしい）ちなみに正確にいえば、万聖節（11月1日）の前夜がハロウィン。古代ケルトの時代、ハロウィンは1年の終わりの日で、この日の夜には死者の魂が家に帰るとされていた。ただ、一緒に悪霊が来る可能性も大。彼らから身を守り、さらには驚かして退散させようと考えられたのが同属である怪物への変身＝「仮装」という風習らしい。お化けに仮装した子供たちが街を練り歩き、「TRICK OR TREAT!」（お菓子くれなきゃ、いたずらするぞっ！）と言ってお菓子をねだるのは、死霊の魂を昇天させるためにお供えをするため、家々を回ったことの名残だとか。ちなみに10月31日をハロウィン (Halloween) と言うのは、万聖節の旧称"All Hallows"のeve（前夜祭）であることから。 （『ween』は昔の英語で前夜（eve）の意味。）私：「ということで、正確には　　　万聖節＝ハロウィンではないのです。」同僚：「ふんふん。」私：「で、ハロウィンは中国語でなんていうの？」同僚：「･･･うーん。」

  2004.11.01

• 薀蓄56-9月18日。（＠柳条湖事件）

  それも一理ある･･･と思う。9月18日は「9・18事変」とも呼ばれる『柳条湖事件』のあった日（1931年）満州事変の発端となった事件である。日本の関東軍が自作自演で鉄道を爆破。それを口実に中国東北地方の占領行動に移ったとされる。この日を忘れないように、各地では集会／シンポジウム等が開催される。（アメリカを含む各国の日本大使館前にも集会があったそうだ。）いつも仲良くやっているから忘れがちではあるが、いざ、聞かれたときにどう答えるべきか、これは難しい問題であると思う。上司：「この忙しいのに何言ってんの。　　　　いいかい、自分のケツも拭けないような人が　　　　国際問題を語ってもしょうがないんだよ。　　　　周囲も幸せにできないヤツが、　　　　皆の幸せを考えられる訳ないでしょ？　　　　はい、仕事ぉ、仕事。」　　　　頑張ります（泣）参考サイト：柳条湖事件「ウィキペティア」より

  2004.10.21

• 薀蓄52-国慶節っ。（＠坪地）

  愛国心、薄いかなあ？１０月１日は中国の建国記念日である国慶節(ぐおちんじえ)。１９４９年のこの日に毛沢東主席が天安門で建国宣言をしたことに由来。その日付にちなんで「十一」（しぃいー）とも呼ばれる。大抵の企業はその記念としてこの日を挟んで１週間は休みをとることが多い。連休が少ない中国労働者にとっては貴重な長期休暇である。同僚：「で、日本の国慶節っていつなの？」 えーっと･･･。―おまけ―日本の建国記念日は２月１１日。でも、あまり気にしない･･･よね？

  2004.10.10

• 薀蓄51-５つの『仁』っ。（＠深セン）

  いわゆる「仁」の意味もあるんだけどね。月餅などの中国お菓子に書かれている「五仁」（うーれん）の表示。『五仁火腿』（うーれんふぉとぅい）などとパッケージに書かれると、なにやら漫画の必殺技のようであるが、これは『種と中華ハム（＝火腿）入り』の意味である。ちなみに「仁」は種の中身のことで、『五仁』はアンズ、瓜、カンラン、クルミ、ゴマ、の5種の種の中身を表す言葉である。もちろん日本で言う「仁」の意味もあるのだが、これも元は（人の）中身＝本質を表すという意味だったそう。―おまけ―＜『五仁』の覚え方＞それぞれの頭文字をとって「ア・ウ・カ・ク・ゴ｣＝「会う覚悟」と覚えると便利。･･･って使う機会、ある？＞補足『中秋節』については「薀蓄49」を参照ください。（他の関連ネタはこちら）

  2004.10.07

• 薀蓄50-月餅の食べ方っ。（＠深セン）

  まずは試してみるということで。中国で月餅を始めて食べる場合、その場に複数人いるのなら、その方と分けて食べるのをお勧めする。1人１つではなく、まずは１人１片くらいが丁度いい。「その丸さを平和の象徴と捉え、　家庭では一つの月餅を切り分け、　家族円満を願う風習があるそうですよ。」　などと薀蓄傾けて切り分けるとなおよし。（大抵、簡易ナイフ／フォークが入っている）それで『ご馳走様』なる場合も多いと思う（笑）（関連ネタはこちら）

  2004.10.06

• 薀蓄49-中秋節っ。（＠ほぼ満月）

  月餅の餡って小豆だけじゃなく、冬瓜・蓮の実からも作っているだって。農暦（太陰暦）の８月１５日。（今年は新暦の9月28日）秋の真ん中の日にあたるこの日は中秋節（ちょんちゅうじえ）といって、中国では、まあるい月を愛で、月餅（ゆえびん）を食べる風習がある。ちなみにこの月餅、ただ甘いと思ったら大間違い。お馴染みの白／黒餡のものでも、月に見立てて、中にアヒルの卵の黄身（塩漬・乾燥版）が入っており、少し塩辛い。他にも火腿（ふぉとぅい＝中華ハム）入りや椒塩（じぁおいぇん＝山椒入り塩）を練りこんだ辛いもの、最近は北京ダック味など、種類も豊富である。（味は･･･うーん。）月餅業者はこの時期を逃すまいと連日TVでCMを流し、パンフレットを配る。もちろん、バレンタインのチョコと一緒で、時期が過ぎると安い。食べたければその時を利用するも可かと。―おまけ―地方によっては一緒に「柚子」（ザボン）を食べるところもある。これは「柚子」（よぅず）の発音が「佑子」（＝子供に幸運がある）と一緒で　めでたいからだそうだ。―おまけ２―中国のハーゲンダッツでは期間限定（？）で月餅アイスを出しているそうな。近くに無いので確認できないが･･･。情報求む！（関連ネタはこちら）

