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カテゴリ:むかしむかしのおはなし
むかしむかし、N市に、A社とB社という大きな会社がありました。
同系列の業種の会社でしたから、A社とB社はライバル会社でした。 A社には、従業員のマイカー通勤者用の駐車場はありません。 各自、会社の近くの駐車場を個別に契約しています。 A社は、マイカー通勤者には5000円の交通費を支給していますが、駐車場代だけでも足りないうえに、当然ガソリン代も出ません。 そこは、最寄りの駅から遠く、交通の便が悪いので、皆仕方なくマイカー通勤をしていました。 B社は、マイカー通勤者用に、会社の近くにあるスーパー銭湯の広い駐車場の一角をお金を出して借りています。 当然社員はマイカー通勤を申請して、そこに停めますね。 ある日、B社の駐車場に、社員の車ではない見かけない車が一日中停まっています。 間違えているのかな?とB社は思ったのですが、毎日のように停まっています。 「ここはB社の契約駐車場です」と張り紙をしました。 しかし、相変わらず車は停まっています。 しつこい行為に、B社の社員が朝見張ることにしました。 堂々と停めて行く男性のあとを付けて行くと、A社の中に入って行きます。 なんと・・・・車を停めていたのは、A社の新人社員でした。 B社のおエライさんがA社に出向き苦情を言いました。 A社の社長は当然、新人社員を叱責します。 新人社員は、電車とバスでの通勤を申請していたので、そこそこけっこうな通勤手当をもらっています。 なのに、楽なマイカーで、お金のかからないB社の駐車場に停めて、知らん顔していました。 で・・・叱られてどうしたか・・・・・ まったく悪びれることなく、B社への迷惑駐車を続けていました。 A社の社長としても、本社にバレると、自身の評価にキズが付くので、そうそうに新人社員を遠くに遠くに移動申請して追い払ったそうです。 しかしながら・・・・遠くの遠くの支社でも、そこそこドえらい失敗かましたり、顧客に失礼ぶっこいたり、問題児としてシレっと生きているようです。 むかしむかし、私がA社を辞めた後に、入ってきた国立大学出の若者のお話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年02月17日 15時45分44秒
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