2005/03/28(月)07:44
幽白を考えるに・・・その4 蔵馬について
蔵馬
飛影と対象的なキャラである。飛影が、過去の自分を求めそれ以上になる価値観なら、
蔵馬は過去の自分を捨てた価値観である。
そもそも、妖孤自体A級妖怪なのであるから、所詮戸愚呂なんぞ余裕で倒せるのである。
ただし、時間に制限があるので、鴉戦みたいに余裕をもって戦われるのは困るが(笑)
私は、蔵馬自体そんなに好きじゃない。いちいち解説してくれる分、セリフにドジが多かったり、妙にカッコよすぎるのである。
飛影などは、かっこいいだけで終わるのだが、蔵馬はよすぎるがついてしまうのである。
その理由は、妖孤を捨てるきっかけとなった、母への思いである。
母の自分への愛情から、妖孤の人格を最終的に捨てたなんてカッコよすぎるではないか。
蔵馬が一番いいシーンは海道戦であろう。他は無視(笑)
蔵馬という知力を重視したキャラの見せ場だと思う。
蔵馬の好きなセリフとしては
「キミに有利すぎて少しこわいか?」
「もちろん」「企業秘密です」
海道戦、戦後のこのセリフは、私に多大な影響をあたえ、よく企業秘密は使っていた気がする(笑)
「お前は「死」にすら値しない」
戸愚呂戦後放たれた言葉、さぞかし、蔵馬が好きな方はこの言葉、赤い声を放たれたことだろうと思う。
幽白という概念を考えた時に、主人公以上に脇役がカッコよすぎる。
レベルEにおいては圧倒的に王子がかっこよすぎたが、
H×Hでは尚、この概念は健在だ。
アンチ蔵馬としては、矛盾箇所が多く存在する蔵馬をいくらでも攻めることはできるだろうが、私は敢えてしない。
別に、後付けによる矛盾を責めてしょうがない気がする。
所詮、その矛盾があったとしても、人なんて所詮矛盾だらけの存在なのだし、
ない方がむしろ自然じゃなく怖いのである。
蔵馬論から外れるが、よく気まじめな人が突如殺人者に変貌したり、優秀な教授が女子高生を盗撮したなど、所詮人間はいくらまじめにまじめにと来ていても、どこか歯車が狂いこのように陥るのが普通だと思う。
だから、別に蔵馬が時雨に妖孤にならずして勝ったなど・・・そういった点をせめても仕方がない気がする(ちなみにこのことは、アニメにだけ出てくる)(本編では時雨に勝ったことでさえ今じゃ不思議ですから)
重要なのは、冨樫先生が蔵馬を通じて読者に何を伝えたいかである。
H×Hよりはるかに、幽白はそういう点が多く。
H×Hも私は好きなのだが、やはり、H×Hは非常にお子様向けの漫画であると思う。
最終的な蔵馬論としては、やはり最初に述べた飛影との対比である。
過去を求めたものと、過去を求めながらも最終的に過去を捨てたもの、その違いである。
冨樫先生がすごいと思えるのは、究極的にこの点のように、しっかり相対化ができていてなおかつ魅力あるキャラが書ける点ではないかと思う。
あとがき
はっきり言ってまとまってません。
仙水や戸愚呂のように言葉から、いってもよかったのですが、やはり蔵馬を考えた時に
彼の漫画中の役割かなと思いましたので、そちらの方を書きました。
あんまり好きでないキャラであることは、描いていて再確認できたのでそれはそれでいいのです(笑)
ひねくれの私としては、幼少期に友達があまりにも蔵馬関して妄想がはじまり、しかもそれが一人ならいいんですが大勢。
みていて、なんか辛い部分がありましたので、なんかみんなが好きなものは、好きになれない心情がここからはじまったといっても過言ではありません(笑)
よく思えば、ドラゴンボールが最初の漫画として始まって、それから、幽白といった私の漫画人生ですが(笑)
いまでも、幽白に出会えてよかったなと思います。
なんか、幽白ってとても人生論に関して豊富で、私の人生の指針になっているような気がします。先の仙水でもそうですし、やはり冨樫先生が市場上でのやれることはやったというだけあって、そのような感じです。
よく夢小説とか書いている方がありますが、ハッキリ言ってみていて辛いです(笑)
おいおいそれって、単なる妄想じゃないの??というのが多く、一応見はしますが、
途中で放棄しています。
しかし、夢小説もいいと思います、先にあげた幼少の頃のお友達は未だに妄想癖がたえず、小説家になろうとがんばっている方もいますし、物語を作るという点においてはありかな。と思います。
私としては、自分自身たいした人格者でもなんでもないただの、エリートにもなれない雑魚でバカで、自分に自信さえもてない本当の人としてクズですし(笑)
そんな方に、批判される方はよっぽどかわいそうですし(笑)
・・・きづけば、あとがきが本文より長いような・・・・
そういうのも・・・・・まぁありでしょう(笑)
ではでは、次回は・・・・あるのか???(笑)
読んでくださった方ありがとうございます^^