  2004.10.02

• 薀蓄42-8月22日っ！（100周年）

  その柔和な瞳も昔はぎらぎらとしていたんだ、と見えた。明日8月22日はトウ小平の誕生日。今年は生誕100周年のため、各メディアでは特番が組まれ、書店ではその手の記念本が並んでいる。今の中国は彼の政策なしには語れない。「わかり易さ」と「緻密さ」、「柔和」と「豪胆」、一見矛盾する力を得るまで、彼は何を見てきたのだろうか？参考サイト：トウ小平について「ウィキペティア」より

  2004.08.21

• 薀蓄35--亜洲杯っ。

  人に喜びを与えるためにそれはあるはず。2004年8月7日　北京工人体育場。亜洲杯（アジアカップ）の決勝戦が行われた。スタジアムを埋め尽くす紅い旗の波。コカコーラを飲みながら笑顔の少年達。それを見て、「祭」なんだな、と思った。団扇が客席に投げ込まれるのも、一部の飲食店が試合終了と同時に「日本人お断り」になったのも、日本人サポーターが機動隊付きの送迎バスで帰っていったのも、「祭」での作法がちょっと行き過ぎたせいだと思う。たぶん、皆慣れていないのだ。以下、気になったコメントを書いておく。「（日本での「ブーイング」報道を引用して）　こうやって日本はスポーツと政治を結び付けようとしています。」（某ＴＶキャスター）（注　中国国内のクラブチーム同士でも、　試合前の「ブーイング」というのはよくある光景らしい）「２－１で（日本が勝つのが分かったので）見るのを止めました。　だってゲームが喧嘩の種になるなんて、馬鹿らしいじゃないですか、ねえ？」（某有名大学　学生）「赤」と「青」のユニフォームが互いに肩を組んで騒げば、もっと楽しいはずである。(関連ネタはこちら)

  2004.08.08

• 薀蓄11--7月7日。（盧溝橋事件）

  人は過去を学び、未来に生きるべき。されど･･･先日の七夕の話をしていたら、『盧溝橋事件』についての話題がでた。そうなのだ、と思った。日本では七夕として知られる7月7日は、中国では「盧溝橋事件」（七七事変とも呼ばれる）として知られている。（1937年）日中戦争の発端となったこの日を忘れないよう、北京では式典や戦争記念館が無料開放されるこの日。TVでは学生が来館する様子が報道されていた。「人は過去を学ぶべきですが、今からをより良く生きることも大切です。　･･･でもね、そう簡単ではないんですよ。」同僚は静かに言った。参考サイト：盧溝橋事件について盧溝橋事件『ウィキペディア』より

  2004.07.09

• 薀蓄10--７月１日っ！

  7月1日といえば、明石屋さんま氏の誕生日！･･･ではなく、（←それもホントですが）香港が中国に返還された日である。（１９９７年）返還時のイメージが『華やかなパレード』であるような私には、通貨も制度も異なるこの状態がやや不思議に思えたりする。「ねいはいさん、『一国二制』って知ってます？中国は大きな国ですから、中には沢山のことが詰まっているんですよ。」いつもは細かく教えてくれる同僚が今日は言葉少なだった。色々と難しいということなのだ。（でも今日は7月1日じゃないじゃん、という突っ込みはこの際不要かと。）参考サイト：（7月1日時の香港の様子）香港騒騒地日記 康仔の日記（参考先サイトの方へ：トラックバックのみの連絡で失礼いたします。）

  2004.07.08

• 薀蓄9--七夕っ！（IN中国）

  ７月７日。日本では七夕のこの日、中国ではどんな行事が行われるのだろう？わくわくしながら、同僚に聞いてみた。「なにそれ？」うう･･･（泣）しかし、七夕伝説は本来こちら（中国）から伝わったはず。なおも聞いてみると、「ああ、『気巧節』（ちーちゃおじえ）ね。　こちらは旧暦の７月７日だから今日じゃないよ。」「どんな日なの？」「昔は白い粉や化粧品を供えたりしたらしいんだけど、今は恋人が銀河（＝天の川）や月を見ながらデートする日だよ。さしずめ、中国版「情人節」（バレンタイン）ってとこかな。」「なるほど･･･。」ってことで、中国は静かだったりしたのでした。

  2004.07.07

• 薀蓄1--端午の節句っていつやねん。

  旧暦の５月５日は端午の節句。日本の新暦で子供の日として祝われるこの日、中国は粽（ちまき）を食べ、ドラゴンレース（龍を象った船でのレース）に興じ、蓬（よもぎ）の葉や菖蒲を飾る。ちなみに、もともと端午とは月の初めの午（うし）の日、という意味だったらしい。それが５月５日になったのは午(ご)と五(ご)の音が同じだから、という説が有力なようである。（ここまで書いていたら、こちらの同僚が、「そういえば、中国語でも『午』（うー）と『五』（うー）は　一緒だよね。」と突っ込み。確かに。）（関連ネタへ） （TOPへ）（記事一覧へ）

  2004.06.23

• 薀蓄0-端午の節句

  今日は端午節。旧暦の端午の節句である。今回はこの節句に関しての薀蓄を語ることにしたい。･･･と、思ったけど、時間が無いので続きは次回。粽（ちまき）でも食べて待っていて下さい。では、また。（関連ネタへ） （TOPへ）（記事一覧へ）

  2004.06.22

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