老衰や不治の病の猫の最期の迎え方
クロの皮膚の事が気になって、夜もろくに眠れない私。そんな私に、「うちの子、もうダメみたい。」と、里親さんから電話。「へ?。。。ダメみたいって?何?」私が、前にミナミのど真ん中で保護した盲目のシニア猫ウズラちゃんを迎えて下さった方からの電話でした。昨日から元気がなく低体温になっていると。。。「病院は?連れて行かれましたか?」と、聞くと。「もう病院ばかり連れて行くのがかわいそうだから、家で静かに最期を迎えさせてあげたいんです。」と。今現在、必死こいてクロを病院に連れて行ってる私にとって、耳の痛い話でした。確かに、余命宣告をされていたりシニアのペットを病院に連れて行く事には抵抗がない訳ではありません。飼い主の側で、心静かに最期を迎える方がペットとしても穏やかであると思う。それでも飼い主や保護主は、もう少し、もう少し。。。と、僅かな望みを持ち病院に連れて行くんでしょう。いつもの私なら、「もう一度最期に、病院で診てもらったらどうですか?」と、説得していたかも知れません。でも、クロとの闘病の真っただ中にいる私は、そうは言えませんでした。「そうですか。今まで可愛がって下さって、本当にありがとうございました。最期まで、よろしくお願いします。」そう言って、電話を切りました。ミナミのど真ん中のガレージで車にぶつかりながら歩いていたウズラちゃん。病院に連れて行くと、やはり全盲で、かなりの高齢であると診断されました。うちの家で保護している時も、椅子やテーブルにぶつかりながら歩いていて。。。よくこんな状態で生き抜いていたもんだと感心ばかりしていた事を思い出します。そんな状態の子なので、里親募集も諦めていましたが、知人が「そんなかわいそうな子なら、引き取ってあげたい。」と名乗り出て下さいました。引き取っていただいて3年、何度も衰弱したり復活したりを繰り返して、頑張ってくれたようです。飼い主さんにとって、老衰という納得のいく終り方を選択されたのでしょう。その選択に異議を唱えるつもりはありません。多くの猫を保護している私やメンバーにとって、老衰や不治の病の猫の最期の迎え方は大きな課題の一つです。もがき苦しんでいる以外は、安楽死という選択は1万パーセントありませんが、今回のクロのような余命宣告された子に関して、どこまでの治療や延命をするのか。。。ケースバイケースで臨機応変に考えて行かなければいけない問題ですが、やはり穏やかに最期を迎えさせてあげたいというのは、ウズラちゃんの飼い主さんと同じ気持ちです。クロの抗ガン剤治療に関して、迷いもありました。メンバーさんとも話し合って「苦しませないように。」と、そこに重点をおいての治療開始でした。今、クロの皮膚は剥がれ落ちて。。。大変な状態にありますが、まだ食欲もあり死に至る状態ではありません。この選択が正しかったのかどうかは、わかりません。ただ大好きなクロが、生きて側に居てくれる事。それが全てです。シニア猫に関しては、最期を看取る気持ちで引き取っています。その時が来たら。。。延命治療するかどうかは、わかりませんが、どの子にも穏やかな最期を迎えさせてあげれるように、しっかり考えたいと思います。にほんブログ村--------------------------------会の活動ブログシェルターの猫情報