まるの猫魂~ええかっこしいの地域猫活動~

2009/09/28(月)19:58

打倒!猫疥癬

マッキー(4)

マッキーは、まだまだ私を警戒していますが、痒い所を摩ってあげるとゴロゴロ喉を鳴らしてくれました。 ちょろっと気心が知れた(?)ところで疥癬の治療を開始。 ダニの種類は微妙に違いますが、人疥癬、犬疥癬、猫疥癬の治療はほぼ同じでいいようです。 額から耳にかけて、皮膚がカチカチに固まってしまっています。 疥癬の特徴です。 これ以上、悪化すると目も吊り上がり正常に開かなくなってしまいます。 まず硫黄成分の入った入浴剤で体を軽く流し後、レボリューションを皮膚のただれていない首辺りに滴下。 疥癬はヒゼンダニというダニが原因なので、ダニを徹底的に駆除しなければなりません。 マッキーが使った後の敷物は全て即洗濯です。 なので昨日、100均で敷物を大量に購入してきました。 ゲージの中や周辺のカーペットは、ピレスロイド系の殺虫剤を散布した後、掃除機をかけて拭き掃除すればバッチリです。 私は、『ダニアースパウダー』と『ダニアーススプレー』(アース製薬)を使用しています。 これを出来るだけこまめにして、居住スペースを常に清潔にしておく事が基本です。 それから、疥癬の症状の酷い顔部分を掻きむしらないように爪切り。 特に後ろ足の爪はシッカリと切り揃えました。 エリザベスカラーを巻いてもいいと思いますが、マッキーの場合は急激な環境の変化も考慮して、ストレスを与えたくないので巻かずに治療します。 レボリューション後の薬浴はできないので、代わりに日に数回、イオウサリチル酸チアントール、リンデン、クロタミトンやジフェンヒドラミン等が配合された塗り薬を患部に薄く塗布します。 猫の場合は毛繕いする習性があるので、塗り薬を使う場合は気をつけなければいけません。 また妊娠している猫には使用不可です。 今回は、市販されているチアントールが高配合の『ネオスキンB』(現代製薬)を使う事にしました。 軽症の場合は、これで十分だと思います。 重症になると、病院でイベルメクチンやセラメクチン、ドラメクチンの注射や投薬をしてもらわなればいけません。 イベルメクチンは、猫にとっては体内残留が少ない(薬の血中濃度の半減期が短い)そうです。 ですが、フィラリアが寄生していたり、アレルギー体質の子には副作用があります 最近知ったのですが、フィラリアに感染している状態で飲ませてしまうと急性フィラリア症で体調を崩し、最悪死んでしまうらしいです。 猫のフィラリアは稀らしいですが、野良生活の長い猫さんは気をつけてあげた方がいいと思います。 これは意外にも獣医さんでも見落としてしまう点なので、予備知識として猫フィラリアに疥癬治療の薬物投与は危険だと覚えておいて下さい。 出来れば重度の疥癬の場合でも地道に外からのアプローチが無難だと思います。 うちのトラジの場合は、全身が疥癬に冒されていた為、ダニの退治と同時進行で皮膚の再生を促す為、バイオプトロンというスイスの火傷治療の機械も合わせて治療しました。 外猫20匹近くが疥癬にかかった時は、触れない子がほとんどだったのでエサに混ぜた粉薬を規定量の2/3に減らして様子を見ながら与えていました。 近所の空き地の草刈りをして殺虫剤を撒いたりもしましたが、野良猫の場合は感染源が特定出来ないので全く無意味でしたね~(笑) 汗だくで少し痩せた~という、嬉しい誤算はありましたが ヽ(・∀・)ノ ワチョーイ♪  時間はかかりましたが、全頭無事に完治しました。 治療中、ダニに噛まれる事もありますが皮膚の構造の違いから人間に寄生する事は出来ません。 人が感染するのは人疥癬で、人に付くヒゼンダニです。 猫のものとは種類が違います。 とにかく凄まじい痒みらしいので早く治してあげたいです。 頑張れ、マッキー! にほんブログ村 『ドラゴンゲート』のプロレスラーに長年虐待されていたサル『コラ』ちゃんの安否を知る為にご協力下さい! 下記をクリックすると、海外の動物愛護団体の署名ページにとびます。 よろしければ署名にご協力下さい。 Click here ! ※STEP4まで進まないと署名は完了致しませんので、ご注意下さい。 初島の猫達を助けて下さい!

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